- 横山光昭
- 家計再生コンサルタント
50代以降は「共働き」が得! “収入の壁”を気にせず、世帯の年金収入増のケースも
税金や社会料の負担を気にして、よく「103万円の壁」「130万円の壁」などと言います。妻が働くときに、税金や社会保険料が、夫と重複してかからないようにするために気にする壁です。ですが、収入が増えず、しかも役職定年などで減収となる人もいる50代以降は、それほど気にする必要はありません。 妻が働くというのなら、しっかり働いてもらい、自分の社会保険料を納めてもらえれば、妻分の年金が増え、世帯の年金収入が増えることにもなるからです。
いま一度、多くの方が気にする「収入の壁」についておさらいしましょう。この壁には、妻の手取り収入に影響する壁と、夫の収入に影響する壁の2つがあります。 まず、妻の手取りに影響するものは「103万円の壁」。これは税金の壁で、収入が103万円を超えると所得税がかかる壁です。もう一つは「106万円の壁」。従業員501人以上の会社で、勤務時間・勤務日数が常時者の4分の3未満、所定労働時間が週20時間以上、月収8万8000円以上などの条件を満たすと、自分で社会保険料を支払うことになる壁です。税金や社会保険料の負担を気にして、よく「103万円の壁」「130万円の壁」などと言います。妻が働くときに、税金や社会保険料が、夫と重複してかからないようにするために気にする壁です。ですが、収入が増えず、しかも役職定年などで減収となる人もいる50代以降は、それほど気にする必要はあ…