6か月後も続くモデル社製ワクチンの効果
ファイザー社製やモデルナ社製のmRNAワクチンは、発症を95%近く抑制する高い効果が示されていますが、効果の持続期間についてはデータがありませんでした。4月6日にNew England Journal of Medicineで公開された解析
Antibody Persistence through 6 Months after the Second Dose of mRNA-1273 Vaccine for Covid-19 | NEJM
によると、ワクチン2回接種し180日が経過した時点でも、高い中和抗体(ウイルスの感染を防ぐ抗体)が維持されていると報告されています。この解析では、モデルナ社が実施した最初の臨床試験(第1相)に参加した33名の健常人において、血中の抗体、特に中和抗体活性を2回目接種後14、90、および180日目に測定しました。その結果、時間と共に徐々に低下はするものの、180日目においても33名全員において十分な中和活性が維持されていました。中和活性は年齢層が若いほど高いこともわかりました。中和活性の半減期は2つの計算方法により異なりますが、68日もしくは202日と推定されました。