1-7-3. 事業プランの使い方~株式公開・車両開発など~ / A列車で行こう3D攻略情報
前のページで、事業プランのうち「人員増強」「業務効率化」「業務部拡大」「福利厚生」「社員旅行」「特別ボーナス」について説明しました。事業プランはこれだけではなく、他にも様々ございます。
事業プランを使いこなすと、難易度をグッと下げることができます。こういうところを面倒だと思わず、楽しんでしまうのが、箱庭ゲームを楽しくプレイするコツってなもんです。
というわけで、ここでは残りの事業プランについての説明を行います。
事業プラン 重要な順にピックアップ!
それでは早速、それぞれの事業プランについてご説明します。ボクが重要だと思う順にいきます。重要度は人によって前後するかもしれませんがご容赦ください。
前ページで紹介した「人員増強」「業務効率化」「業務部拡大」「福利厚生」「社員旅行」「特別ボーナス」は省略。これらが一番重要なんですがね。
株式公開・公募増資
プレイヤーが経営するのは、株式会社です。当然、株式を発行しています。
最初の時点では株式は非公開で、証券市場に上場されていません。これはつまり、株式が自由に売買できず、その結果株主が常に変わることがなく、株式の価格も変わらないということです。
これを公開するというのは、すなわち会社の株式を証券市場で自由に取引できるようにするということです。いわゆる「上場」です。
株式を公開するメリットは、社会から信用される会社になるということです。皆さんも、「東証1部上場」といわれたら、ある程度大きくて安定している会社だと認識しますよね。そうなると、銀行からお金を借りるときに限度額が大きく上昇して、お金を借りやすくなりますし、会社の知名度(ブランド力)が上がって子会社の売り上げが上がります。
デメリットとしては、株主が増えるので毎年の配当金の支払いが増える点。でも、これはちゃんと経営を行って毎年収益を増やしていれば問題ありません。
ほかに、一般には会社に敵対的な株主の登場など、自由に株を買える=誰でも株主になれるがゆえの問題が指摘されますが、このゲームでは一切考える必要ありません。事業は全部プレイヤーの独断でやってOK。失敗しなければね。
で、株式公開と同時に新規に株式を発行して、大幅に資本金が増え、手持ちのお金が一気に増えます。
これで足りなければ、「公募増資」をすることになります。株式公開の翌年から毎年行うことができますが、成功するとは限りません。きちんと建設的に事業をすすめ、株主に配当金を払っていれば、大丈夫かとは思いますが。
車両保管庫拡張
ゲームを開始した時点では、車両は鉄道が20編成、自動車(バス+トラック)が20台、路面電車が10両までしか持てません。この数を増やすのが「車両保管庫拡張」です。
このプランによって、1回につきそれぞれ20編成・20台・10両だけ持てる車両数を増やすことができます。特に自動車がすぐ足りなくなるかと思うので、足りなくなる前にやっておきたいところ。
なお、上限は鉄道80編成・自動車80台・路面電車40両です。
車両開発
今作(と前作)では、実在の車両は登場しません。その代わり、オリジナルの車両を製作することになります。
ゲームにデフォルトで搭載されているマップでは、最初から車両を購入することができますが、たいていは低性能です。より性能のいい車両がほしければ、新たに開発することになります。
車両開発には「新規」と「改良」のふたつがあり、「新規」は新たに設計、「改良」は以前設計した車両をさらに改良する場合です。画面下のバーで切り替えられます。
いずれの場合も、どの性能を伸ばすか、ひとつだけ選択して開発を開始します。前作のように自由にポイントを振り分けることはできません。
伸ばす性能を決めて、名前とデザインを決めたら開発開始。このとき、設定中の上画面に表示されるプランの必要日数と、プラン開始後に表示される必要日数を比べてください。プラン開始後に表示された期間のほうが短ければ開発失敗で、性能が落ちてしまいます。逆に、長いと開発大成功となって、ランダムでもう一か所性能が伸びます。
「改良」の場合、性能向上をしないでデザインだけ変えて実行することもできます。その場合でも大成功・大失敗はありえます。
ただ、今作のマップは短期決戦が多いので、気長に車両の改良をやる意味は、「技術供与」を行う場合しかありません。
たいていのマップでは初期状態で旅客列車が初期型か近郊型しかないので、まず通勤型や一般型の車両を開発することになります。また、列車の編成を長くしたり、1994年以降であればセミトラクタタイプのトラックを開発するというのも場合により必要です。しかし、それ以降は技術供与目的を除けば無理して開発する必要はありません。
