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限りある時の中で

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり 紀貫之

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2021-07-24 (Sat)

嘘つき韓国人のツィッター

東京オリンピックが開催され開会式でミMISIAが「君が代」を熱唱したのですが、早速韓国では嫌がらせが始まる。
韓国人の一人がツイッターで「今、東京オリンピックの開会式を見ているが、ある曲が出てきておばあちゃんが聞くなり
後について歌い出し、どうしたのと聞いたら『君が代を歌わなかった殴られた』『だから知っている』と…
本当に鳥肌が立つ」というツイートがアップされたのですが。。。

お耳の良いおばあちゃん今何歳なんでしょうか? 1945年に終戦してから76年も過ぎていますが、このおばあちゃん
とやらは今いったい何歳なのでしょうかw  日韓併合したのが1910年で35年間だけ朝鮮人は日本人でした。
日本の学校に通い差別もなく 日本人と同じように恩恵を受け 生活レベルが地獄から天国に上がったのです。

当然日本人ですから君が代も歌った事でしょう。 でもうわたないと殴られるってよちよち歩きの赤ん坊にそんなこと
するでしょうか? そのおばあちゃんとやらが小学校に上がる年齢が7歳として7歳の時に殴られたとしましょうかw
そんなことする人間はいるわけがありませんがw 1945年の終戦時が7歳だったとしても83歳ですね。  日本は戦争に
苦戦していたので1945年はありません。1944年もないでしょう。 となると1943年以前で1937年は中国との間で
事件が起きて戦争状態でした。 おそらくその辺りからまともな学校教育が出来ていたかどうか分かりません。

学校で君が代を歌わないと殴られるような年齢で 暗唱できるほど記憶できたとしたら、小学校でも高学年と考える
のが妥当。 となるとこのおばあちゃんは10歳以上であるはずですから、どう見積もっても90~100歳以上のおばあ
ちゃんですね。  戦争の真っただ中で学校教育がまともに機能していたとは思えませんから、君が代を生徒に歌わせ
ている時間はない。 80年以上昔に教えてもらった日本の歌を テレビ見ながら一緒に歌いだす90歳かもっと上かの老人。 
殴られたから覚えていると言う作り話をしてでも 日本を蔑まないと日が暮れない国民。   ほんと呆れるしかない
低レベルな発想ができる国民なんですね。 このツィッターが捏造だろうという事はばればれです。  それでも日本で
開催されるオリンピックを蔑みたいが優先でツィッターで流す。  開催された事への感謝もなく、このような民度の
さを恥じることもない.。  選手村内部のすばらしさを見た人は日本が如何に細心の心をこめて、選手たちの環境づくりを
しているかが分かると思います。 現に各国の選手はSNSにその素晴らしい環境を褒め出しています。 

韓国の組織委員や選手やメディアだけが日本を貶める発言と行動をし続けています。今回のオリンピックは福島の災害
からの復興をアピールする意味もあったのですが、韓国は福島産など危険すぎて選手に食べさせないぞと福島県民を
何度も傷つける発言を繰り返し、韓国から料理人を連れてきてホテルで食事を作り、コンビニ弁当?にしか見えない物を
選手配っているのですが、キムチ以外は日本で仕入れているのです。  ただただ日本んで開かれるオリンピックに
ケチをつけ貶めるのが目的。  嫌がらせがしたいだけなのです。  こんな国と本当に縁が切りたい、1965年の
日韓基本条約と請求権協定すら守れない国。 貰う物だけもらったら約束である協定を破り、有りもしないいもしない
慰安婦をでっち上げ、徴用工の捏造をして謝罪金を出せ出せと騒ぐようになりました。

嫌がらせしかせず反日が生きがいのような国と何故仲良くできるでしょうか? 竹島問題もあるこんな国とは
1965年以前の国交がない関係にもどして、 韓国に渡したものを全部取り返すべきではないですか?恩も礼儀も
欠片もない野蛮国家に合わせて生きる必要はない



何もかもが嘘だらけ。 嘘歴史を信じて生きていく韓国とは縁を切りたい。関わり合いになりたくない
日本叩き大好きで、何かあれば自国と日本とを比較して勝った負けたと大騒ぎ、ほんと嫌な国です。

東京オリンピックをボイコットしようと世界に呼びかけたり、ギリギリまで福島の原発汚染の食材を食べさせられるから
参加しないと大騒ぎし、来ないかと思えば選手村の食事はしない、韓国から料理人を大勢連れてきて弁当を作らせて
配布させ「放射能フリーの弁当」と名付けて日本のオリンピックを蔑んでいます。 放射能フリーなどと良く言えたものです。
日本より韓国の方が全土が放射能で汚染されている事を知らないのでしょうか?   海も原発の汚染水を垂れ流して
韓国周辺の魚は福島の安全が証明された数値とは程遠く、比べ物にならない程の高濃度の放射能があることが
分かっています。  この事を全く韓国国民は知らないようです。  自国の食材の方が汚染されていてで食べると危険
だと思ってもいないようです。    これは韓国政府が事実を隠蔽していて、自国の方が日本より汚染されているとも
知らず、 日本は!!と反日感情丸出しで蔑むことに必死な様子にはもう喜劇を見ているようです。 
本当に理解できない国です。  捏造教育がこんな人間たちを作りあげたのです。 哀れな国民。

