ゲニウス(北)のA列車で行けばいいじゃないか3D

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1-5-5. ハブ&スポークで効率よく輸送 / A列車で行こう3D攻略情報

前のページで、資源は貨物列車とトラックを使い分けて運ぶといいということを説明しました。では、具体的にそれらをどのように使えば、上手に資源を運ぶことができるでしょうか。

ハブ&スポークとは

貨物輸送のコツを学ぶのにちょうどいい教材があります。アメリカの航空貨物会社、フェデックスです。

フェデックスはアメリカ全土、そして世界を股にかけて飛行機での貨物輸送を行っています。

しかし、広いアメリカでお客の都合に合わせて様々な場所に貨物を運ぼうとすると、問題が発生します。乗せ換えなしで貨物を送るという前提で貨物を運ぼうとすると、すごい数の航路が必要になります。また、需要の少ない航路は無駄が多くなります。

そこでフェデックスが取り入れた方式が、ハブ&スポークと言われる方式です。

自転車の車輪を思い浮かべてください。中心には軸(ハブ)があり、中心と外周を放射線状につなぐ骨組み(スポーク)があります。

ハブ&スポークとは、自転車の車輪のように、拠点となる空港(ハブ空港)を中心に、各地をスポークのように結ぶ航路を設定し、どこからでも、どこへでも、ハブ空港を経由して効率よく貨物を運ぶことができます

図1: 供給地と需要地を直線で結ぶだけでは、航路が多すぎてわやだ

図2: 1か所のハブを経由して、どの地点からどの地点にも輸送ができる

ハブ&スポークをA列車に応用すると

それでは、フェデックスにならって、ハブ&スポークをA列車の世界に取り入れてみましょう。

まずは資材を運ぶ場合を考えてみましょう。

図3: 資材を市街地の各エリアに運ぶ場合のイメージ

資材は街から離れた工業地帯でまとめて作って各地に輸送するのがいいということをここまでで説明してきました。しかし、工業地帯と各駅前とを結ぶ貨物列車をひとつひとつ設定していては、やがてわやになってしまいます。

というわけで、工業地帯から遠すぎず、かつ市街地のどこにでも楽にアクセスできる立地の場所に貨物駅と広い資材置場を用意します。説明の便宜上、この地点を貨物ターミナルと呼びます。

で、まず工業地帯から貨物ターミナルに資材を運ぶ貨物列車を設定します。ここは大量の資材を運ぶことになるので、貨物列車一択です。

次に、貨物ターミナルに運び込まれた資材を載せて各地へ運ぶ貨物列車やトラックを設定するんです。ここで貨物列車とトラックのどちらを使うかは、どれだけ資材が必要かによって変わってきますね。

こうすれば、貨物ターミナルの資材さえなくならなければ、楽に資材を供給することが可能です。しかも、あとから各地への輸送量を変えるのも、貨物ターミナルから各地へ向かう貨物列車またはトラックの輸送力を調節するだけでいいので、これも比較的楽に行えます。

言うなれば「タコ足配線」のような感じですかね。コンセントは1か所でよく、必要に応じてタコ足の方のコンセントにプラグを抜き差しすればいい、と。

まあそうは言っても、タコ足配線で電気を取りすぎるとブレーカーが落ちるのと同じように、あんまり資材の需要が多いと貨物ターミナルの資材が足りなくなってしまいます。

そういう時は、工業地帯に資材工場を増設して、工業地帯と貨物ターミナルを結ぶ貨物列車を増発することになるでしょう。それでも足りないくらい開発地域が広がってきたら、エリアをふたつに分けて、ふたつめのエリアはもう1か所工業地帯と貨物ターミナルを開発して別系統で資材を供給することになります。さすがに1か所だけでマップ全体をカバーするのはキツイでしょうからね。

では次に、他の資源を運ぶ場合を考えます。大きな農業地帯があって、あちこちに農業組合所があったとして、そこで生産された農作物を港まで運ぶというシチュエーションに挑戦してみましょう。

図4: 近接する複数か所の農業組合所から港に農作物を運ぶ場合のイメージ

前のページで、農作物を農業組合所から運び出すときはトラックを使うというのをお教えしました。それを頭に入れてやっていきましょう。

まず、それぞれの農業組合所の前に農業資源の貯蔵庫とトラック駐車場を置きます。次いで、農業組合所から少し離れた適当な場所に貨物駅と貯蔵庫を置いて、そこに農作物をまとめます。あとはそれを貨物列車でまとめて港まで運ぶだけです。

