2-1-7. いくつもの河を越えて / A列車で行こう3D攻略情報
上から7つ目のマップ、「いくつもの河を越えて」。今回はこのマップを解説します。
裏話をすると、検索から当サイトにお越しくださった方の検索ワードに、「いくつもの河を越えて」が結構あります。攻略の需要が多いということだと思うので、できるだけ早く攻略を書こうと思っていました。まあ結局発売から2年4か月もかかってしまい、その間に同ワードで検索して来る人も減っちゃったんですが。
ではこのマップは難しいのか、と問われれば、ボクは「いや、そんなんでもないよ」と答えます。
このマップは、総論で解説したような「王道」の都市開発がそのまま通用します。何をやればいいのか迷ったら、基本に立ち返ればいいだけ。
ただ、「どのタイミングで仕掛けるか」は、ちょっと悩む気がします。なので、当サイトではそこらへんを中心に解説したいと思います。
攻略(難易度やさしい・標準共通)
まずは計画を立てよう
まずは基本中の基本、目標確認と計画です。
目標は、5年以内(難易度標準)に「鉄道100km」「道路100km」「人口3万人」「株式公開」の4つ。まあ要するに、「交通を整備して」「人口増やして」「儲けろ」って言われてるワケですね。別に特別なことは求められておらず、普通に開発すれば達成できる目標です。
ただ、マップを一通り見ていただけばわかる通り、その行く手を川が阻みます。
マップは、平地が多そうに見えて、実際に開発できる平地は多くありません。北側はほとんど山ですし、一部の地域が1.5階になっていて駅・建物が建てられません。したがって、平地が多く人口の伸びしろが大きい三角州を中心に開発することになります。
しかし、川を越えて三角州に乗り込むためには、橋をかける必要があります。そうなると、資金との闘いになります。
いきなり三角州に乗り込んでしまうと、初期資金を一気に使ってしまうどころか、人口の少ない三角州での鉄道利益が伸びずに首が回らなくなるおそれがあります。
そこで、最初は鉄道が最初からあって発展もしている銀栄地区で地盤を作ることをオススメします。態勢を立ててから、満を持して三角州に進出するんです。
銀栄での資金源づくりからスタート
それでは攻略を始めます。最初の1年は、銀栄地区を発展させて、地盤を固めます。資金源と三角州発展の足掛かりを兼ねて、鉄道と子会社を育てます。
初期状態では、申し訳程度にちょこっと生えている鉄道と、何の思想もなく適当に引かれている道路、そして意味不明な子会社があるのみ。なんか六本木さんが「社長が以前のミッションを達成するのにすんばらしい交通網を築き上げてくださった」とか言ってきますが、とんでもない、そんなへっぽこな開発を我々がした覚えはありません。汚名返上のため、銀栄の交通網を一気に整備しましょう。
ゲーム開始後、間髪を容れず開発を開始。まずは工場がほとんどないので、工場を大量に作りましょう。銀栄地区のはずれに作ってもいいですが、のちのち三角州方面にも資材を供給することを考え、一番近い三角州である浮舟に作って、そこから持ってきてもいいかも。
資材の大量生産態勢ができたら、鉄道を銀栄エリア内で伸ばします。最初からある右下の駅から、左上に伸ばす感じでいいと思います。さらに空白地帯があればそこに伸ばしたり、いっそ環状線にしてもいいでしょう。お好みで延伸してください。
子会社も建てて、利益を拡大しましょう。時代は比較的古く、建てられる子会社の種類も多くありませんが、やっぱりというか娯楽でどんどん儲けられるので、映画館・劇場・遊園地Aあたりで利益を増やしましょう。
並行して、貨物列車の開発も行いたいところ。というのも、初期状態ではなんと機関車がSLしかなく、コスト要因になってしまいます。早いうちに、電気機関車かディーゼル機関車(プレイスタイルに合わせて選択してください)を開発しましょう。
序盤に助かる「宝の山」
さて、銀栄以外には最初は手を付けないと言いましたが、それは本格的な開発をしないという意味。他地域にもちょっとだけ手を付けて、旨味を引き出しましょう。
というのも、実は「初期投資が少なく」「利益が結構出せる」という、序盤の資金源にもってこいのお宝が、マップ各所に眠っているんです。
それは、農産・水産資源です。ゲーム内で六本木さんからも説明がありますが、今回のマップはご飯がおいしい地域です。マップのあちこちに農業組合所や漁港があり、おあつらえ向きに物流センターや卸売市場まで用意されているので、資源関連利益をむさぼることができます。
銀栄のほか、舞江、富座、美浦に、農業組合所や漁港が点在しています。これらをトラックで、付近の物流センターに運べば、もうウハウハです。自社の物流センターの利益にもなるので、二重においしいですよ。
場所によっては、資源生産施設と消費施設が近いので、倉庫を置く場所を工夫すればトラックはフヨウラ! 不要です。
銀栄の発展に加え、これらの資源の利益があれば、1年目から結構な収益が期待できます。
また1970年からはスーパーAが建てられるようになるので、それも活用して利益を増やしましょう。あぁ美しき地産地消。
銀栄さえある程度発展してしまえば、小手先の技術は要りません。港も必要なし。三角州なんて怖くありません。
いざ三角州
銀栄が発展し、資金を確保できたら、いよいよ三角州に討ち入りです。進捗状況にもよりますが、たぶん2年目の春~夏あたりがいいタイミングだと思います。
三角州は4つありますが、資金のことがあるので、1つを選んで進出しましょう。どこに進出するかは自由です。ボクからは、銀栄からそれなりに近く、平地が広い三角州、すなわち舞江への延伸を提案します。
