昨日はぞろ目なし
ラスレス
>無題Nameとしあき 21/08/13(金)01:30:05No.16662935+
>ラスレスならシグナムの衣装が裸エプロンになる

　「はぁ！はぁ！はぁ！はぁ！」
1人の少女が勢いよく走っている
その顔に余裕の色は無い、それ所か焦りや恐怖心の色が強く浮かんでいた
まるで『何か』から逃げるかの様に…
　「はぁ！はぁ！（ｽﾞﾙｯ!...ｽﾞｼｬｱ!）うわっ！？」
あまりにも焦っていたからか、少女は足を滑らせて転んでしまう
擦りむいた箇所が痛むがそれでも立ち止まっていられない
すぐさま起き上がって再び走り出そうとした…その時である
　（ｻﾞｯ...ｻﾞｯ...ｻﾞｯ...）
現れてしまった、追い付かれてしまった
必死に走っていたのにこんな短時間で
少女の顔に絶望の色が浮かぶ、だが少女を更に絶望させる事実を突きつけられた
それは追ってきた者に付着していたおびただしい量の赤い液体

エリオと過去と雷帝と＜邂逅＞

　「うそ……そんな……」
少女はその赤い液体が何なのかすぐに理解した
今目の前にいる相手の前に立ちはだかった家族のものだ
全ては自分1人を逃がす為に…だが
　「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！（.....ｶｯ!）」
よほどショックだったのか少女が大声を上げる
その声に反応したかの様に少女の身体が光に包まれていく
強い発光は思わず目を細めてしまう程でありそこに明確な隙が生まれた
やがて光が収まるとそこには少女の姿はない
　『…………逃げた……いや……『過去』に飛んだのか』
追っ手は今の光が何を表すのかを理解し、そして次の手段に出る
焦りは無い、困惑も無い、全ては想定通りというかの様な落ち着いた様子
　『行き先は…過去のミッドチルダか…』
次第に追っ手も強い光に包まれていく、さっきのとは違う光り方だが
　『お前を始末すれば全て終わる…絶対に逃がさない』

　「はぁ……あいにくの雨で憂鬱ですわね」
ヴィクターことヴィクトーリア・ダールグリュンは車の中でため息を漏らしていた
窓の外は大雨であり気分が滅入ってしまっているのである
　「局所的なものの様なのでしばらくすれば止むと思います」
主の不満を少しでも和らげようと思ったのだろう
運転をしていた執事のエドガーがその様なフォローをするくらいだ
ヴィクターはそれに軽く返事をしながらも窓の外を眺めている
相変わらず土砂降りが続く雨模様
だがヴィクターの目に一瞬何かが映りこんだ
　「ッ！？エドガー！止めて！」
突然の言葉に驚きながらもエドガーはゆっくりとブレーキを踏む
車が停止すると同時にヴィクターは扉を開けて飛びだしてしまった
　「お嬢様！？」
雨を好まないヴィクターが傘も差さずに飛び出した
これは何かがあると理解したエドガーも傘を差して後を追う

　「お嬢様！濡れてしまいます！どうか傘を！」
ヴィクターは車道から外れた場所にしゃがみ込んでいる
やっとの事でヴィクターに追い付いたエドガーは傘を差し出すが
　「ッ！その方は…」
そこにいたのはヴィクターだけではなかった
地面に倒れ込む1人の少女
気絶していて意識は無いが全身酷い傷を負っていたのである
　「すぐに近くの病院へと運びましょう」
　「いいえ、私の屋敷に向かいなさい」
　「お嬢様？」
　「その方が近いわ、屋敷でも相応の治療は出来るはずです」
何故病院ではなく屋敷に向かう指示を出したのか
それを疑問に思ったエドガーだが疑問を口には出さなかった
主が命じたのであればそれに従うのが執事である
そうして少女を乗せた車はヴィクターの屋敷へと向かったのだ

屋敷に辿り着いたヴィクターはすぐさま少女を手当てしていく
全身ずぶ濡れになっている為まずは服を脱がせて水気を拭き取り
用意した着替えを着せていくと怪我をしている箇所を診て手当てを行う
　「深刻な怪我じゃなくて良かったわ、これなら治るのも早いでしょう」
着替えと傷の手当てを終え少女をベッドへと寝かせた
雨に打たれていた為に体温が急激に下がっていたので温める為だ
　「お嬢様、お疲れ様です」
全てを終えたヴィクターにエドガーは温かい飲み物を差し出す
それを飲んだヴィクターはようやく一息ついた様なため息を漏らしたのである
最初のため息とは違う意味の安堵のため息を
　「お嬢様…何故近くの病院へ搬送しなかったのですか？」
落ち着いてからエドガーは改めて疑問を口にした
　「この子の傷を見た時…『転んで怪我をした』という傷ではなかったわ
　　きっと誰かに襲われたのか…」
　「つまり病院へ運ぶのは危険だと判断されたのですか？」

　「あくまで推測でしかありませんわ
　　けどこの子の身体を拭いていたり手当てをしてて分かったのだけれど
　　この子恐らく格闘技をやっているわね、それもかなり本格的に」
ヴィクターは少女の身体をよく観察していた
勿論怪我を負った箇所の見落としが無いか確認の為なのだが
その過程でこの年頃の少女とは思えない程鍛え上げられた肉体に気付いたのである
　「腕も足も含め全身が鍛えられているわ
　　何かスポーツをやっているのだったらここまで綺麗な肉体には仕上がらないでしょう
　　それだけ鍛えられていてもこんな怪我を負ってしまう
　　きっと襲ってきた相手から必死に逃げてきたのではないかしら？」
仮にこの少女が何者かに襲われたものだとして
その人物がまだこの少女を探していたらどういった行動を取るのか
そう考えたヴィクターは病院へ運ぶのは危険だと判断した
全てはただの思い過ごし、杞憂であった欲しいと願うのだが

　「…………んっ……」
するとベッドで眠っていた少女が意識を取り戻した
ゆっくりと目を開けるが恐らく混乱しているのだろう
しきりに周囲を見渡している事からもそれがよく分かる
　「目を覚ましたのね…良かった
　　安心して、私はあなたの味方よ…大丈夫（ｷﾞｭｯ）」
ヴィクターは優しく微笑みかけながら少女の手を握った
その温かさに触れたからかどうやら少女は落ち着きを取り戻した様だ
　「私はヴィクトーリア・ダールグリュン
　　あなたのお名前を聞いてもよろしいかしら？」
　「わ……たし…………分から…ない…名前…分からない…
　　どうしてここに……いるの？」
困惑した表情を浮かべる少女、どうやら記憶を失ってしまったらしい

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フェイト「またなの…？」
エリオ（目逸らし）

ぞろ目だったらユーノとエリオとトーマをトリプルギロチンコ！

ゾロ目ならアツェレイをノーパンミニスカメイドの衣装で拘束してクランの家に放置する

ゾロ目
機動六課に光のコヤンスカヤが商売にやってくる

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