性的虐待疑惑で英王子提訴 被害女性「責任負うべきだ」

【ニューヨーク=共同】米富豪による少女への性的虐待事件にアンドルー英王子が関与した疑惑を巡り、事件の被害者だと訴えてきた女性が9日、損害賠償を求めて米ニューヨークの連邦裁判所にアンドルー王子を提訴した。米メディアが伝えた。
女性は、17歳の時に王子から複数回にわたって性的虐待を受けたと主張。今回の提訴の決断は「軽々しく下したわけではない」として、王子は自らの行動に責任を負うべきだと声明で述べた。
アンドルー王子が関与した疑いが浮上しているのは、少女に対する性的虐待罪で起訴された米富豪ジェフリー・エプスタイン被告による一連の事件。米当局は同被告が勾留中の2019年に自殺した後も捜査を継続、昨年7月には被告の腹心だった女性ギレーヌ・マクスウェル容疑者を逮捕した。
アンドルー王子はエリザベス英女王の次男で、エプスタイン被告と親交があったとされる。王子は疑惑を一貫して否定している。