[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアのショイグ国防相は、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンがアフガニスタン北部のタジキスタン、ウズベキスタンとの国境付近を制圧したことを明らかにした。
ロシアの日刊紙コメルサントが11日、報じた。ロシアの安全保障上の脅威になる。
当局者によると、タリバンは11日、アフガン北部の都市を新たに制圧。過去6日間で制圧した8つ目の州都となった。
タリバンは、旧ソ連の中央アジア諸国に隣接するアフガン北部の大半の地域を制圧している。欧州連合(EU)当局者は10日、タリバンがアフガン全土の65%を支配下に置いたとの見方を示した。
ショイグ国防相は、タリバンが国境を越えないことを約束したと述べる一方、地域の同盟国と軍事演習を続ける方針を示した。
ロシアはタジキスタンで軍事基地を運営。タジキスタンはロシアが主導する軍事ブロックに属しており、有事の際はロシアがタジキスタンを守る義務がある。ウズベキスタンもロシアとの関係が深い。
ロシアは今月、タジキスタン、ウズベキスタン両国とアフガンとの国境付近で軍事演習を実施した。新たな装甲車両や火器を配備してタジキスタンの軍事基地を強化している。
ソ連は1979年から1989年までアフガニスタンを占領した。
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