初期連載版を改訂。具体的には、弊作に登場する組織、機関及び兵器の名称を、現実に即したものに少々修正しています。

読者様には何卒ご了承頂けます様宜しくお願いします。

日本国：「転移」後、周辺地域との友好を模索する一方、工業製品の輸出先としての平和的な国外市場の拡大と資源供給先の安定化を目指す。

　神宮寺　一：内閣総理大臣　非業の死を遂げた親友　河正道の後を襲い就任。河の和平路線を堅持しつつも、一方で現実を見据えている。

　士道　武明：野党、共和党首班　超タカ派の野党を率いながらも、その思考は明晰かつ冷静。

　桃井　仄：神宮寺内閣で防衛大臣を務める。民間の研究者出身ながら政治的には共和党に属する。

　蘭堂　寿一郎：神宮寺内閣の官房副長官。与党若手議員のリーダー格的な存在。

　高良　俊二：陸上自衛隊　陸士長　一連の戦乱の行く末を見届けるべく、再びスロリアへ・・・・・

　植草　紘之：自衛隊　統合幕僚長　空将　四〇代で異例の抜擢を受けた若き指揮官。

　阪田　勲：陸将　東北方面隊総監　植草に請われスロリアPKFの総司令官となる。歴戦の勇将。

　島村　速人：海将　PKF海上自衛隊スロリア派遣隊司令。

　佐々　英彰：二等陸佐　第2普通科連隊 連隊長。

　御子柴　禎：二等陸佐　特殊作戦群指揮官。

ローリダ共和国：「転移」後、武力を伴う対外進出策に傾斜。弱小国及び異種族を支配下に置くことを正当化する一方で日本の経済的、文化的進出に脅威を抱いている。

　ルーガ‐ラ‐ナードラ：ローリダ元老院議員代行。

新興の富裕階層である騎士階級の出で、病気療養中の祖父に代わり元老院議員を代行している。美貌と才知の持主にして、日本の勢力伸長を重大な脅威と捉えている。

　エイダムス‐ディ‐バーヨ：共和国空軍大佐。ナードラの友人。現在の地位は国防軍総司令部付参謀。

　ディーナ‐ディ‐ロ‐テリア‐ヴァフレムス：ナードラの友人。現在は元老院のサラブレッドともいうべき俊才ロルメス‐デロム‐ヴァフレムスの妻。

　サフィシナ‐カラロ‐テ‐ラファエナス：ナードラの友人。キズラサ教司祭。「植民地」ノドコールを拠点とする現地種族の「教化」に身命を捧げている。

　ギリアクス‐レ‐カメシス：共和国第一執政官。国政の最高権力者。戦争を国威発揚と同時に自身の蓄財の手段と見做している。

　ロルメス‐デロム‐ヴァフレムス：ディーナの良人。若干２０代の若き元老院議員。名門の生まれながら、開明派の先鋒として階層間の格差是正と軍部の暴走抑制に尽力している。

　カザルス‐ガーダ‐ドクグラム：共和国国防軍大将。近衛軍団司令官にして軍部の最高実力者。カメシスと結び、軍の発言力拡大を図る。

　センカナス‐アルヴァク‐デ‐ロート：共和国国防軍大佐。ノドコール植民地駐留軍参謀。本人の意図と関係なく武功を重ね、大佐にまで登りつめた「国家の英雄」。

　リーゼ‐タナ‐ラン：従軍看護士。前作の事件で、本来の自分と、「作られた英雄」としての自分との相違を前に戸惑う・・・・

　グラノス‐ディリ‐ハーレン：共和国国防軍大尉。一個中隊を与る身。異種族出身の妻への愛と高圧的な軍上層部との狭間で苦悩する。