「ラムダ株を隠蔽」米メディアが報道…入国から17日後の判明に疑問噴出
WEB女性自身 / 2021年8月8日 15時4分
東京都では新型コロナウイルスの感染者が、4日連続で4000人を超えるなど感染が急拡大している。インド由来のデルタ株が広まりつつあることから、政府は8月8日に福島、茨城、栃木など8県を「まん延防止等重点措置」の対象として追加した。
そんななか、南米・ペルーを由来とされるラムダ株の国内流入が確認されたのだ。各紙によると、ペルーに滞在歴のある30代女性が7月20日に羽田空港に到着し、検疫で陽性が判明。その後、国立感染症研究所の調査によりラムダ株と確認されたという。
「ラムダ株は昨年8月にペルーで初めて確認されました。WHOは変異株を『注目すべき変異株』(VOI)と『懸念される変異株』(VOC)に分類しています。今年6月、WHOはラムダ株を『注目すべき変異株』(VOI)に指定。いっぽう国立感染症研究所が7月に発表した報告では、国内でラムダ株の報告がなかったことからVOI、VOCのどちらにも位置付けませんでした」(全国紙記者)
外務省によれば水際対策として、ペルーからの入国者は「検疫所の宿泊施設での3日間待機(退所後、入国後14日目まで自宅等待機)」と指定している(8月2日時点)。
感染力の強さやワクチンの効き目など詳細がわかっていないラムダ株だが、国内初の感染確認を厚生労働省が明かしたのが8月6日だったというのだ。同省が正式に発表したものではなく、報道機関の取材によって判明。また国立感染症研究所での調査が、どれくらいの日数を要したかも明かされていない。
■米国ニュースサイトでは「隠蔽」と報道
いっぽう米国ニュースサイト「デイリー・ビースト」は8月6日付で、《東京はオリンピック直前に命に関わる新しいCOVIDの変異株を隠蔽》と題した記事を配信。そこには、《国立感染症研究所の研究者はデイリー・ビーストに、ラムダ株は空港のチェックで発見されたと語った》と報じている。
さらに感染症専門医の忽那賢志氏が8月1日に「Yahoo!」へ寄稿した、《新型コロナ 南米で拡大しているラムダ型変異ウイルス 現時点で分かっていることは?》と題した記事には次のようにも綴られている。
《日本国内では2021年7月31日現在、まだラムダ型変異ウイルスの報告はありません(※本記事を投稿後、国立感染症研究所よりGISAIDに本邦1例目のラムダ型変異ウイルス感染事例が報告されました)》
7月23日に開幕し、8月8日に閉会式を迎えた東京五輪。ラムダ株が確認された30代女性の入国が五輪前だったことから、ネット上では「情報を隠していたのでは?」と訝しむ声が広がっている。
《7月20日? ん? なぜこのタイミングで公表?? なんでこんなに遅くなったのかな??》
《オリンピック直前、発表せず、隠蔽?》
《検疫で引っかかって水際で止めてるから大丈夫やと思うけど、この時期になって公表されるのは何かオリンピック関連の意図的な物を感じる》
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