私はNHKの番組ディレクターとして15年以上に渡り、恐竜研究(古生物研究)の最前線を、世界を股にかけて自らの足で追いかけている。
「ダーウィンが来た!」でも、この5年近くの間に「ティラノサウルス」、「丹波竜」、「デイノケイルス」、「トロオドン」、そしてカンブリア紀に生きていた「アノマロカリス」などを取り上げ、紹介してきた。そんな私が、ここ最近、特にホットだと感じているのが「日本の恐竜研究」、そして「日本の恐竜研究者」たちだ。
「カムイサウルス」はその代表格だろう。 2017年に巨大恐竜として日本で初めて全身骨格化石の姿が公開され、大きな話題となった。
もともと「日本は恐竜化石の不毛地帯」と言われていたこともあり、10m近くにも達する巨大恐竜の全身骨格が見つかるとは多くの研究者が思っていなかった。そんな日本から、恐竜化石の本場アメリカやモンゴルで見つかるような見事な全身骨格化石が現れたため、世間の注目を集めたのだ。(見つかった場所は北海道むかわ町。2017年に「NHKスペシャル 世紀の発見!日本の巨大恐竜」で紹介)
他にも北海道からティラノサウルス類の尻尾が見つかったり、群馬からスピノサウルス類の歯が見つかったり、兵庫県の淡路島で見つかった新種の恐竜化石がヤマトサウルスと命名されて話題になる等、恐竜に関する日本発の大発見が続いている。今回はそんな“熱い日本”から届いたばかり、最新の話題を二つ、紹介したい。
(本記事は8月15日夜放送「ダーウィンが来た!」の内容の一部を記事化したものです)
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