普通と違うことをする必要はありません。鉄道や道路を伸ばし、運輸の産業比率を100%に持っていきます。同時に、駅前を子会社で開発。さらに、バスを使って発展を広げます。
……と、普通に鉄道とバスと子会社で発展させてもいいのですが、せっかくなので路面電車を使ってみませんか。
このマップは広島市がモデルと考えられます。広島と言ったら広島電鉄。川こそ越えられませんが、三角州の中の交通なら、使う余地はあり得ます。ここで使わないと、「例のマップ」くらいでしか出番がないかもしれませんので、興味があったら使ってみて、その微妙さと利益の出しづらさを味わっておいてもいいかも。
株式公開でブースト
2年目が終わるころに、三角州の発展がどんどん進んでいれば、だいぶ順調といった感じでしょうかね。
順調にいっていれば、2年連続黒字も達成できており、剰余金もしっかり増えていると思います。
というわけで、3年目に入った直後、早速株式公開を目指しましょう。要件3つは、この時点で問題なく揃っていると思うので、迷わずプランを実行しましょう。
株式公開が済むと、資本金が増え、手持ちの資金も増えます……が、資本金自体が大きくないので、そんなに増えないでしょう。ただ、これで大きな借金や公募増資が可能となり、資金調達が一気にラクになります。
なので、株式公開後は開発を加速させましょう。100kmと言わずに、鉄道や道路をどんどん伸ばします。ここら辺で住宅や商業の比率が90%に近付いていると思うので、大延伸で比率を下げてやりましょう。
鉄道は、マップ東西を貫く路線+支線1~2本くらい引く感じで、積極的に延伸です。道路も使って、開発の下地をしっかり整えましょう。
鉄道総延長100kmを達成すると、公共交通利用率は90%になっていると思います。お客が増えやすいので、発展もラクに進めることができると思います。
車両も、ここらで通勤型がほしいです。色はもちろん末期色。とにかく大量の客を運んで、発展と利益につなげましょう。
三角州の発展が進むと、さっき利用した農業組合所がいつの間にかなくなっていることがあると思います。ですが、うまくいっていれば、鉄道と子会社の利益が大きく伸びているので、もはや農産・水産資源に頼る必要がないくらいになっていると思います。
なくなると言えば、銀栄駅付近にある役所、なくなっちゃうことがあるんですよね……。他の場所に復活することもありますけど、なんというか、ねえ。
新幹線でダメ押し
ここまでの攻略だけでも、上手な人なら、たぶん3年でクリアできると思います。
ですが、「もう一歩なんだけど、住宅比率が90%に乗っちゃって家が建たない」という状況に陥ることも考えられます。
4年目にもなると、もはや多少鉄道や道路を引いたところで、住宅の比率は下がらないと思います。
ここで、切り札を登場させましょう。新幹線です。
さっきも申し上げた通り、このマップのモデルは広島。だったら新幹線がほしいですよね。山陽新幹線の開業よりは早くなってしまいますが、構わず新幹線を通しましょう。
建設する場所ですが、まだ手を付けていない三角州に駅を作るか、ゲーム開始直後に土地を押さえておくか、の選択となるかと。新幹線駅の利益の大きさを考えると、発展している場所にほしいので、開始直後の用地確保を勧めます(だったら最初に書けよ)。
当然ながら莫大な資金が必要になるので、融資は必須。しかし、株式公開を済ませていれば、問題なく必要な額の融資を受けられると思います。
建設開始によって、運輸の産業比率が一気に伸びます。これによって、住宅の建設が活発化するでしょう。
それをブーストするため、また「新幹線の開業効果の最大化」(=新幹線駅の利益最大化)を実現するためにも、在来線を新幹線駅に乗り入れさせたうえで、列車の本数を増やし、駅の利用者を増やしましょう。
首尾よくこなせば、新幹線開業どころか、駅が完成する前に人口3万人をクリアできると思います。
ライバルデータ
「いくつもの河を越えて」をボクがクリアした際のライバルデータを公開します。プレイの参考にしたい方はどうぞ。
難易度は標準、用途地域あり。港不使用、株主優待一切なし。4年目の4月にあっさりクリア。列車本数がかなり多いダイヤを組んだので、ヌルゲー化してしまった感がありますがね。
新幹線駅着工済みですが、開業どころか駅完成のはるか前にクリアしてしまいました。もっと上手にやれば3年目にクリアできていたと思います。
なお、データはzipファイルのみでの配布とします。ニンテンドー3DSのブラウザでご覧の方は、お手数ですがPCを経由して画像を入手してください。
参考までに、このデータでプレイ時の最終的な列車ダイヤも配布します。ダイヤグラム表示ソフト「OuDia」でご覧ください。ご要望があれば、WinDIAファイルやcsvファイルでの配布も行います。
王道の開発でじゅうぶんクリアでき、特別な技術は一切要りません。その意味で、チュートリアルマップ終了後、「それなりの難易度のマップで練習したいけど、湖水に映る街はちょっと不安」という人にオススメなマップかもしれません。というか、そのタイミングで解禁されてましたっけ、このマップ。
人口3万人がちょっとだけ遠いかもしれませんが、運輸の産業比率を伸ばす方法はいろいろあるので、座して死を待つよりは打って出ましょう。そうすれば、道が拓けるでしょう。
さあ、次のマップは久々の平成時代マップです。しかもモデルが北海道ですよ、北海道!! というわけで、ちょっと気合いいれて解説しちゃいますよ!?