「まったく、女帝足る者がなんてザマだ」
「体質的な得意不得意ばかりはどうしようもないよ。むしろしっかり休みを取った方が他の生徒の見本になるさ」
合宿所のトレーナー室。担当トレーナーの膝を枕代わりにして、私は持ち寄った本を読んでいた
体調の悪さを目聡く見とめたこの男が、その状態ではトレーニングも空回りするだけだと判断し、しばらくの間は休養と言う事になった
自分の部屋で休んでもよかったが、今はここが私が一番眠れる場所だ。安物のエアコンの駆動音、遠くから聞こえる蝉時雨、波の音、生徒たちのトレーニングに励む声
余り涼しくはないが湿気だけはしっかりと遮断されている部屋の中でトレーナーの体温、そして鼓動と息遣いのリズムを感じていると、いつの間にやら腕はページをめくるのをやめ
瞼が重力に従って落ちてくる

「寝ていいよ。夕食前には起こすから」
「だが…ずっと私の頭が乗っていては、貴様が…？」
「こういう時は甘えてエアグルーヴ、頑張り屋な女の子。それが止まり木の俺の役目だから。ね？」
微笑むトレーナーに頭を撫でられる。冷たい指先が気持ち良くて、睡魔の誘惑に抗う事が出来ない。気が付くと全身の不調も感じられなくなっていた
誰かに寄りかかると言う事は、こんなにも心地よいものなのだろうか。こんなにも幸福を感じられるものなのだろうか
ならばこれからも、頼るのならばそれは貴方でありたい。そう朧気に願いながら、私は眠りへと落ちていった

女帝って気圧の変化苦手そうだなって思ったので

しっとりな女帝久々に見た気がする

よい…

心許してるなあ女帝...

しっとりしてるけどそれはそれとしてちゃっかりしてるのが女帝らしくていいと思いました

今も一気に雨降ってきて頭重くなったから女帝の辛さわかるよ…

起きたらスッキリしたけど今度はトレーナーが寝てたからお返しに膝枕してあげる女帝
どうです？

たわけも絶妙にうまい台詞回し

>どうです？
私としてはトレーナーが寝てる横に並んで寝そべって腕枕を目論む展開も捨てがたいですね

久々に女帝怪文書見て明日も頑張れる気がした

良いものを読ませてもらった…ありがとう…
これで仕事もあと5時間頑張れる

仕事中にimg見てるんじゃないよ！

なに！？夜勤中はいもげ鑑賞が「」の常ではないのか！？

だって夜勤中かつ外は大雨でやることないし…