カメレオンの舌はどうしてのびるの
カメレオンの舌の中には、根元から1本の骨がのびています。
その骨のまわりには筋肉(きんにく)がついていて、この筋肉は、いつもはバネがちぢむように太くなり、ぎゅっとちぢんだ状態(じょうたい)になっています。
カメレオンが獲物(えもの)をつかまえるときには、その舌の根元にある骨が、前におしだされ、ちぢんでいた筋肉がのびて細長くなります。そして、舌の先から出る粘液(ねんえき)で獲物(えもの)をくっつけてとらえます。そのあとすぐ、舌を引っこめるのですが、この一連の動作にかかる時間は、わずかに20分の1秒。「目にもとまらぬ」速さなのです。