伝説の名馬が蘇る!
ヒーロー列伝の名作コピー
- トリビア
2016.9.01
みなさんは名馬ポスター「ヒーロー列伝」シリーズをご存知でしょうか。
JRAでは毎年、その年を彩った偉大な名馬たちをポスターに起用しているのですが、このヒーロー列伝の注目したい点のひとつが、ポスターに入る「キャッチコピー」。
それぞれの名馬の活躍のしかたや背景がうま〜く表現されていて、過去のポスターを見たファンは「なるほど……そうだったな……」と思わず唸ってしまうことでしょう。
今回はそんなヒーロー列伝の名作コピーをいくつかご紹介。知ってるポスターはどれくらいあるかな?
タマモクロス 「風か光かタマモクロス」(1989年製作)
勝利の雄叫びを上げているような芦毛のタマモクロスの写真に、力強い筆文字が並ぶこのポスター。タマモクロスは最初から注目されていたエリート馬ではなく、不遇な環境から這い上がってきた馬でした。本格化してからは、強い勝ち方で重賞を6連勝し、史上初の天皇賞春秋連覇などの偉業を達成。このあと紹介する同じ芦毛の「オグリキャップ」とも数々の名勝負を繰り広げました。
一筋の白い光として昭和の終わりに突如現れ、風のように時代を走り抜けたタマモクロスのことを、ここまで簡潔に伝えられるのかと、ファンからも愛されている作品です。ちなみに人気漫画「みどりのマキバオー」の主人公の白い馬、「ミドリマキバオー」はタマモクロスがモデルと言われています。
トウカイテイオー「帝王は、皇帝を超えたか。」(1995年製作)
トウカイテイオー。競馬ビギナーも、一度はどこかでその名を聞いたことがあるのではないでしょうか。トウカイテイオーの父は80年代最強馬と言われる七冠馬「シンボリルドルフ」。しかしトウカイテイオーも、皐月賞と日本ダービーを優勝しての二冠、また1年の休養明けでも有馬記念を優勝してしまうように、父に負けずとんでもなく強い馬でした。このポスターのコピーにある「帝王」はもちろんそのトウカイテイオーのこと。そして「皇帝」は父シンボリルドルフのことなんですね(ルドルフは、初代神聖ローマ皇帝の名前)。
父に負けぬ強さとその容姿端麗さから、多くのファンを抱えたトウカイテイオー。皇帝を超えたか否かは、競馬ファンそれぞれで答えが違うかもしれません。
ウオッカ「その強さに、心酔。」(2007年製作)
2007年当時、「史上最強牝馬」と呼ばれたウオッカ。牝馬では64年ぶりに日本ダービー優勝を達成、生涯ではGI7勝という快挙を成し遂げました。ウオッカというその名の通り、彼女の走りに酔いしれるファンも多かったことでしょう。
そもそもウオッカという馬名は、父である「タニノギムレット」よりも強くなるようにと、「ギムレット」よりアルコール度数の強い「ウオッカ」と名付けられたのが由来です。まさに世の中を「心酔」させてきたウオッカにぴったりのコピーですね。
メジロマックイーン 「主演作12本。」(1994年製作)
「強すぎて退屈にさせる」とまで言わしめた名馬、メジロマックイーン。1991年の天皇賞(春)を圧勝し、祖父メジロアサマ、父メジロティターンに続く父子三代での天皇賞制覇を達成しました。翌年の天皇賞(春)は、先ほどご紹介したトウカイテイオーとの「世紀の対決」を制して連覇。さらにこの良血のスターホースはそのまま6歳まで長く活躍し、生涯12勝もしたのでした。
ポスターのコピーにある「主演作」とはもちろん優勝したレースのこと。馬名の由来でもあるハリウッドスター「スティーブ・マックイーン」に掛けた、なんとも粋なポスターですね。
オグリキャップ「ありがとう。」(1991年製作)
その名を聞いたことがない人はいないのではないか、とさえ感じる名馬オグリキャップ。数々のドラマを生み、平成の競馬ブームを作り上げた伝説の馬です。
ファンはもちろんのこと、ほかの馬を応援する人たちにとっても、否応なしに意識しなければならない存在でした。彼の引退レース(1990年有馬記念)では「オグリは終わった」という下馬評を覆して見事優勝、競馬場にいる17万人の観衆から鳴り止まぬ拍手とオグリコールが送られたのです。
そんなオグリキャップへのコピーは「ありがとう。」。人々に多くの感動を与えたオグリキャップに、これ以上なくふさわしい名コピーですね。
いかがでしたか?
ヒーロー列伝は2016年の「モーリス」までこれまで78枚製作され、そのすべてを下記のページで見ることができます。
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