今回は、スタンダードなスコッチウイスキー、デュワーズから発売された「カリビアンスムース 8年」を飲んでみます。

ラム酒メーカー傘下だからこそ生まれたボトル

_DSC3912_01ホワイトラベルをはじめとして、スタンダードなブレンデッドスコッチを発売するデュワーズから、2021年5月に数量限定ボトルとして「カリビアンスムース 8年」が発売されました。

8年以上熟成されたモルト、グレーン原酒をブレンドし、一旦後熟を行った後、最後にラム酒樽でさらに後熟させたものになります。

現在、デュワーズはラム酒などを手がけるバカルディ社の傘下にあり、今回のボトルも、「バカルディ」の貯蔵に使った樽を使用しているかと思われます。

ラム酒由来の甘い香りが特徴

グラスからの香り、液色

グラスからは青リンゴ、ブドウ、パイナップルの香りが得られます。
液色は中庸な琥珀色です。

ストレート

若干、栗のような甘い香りが先に訪れ、ラムレーズン、リンゴの香りが続きます。奥からはパインの独特の香りも顔を出します。

味わいは、アルコールからの辛みが少々強めで、あとは苦みが先んじ、奥からは甘みが広がります。

ロック

ラムレーズンの香りがしっかり感じられるようになり、カラメル、リンゴの香りが続きます。

味わいは、苦みが強めになりますが、落ち着いたときに甘さがやってきます。

ハイボール

ラムレーズンの甘い香りが先に訪れ、後からリンゴへと続きます。ストレートで感じられたパインの香りは感じられなくなります。

味わいは、軽い酸味の後に甘みが続きとても飲みやすく感じられます。

まとめ

ラム酒樽でフィニッシュさせることで、レギュラーのホワイトラベルに比べてラム酒独特の甘い香りがプラスされ、ハイボールでもしっかりと特徴を得られます。

反面、8年熟成のまろやかさは少なく、ホワイトラベルよりはちょっとましというイメージです。
700mL、アルコール度数40度、価格は2500円ほどです。

<個人的評価>

  • 香り C: ラム酒由来の香りが主体。ストレートではパインも感じられる。
  • 味わい C: 後から甘みがしっかり得られる。一方で8年熟成のまろやかさは感じにくい。
  • 総評 C: 割高ではあるものの、様々な飲み方でも甘みが得られて、初心者でも安心できる。