とまあこんな感じで、状況に合わせてハブの場所などを考えながらやっていくわけです。ハブの場所は必ずしもマップ中央付近とは限りません。

けぇすすたでぃ

では早速実践です。チュートリアルマップの「循環する都市」で貨物輸送をやってみましょう。

まずは、マップ内の主要生産物である木材の輸送から考えてみましょう。

天城貨物駅の周辺に、伐採所のある場所がいくつもあります。これらの伐採所で生産された木材を、みょうこう駅の南西にある製材所まで運びます。

せっかく貨物駅があるので、貨物駅をターミナルにします。駅は適宜拡張してください。

で、貨物駅に木材を集めます。貨物線沿いのものはせっかく線路があるので貨物列車で。市街地に近いところ(近くにトラック駐車場がある方)は、そこから貨物駅まで道路を延ばしてトラックで運びます。目的地と逆行する形になりますが、それはいわゆるコラテラル・ダメージというものに過ぎません。説明簡略化のための致し方ない犠牲です。

集めた木材は、貨物駅から線路を延ばして、製材所の近くまで持っていけば一丁上がり。

で、これだけ大量に運ぶと製材所が足りないので、子会社で建てて増やすといいんじゃないっすかね。

さて、お次は資材です。ちょうど天城貨物駅付近に工場があるので、これを運んでみましょう。

天城貨物駅は木材輸送のハブ駅ですが、この駅と製材所付近の駅を結ぶ路線をさらに資材輸送のスポークとしても使います。

天城貨物駅から製材所付近まで資材を持って行って、製材所付近の貨物駅は近くの工場の資材と合わせて資材のハブ駅にします。さらにみょうこう駅の南南東にある4つの資材工場からも、トラックでハブまで資材を持って行ってもいいと思います。

そうしたら、ハブ駅から市街地の各所(金剛山駅周辺は工場があるからいらない)にトラックで資材を送ってやれば万事OKです。ただ線路を越えて運ぶ場合は、踏切事故がイヤなので、跨線橋を渡しましょう。

といった感じですかね。「循環する都市」は基本的な貨物輸送の練習にはちょうどいいと思うので、いろいろ試してみてください。

ハブ&スポークは万能ではない

ただ、なんでもかんでもハブ&スポークでやる必要はありません。

1か所で生産して1か所で消費するような場合や、生産地と需要地が近い場合、さらに輸送量が極端に少ない場合なんかは、直接運べば事足ります。

ハブ&スポークは魔法の杖ではありません。状況に応じて使っていきましょう。

旅客輸送にも応用できる

ちょっと脱線気味ですが、このハブ&スポーク方式は旅客鉄道やバスの路線網を作るときにも応用がききます。

わかりやすいのが、札幌の地下鉄とバス。3路線ある地下鉄は大通駅がハブになっていて相互に乗り換えできます。また、真駒内や大谷地、福住などバスターミナルが併設されている駅は、地下鉄とバスの結節点になっています。つまり、地下鉄とバスのハブ駅になっているわけです。しかも乗り継ぎ割引もあります。

そんな風に路線網を作ると、結構きれいに整備ができると思います。特にA列車は(3Dに限らず)マップが正方形なので、私鉄的な路線網より札幌の地下鉄みたいな感じで路線を整備した方が見栄えがいいかもしれません。

ただ、これをやろうとするとハブ駅が何層にもなってしまうので、地下駅でやるか、高架駅バグを使うか、というような話になってしまいますがね。あるいは強引に1層の駅でやるとすると線路がこんがらがってしまいがちです。それこそ、タコ足配線の付近がコードが絡まってわやになるように。やっぱり万能なものってこの世にないんですね。こち亀のBGM以外。

資源の輸送は、最初は面倒だと感じるかもしれませんが、やっていると結構面白いものです(まあ面倒なのは変わりませんが)。そもそも鉄道ってのは本来貨物運ぶものですから、ここを楽しんでこそ、ってなものじゃないかな、と。

これで資源のお話はおしまい。あとは自らのセンスと頭脳とカンピューターを駆使して頑張ってみてください。

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