自分には"加奈"という名前の、2つ年の離れた妹がいる。
加奈は病弱で、小さな頃から入院と退院を繰り返す毎日を送っていた。

両親はそういった妹にかかりっきりになることが多く、幼かった自分にとって
加奈は「自分から両親を奪う、憎むべき存在」でしかなかった。
しかしある日のこと、家族で出かけたハイキングの最中に起こった事件が
きっかけで、加奈に対する感情は変化した。

「絶対に守ってあげなくちゃいけない。兄である自分が…」

子供の頃、大切な仲間がいた。
6人の仲間と過ごす日々。
いろんな事があったけど、それでも毎日が楽しかった。
でも。
運命のあの日、僕は、あらゆる物を吹き飛ばす
強烈な爆風と共に、大切な人と夢を失った……。

あれから7年。

何もかもが変わってしまった今、僕は再び夢を取り戻すことが、
夢を現実とすることが、果たしてできるのだろうか？
そして僕は空を見上げる――

主人公・沢村司はわりと孤高。
家族の温もりを知らぬまま世間の付けたい風に当たってきたせいで、
少しばかり排他的な人間に。

そんな司がある日、路地裏で一人の行き倒れの少女を拾ったことを
きっかけに、司の周囲に集まる問題ありげな人々。
彼らの共通点は……家族の欠落。
やがてこの集団は余儀なく共同生活を強いられていく。

家族計画本編の後日談

沢村司が再び他人と暮らすきっかけとなったのは、バイト中に
拾った行き倒れの少女・春花だった。
それ以来、そんな妥協につけ込むようにして、司のもとに
『家族から逸脱した者たち』が集まってくる。
転びまろびつ、彼らがたどりついたのは一軒家。
古めかしいつくりのその家で、
彼らは欲しかったものを手にいれる機会を得た。

それから、…年の歳月が流れる。
司のもとに一人の少女が転がり込んで来る。
再び、「家族計画」が動き出すのか？

悩める少女達よ…… ようこそ…… 黒の図書館へ……

いつからここにいるのか、わからない。
何のためにここにいるのか―――それは少し、わかる。
ここは図書館で、僕は司書だ。

だけど、この図書館がどこにあるのか、それはわからない。
おや、珍しくお客さんが来た。
彼女にお薦めの本を捜してあげよう。
これも多分、司書の仕事だろう…… 。

突然…
俺の上司であり恋人である美智子が仕事が原因の過労で死んだ。

彼女の葬儀の席、周囲の親類たちがつまらないことを話しているのを耳にした。
美智子の一人娘「篠」という名の娘の処遇。
美智子によく似た美少女。
同情と美智子を愛しきれなかった罪悪感と、ほとんど直感に近い感情で、
引き取ることを決めていた。

「ふつつか者ですが、よろしくお願いします、お義父さん」

俺は未婚にして、血の繋がらない“娘”ができてしまったわけだ。