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【Entity FrameworkとC#】Entity Frameworkを利用したDBアクセスコード
Entity Frameworkを利用すると、データベース関連の処理が簡単に実装できます。
データの取得や登録、更新、削除などの各種処理も複雑なSQL文を記載する必要がありません。
C#でEntity Frameworkを利用する方法を確認します。
- SE
- C#でEntity Frameworkを使って、データベースにアクセスするには、どのようにしたら良いのでしょうか?
- PM
- Entity Frameworkを利用すると、データベース関連の処理が簡単に実装できるので、一緒に内容を確認しましょう。
目次
C#でEntity Frameworkを利用するには
C#でEntity Frameworkを利用するには、まずModelクラスを作成します。
Modelクラスとは、データベースのテーブルを表すクラスです。
本記事ではテーブル名を「Movies」として、以下にコードの例を記載します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 |
using System.ComponentModel.DataAnnotations; using System.ComponentModel.DataAnnotations.Schema; namespace WebApplication1.Models { public class Movie { [Key] [DatabaseGenerated(DatabaseGeneratedOption.Identity)] public int Id { get; set; } public string Name { get; set; } } } |
クラス名がテーブル名を表しますが、Entity Frameworkではテーブル名を複数形、Modelのクラス名を単数形とするのが一般的なルールなので、この場合はMovieというクラス名になります。
カラムは以下の2つです。
- ・id(数字型)
- ・Name(文字列型)
各カラムをプロパティ形式で定義し、プロパティの型がカラムの型になります。
また、idカラムには、[DatabaseGenerated(DatabaseGeneratedOption.Identity)]という記述を付けていますが、これはプライマリーキーを自動採番する記述です。
Modelクラスを作成したら、それをデータベースの設定クラスに記載します。
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using System.Data.Entity; using System.Security.Claims; using System.Threading.Tasks; using Microsoft.AspNet.Identity; using Microsoft.AspNet.Identity.EntityFramework; namespace WebApplication1.Models { public class ApplicationDbContext : IdentityDbContext<ApplicationUser> { public ApplicationDbContext() : base("DefaultConnection", throwIfV1Schema: false) { } public static ApplicationDbContext Create() { return new ApplicationDbContext(); } public DbSet<Movie> Movies { get; set; } } } |
以下のように使用するModelクラスをApplicationDbContextクラスに記載します。
public DbSet
これで使用する準備が整いました。
Entity Frameworkでコードファーストを利用してDBアクセスする
Entity Frameworkでは、コードファーストという機能が利用できます。
これは、Modelクラスのコードを先に作成し、コードからテーブルを作成するという方法です。
これにより、テーブルを作成するためのDDLを作る必要がなく、簡単にテーブルが作成できます。
Moviesテーブルのマイグレーションを追加します。
マイグレーションはModelから実際のテーブルを作る機能です。
追加の際は以下のコマンドを実行してください。
1 |
Add-Migration Movies |
テーブルの追加を実際にデータベースに反映します。
以下のコマンドを実行してください。
1 |
Update-Database |
これで実際にデータベースが作成されます。
SQL Serverオブジェクトエクスプローラーで確認すると、テーブルが作成されていることが確認できます。
テーブルを作成するには、Modelクラスを作っただけで、作成するためのDDLは不要でした。
コードを作成するだけで直感的にテーブルが作成できるので、非常に便利な機能です。
- SE
- コードを作成することで、そこからテーブルを作成できるのは便利な機能ですね。
- PM
- コードファーストはDDLの作成も不要になり、非常に便利な機能なので、活用していきましょう。
コードファーストでテーブルを作成するとDDLが不要
コードファーストでテーブルを作成しました。
Modelクラスを作成することで、コード上にテーブルの形式を定義し、DDLが不要になり実装も簡単になります。ぜひコードファースト機能を利用してみてはいかがでしょうか。
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