「歌舞伎町の赤ひげ先生」3.5億円申告漏れ 東京国税局指摘

東京・歌舞伎町で働く外国人や若者を積極的に診療し、雑誌などで「歌舞伎町の赤ひげ先生」として取り上げられていたアスカクリニック(東京・新宿)を経営する山中秀●(日へんに亘)院長(52)が東京国税局の税務調査を受け、2011年までの7年間に約3億5千万円の申告漏れを指摘されていたことが29日、分かった。

うち約2億9千万円は仮装・隠蔽を伴う所得隠しと認定されたもよう。重加算税などを含む追徴税額は約1億5千万円で、既に修正申告したとみられる。

関係者によると、山中院長は同クリニックを個人経営していたが、知人が経営者であるかのように仮装。知人名義で所得を申告する際、保険証を持たない外国人らへの自由診療で得た報酬の一部を除外するなどしていたという。

自由診療は、患者負担以外の治療費を医療機関が保険組合に請求する保険診療と異なり、金額が外部から分からない。このため、同国税局は一連の税務処理が、悪質な所得隠しに当たると判断したもようだ。

アスカクリニックは01年5月開院。深夜まで診療を受け付け、外国人や若者が多く利用することで知られていた。

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