技術供与
車両開発が面倒なら、別のセーブデータで開発した車両を持ってくるという手があります。これが「技術供与」です。
これを使えば、1年目に高性能の列車を使うことも可能。ただし、あげる側のセーブデータで車両が開発された時点よりも、もらう側の現在の日付が早ければ、その車両を持ってくることはできません。たとえば、1975年開始の「未来へ続く軌跡」をプレイ中に開発した車両を、1960年開始の「古びた煙突」のプレイ開始直後に召喚することはできません。
地下鉄道技術獲得・地下道路技術獲得
プレイスタイルやマップ次第では必要ありませんが、鉄道や道路のトンネルを掘れるようにしておくプランもあります。
たとえば、地下鉄を引いたり、道路跨線橋の代わりにアンダーパスを設けたり、山間のマップでトンネルを穿ったりする場合、初期状態ではできないので、これらのプランを行うことになります。
これらのプランを実行するのは、必要になり次第でいいと思います。最初の1年は社員状況の方が大変なので、手がまわらないでしょうし。もちろんすぐに必要な場合は急ぎましょう。
地下資源調査
前作では地下の高野豆腐 資源は何もしなくても断面表示やハイトカットですぐ発見できましたが、今作では初期状態では地下資源があっても表示されず、「地下資源調査」をしないと発見できないという仕様です。
ここまでで説明した通り、資材以外の資源はクリアに必須ではないので、決して重要なプランではありませんが、石炭や石油が大量に眠るマップの場合は見つけ出して掘って売ると大きな利益を出せます。マップによってはかなり重要なプランといえます。
運賃値上げ・値下げ
鉄道・バス・路面電車の運賃を上げたり下げたりすることができます。ただし、連動して公共交通機関利用率が変動します。
値上げはまず使いません。利益を増やしたかったら他にもいろいろな手段がありますから、公共交通利用率が下がる運賃値上げを選ぶメリットはありません。
一方、運賃値下げは出番があります。公共交通利用率が低いマップの場合、値下げしてでもとにかく鉄道を使ってもらって、駅の利用客の数を増やす必要があるからです。
季節ツアー
土休日の利用者を増やすべく、観光ツアーを実施します。地味ですが費用対効果の大きいプランです。
別になくたって平気っちゃあ平気なんですが、公共交通機関の利用率が低い状態で打つと、僅かですが利用率が上がります。まあ線路伸ばす方が手っ取り早いですが。
新幹線誘致
新幹線を建設すれば、産業比率の運輸がグンと上がるので、他の産業の比率が下がり、町が発展しやすい状態になります。
建設には、プラン完了からさらに時間がかかります。また駅の建設には大量の資材が必要で、複線の線路を通すための土地も必要です。準備が大変ですが、見返りも大きいプロジェクトです。
今作では新幹線駅も乗客によって利益や損失を出します。また在来線ホームも設置でき、それも収益につながります。
新幹線駅の建設には膨大な資金が必要ですし、何もないところに建てると客が入らず大赤字を出します。ちゃんと新幹線駅のまわりを発展させるようにしましょう。市街地と新幹線駅を結ぶ路線(横浜線や神戸市営地下鉄山手線みたいな)や列車(はこだてライナーやかつての新幹線リレー号みたいな)を作るというような対策を打つか、そもそも土地を用意できていれば市街地に駅を作るのがいいでしょう。
なお、当サイトでは所要時間が東京から4時間を超えることを理由に北海道新幹線の札幌延伸に反対していますが、このゲームでは東京からの所要時間とかそういうのは考える必要はありません。さすがにねえ……。
TVコマーシャル
TVCMを流すことで、会社のブランド力を上げることができます……が、正直出番はありません。連続黒字や株式公開で、ブランド力はどんどん上がりますから。
社長引退
要するにエンディングを流すヤツです。ゲームプレイには関係ありません。
クリア条件をすべて達成すると、チュートリアルマップ以外ではエンディングが流れますが、その後もプレイを続けることができます。
で、そのままプレイを続けて、自分の納得のいくところまでやって、「あぁ、これでやりきったなあ」と思ったら「社長引退」でもう一回エンディングを流せます。クリア時よりも、この「やりきった」タイミングで見るエンディングの方が達成感を味わえます。箱庭ゲームならではの感覚ですね。
紹介していない事業プランもありますが、デフォルトのマップを普通にプレイするぶんには登場しないものなのでお気になさらず。
といったあたりで事業プランの説明は以上。うまく使いこなしてワンランク上のA列車ライフを送りましょう。
次のページはちょっと小難しいお勉強。できるだけ噛み砕いて説明するように努力します。