5団体が関西大会出場へ 県吹奏楽コン
【奈良】第63回県吹奏楽コンクール(県吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は8日、橿原市の県橿原文化会館で高校小編成、職場・一般の部があり、全日程を終えた。
高校小編成では20団体が自由曲を披露。金賞を受賞した11団体のうち、西大和学園と奈良文化が県代表に選ばれた。職場・一般は6団体が課題曲と自由曲を演奏。セントシンディアンサンブル、奈良市吹奏楽団、M’s Sound Factoryが県代表になった。高校小編成の代表は今月21日、職場・一般の代表は同22日に奈良市の県文化会館である関西吹奏楽コンクールに出場する。
西大和学園高校吹奏楽部が演奏したのは「天満月の夜に浮かぶオイサの恋」。練習が週3回と限られ、音程や強弱に不安があったが、本番は「バシッと合った」と部長の篠原光砂希さん(2年)。「記憶に残る演奏だった」と喜んだ。
「西遊記 ~天竺(てんじく)への道」を演奏した奈良文化高校吹奏楽部は、指導者を入れるなど約10年前からの強化策が実を結び、関西大会出場。部長の坂本優美さん(3年)は「気持ちを込めて演奏できた。関西に行けるとは思っていなかった」と語った。
職場・一般の部のセントシンディアンサンブルは、難易度の高い「トリトン・エムファシス」を演奏。コロナ禍で発表の場が減ったことで、いつもよりコンクールに注力したという。指揮をした福島秀行さんは「中盤のテンポが速い所で乱れた。関西までには直したい」。
奈良市吹奏楽団は「秘儀Ⅳ『行進』」を披露。徐々に加速することから合わせにくいのが課題だったが、「思いのほかうまくいった。貴重な機会をいただいた」と山本佳弘代表。
M’s Sound Factoryの曲は「シンフォニック・バンドのためのパッサカリア」。普段は約50人で活動しているが、コロナの影響で約30人で臨んだ。団長の島田昌登さんは「舞台に立てたことがうれしい。結果もついてきてありがたい」と話した。(渡辺七海、浅田朋範)
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高校小編成【金賞】平城▽桜井▽奈良育英▽五條▽青翔▽奈良大付属▽西大和学園▽高取国際▽西の京▽奈良文化▽関西文化芸術【銀賞】添上▽奈良朱雀・奈良商工▽法隆寺国際▽大和広陵▽智弁奈良カレッジ▽磯城野▽智弁学園▽奈良情報商業・商業▽榛生昇陽
職場・一般【金賞】Y.S.K.シンフォニックアンサンブル▽セントシンディアンサンブル▽奈良市吹奏楽団▽シンフォニックホーム▽生駒ウインドオーケストラ▽M’s Sound Factory