そして日本が用意した宿舎のベランダから日本だけに向け、昔豊臣秀吉の送った軍と戦った時に決起する言葉
をもじって大団幕を下げ、それがオリンピック委員会から政治利用をするなと注意され撤去したのですが、今度は
朝鮮半島(南北)を虎の形に描き、その右側に竹島を意味する模様を入れてまたしても政治問題を出すと言う
どうしようもないレベルの低さ。

本来ならばこのようなコロナで大変な時期に、無観客で日本の利益になるところが無いに等しくても、日本が頑張って
オリンピックが開催できるようにしてくれてありがとうと思うのが人間ではないのか? オリンピックにかけてきた選手なら
そう思うはずである。  しかし残念ながら韓国人選手は入国してまずやることは反日活動。それにしてもこの韓国と言う
国は、人間として頭で考えているのだろうかと不思議になる。  韓国メディアの異常さには世界が驚いている。
韓国テレビ局「MBC」が行った参加国を紹介する文面の酷さに対し、世界中が非難の声を上げました。それにも懲りず
今度はサッカーでの試合で相手チームがオウンゴールすると、オウンゴールした選手の名前を出しありがとうと出した
のです。  他人の気持ちを考えると言う配慮の欠片もないのです。 普通の国はこんな失礼な行為はしないでしょう。

もう直しようがない性格なんですね。 善悪の区別がつかないようです。 流石にベトナム戦争でベトナム人に対して
この世の地獄とも思えるほどの残虐行為を行い、女性は殆どレイプされ父親も分からない子供を大勢産んだのです。
その子供たちが数万人もいると言われています。 数万人ですよ!?  一人二人ではありません。 韓国の兵士が
守るべき南ベトナムで市民をなぶり殺しレイプしまくっていたのです。   そして戦後は謝罪もしない国です。  

日本にはありもしない20万人の14歳の女子を強制的に性奴隷にして殺害しただの、当時は合法であった売春契約を
無理やり慰安婦にしただのと騒ぎ、自分達が犯した証拠も多く残っている現実に起きた起こした悪行に対しては知らぬ
存ぜぬを決め込んでいます。  歴史教育は全て嘘で作りあげ、日本と戦って独立を勝ち取ったなどと言っていますが
日本と戦ったことなどありません。 朝鮮半島に米国とソ連が介入しその戦争に日本が敗けたので、米国指導で日本から
離れることになっただけです。  そして米国が米国育ちの元両班の李承晩を初代大統領に推し 国民には35年間の
日本人としての豊かな暮らしを忘れさせ、李承晩を讃えさせるために反日の捏造教育を開始し歴史を改ざんしたのです

全ては今では友好国となっている米国の企みです。   それにしても捏造されたものには誰かが気が付き、歴史学者
なりがそうではないと言ってもおかしくないのですが、この国では真実を言えば親日罪で人生が終わってしまうのです。
だから誰も真実を口にしません。 日本憎しで洗脳され続けています。
2021-07-19 (Mon)

マビノギの休止を決めました

2008年から始めた初めてのオンラインゲームがマビノギでした。 それから13年間ほぼ皆勤賞を貰えるくらい
目いっぱい楽しむことが出来ました。 マビノギでの目に見えない方々との出会いと別れも今でも良き思い出。
全ての事には始まりがあって終わりがあるように、自分でマビノギの終わりを決めました。
(引退ではないのですが・・・・  長いお休みをいただきます)

マビノギに飽きたわけでもなく自分が持っているギルドが嫌になったわけでもなく、むしろギルドは人が増え
賑やかで楽しい演奏も出来ていました。  マビノギから離れる理由はただ一つ体調不良。
コロナに感染したわけではありません、子供の頃から持っている持病が悪化した。。。気がするから
気がするって変だけども何か変‥‥   きっと深夜までマビノギに熱中しすぎたからって言うのは何となくわかる
だから暫くゲームのない世界に戻り 早く寝て4~5時間しか取ってなかった睡眠を昔の7~8時間に戻す作業。
壊れかけた体調が元に戻るまでマギノギは休止です。
 
私がマビノギを開始したころはゲームのやり方も分からず、wikiを見て進めることができることも知らず
何時もインすると昨日終わったところから始まり、出会った敵を殴って倒し((´∀`))アハ 落ちたお肉を拾って
栄養補給すればいいのだと思っていました。

落ちた肉を食べ続けてパンパンに太って周りのキャラを見て、なぜ自分のキャラは太るんだろう? と思うだけで
それを解消させる方法も太るように設定されている事にも気が付かないまま、半年間マビをやっていました。
余りにも太っているので最初に入ったギルドの方が、私に木の実を山のようにくれたのです。

木の実を食べたら痩せることもここで知りました。 その頃は温泉はまだなかった頃なので、木の実を食べてが
唯一の方だったのかな?  

マビノギをやっていて楽しいこともあり悲しいこともいろいろ起きました。 私が晒で嫌がらせを書きこまれるように
なったのは、FC2ブログの登録方法をギルメンさんから教えてもらって開始してからでした。

その当時2012年頃だったと記憶していますが、ギルメンさんだった一人の方が  「2ちゃんねるに書き込まれた」 
と言われるので、当然情弱な私は2ちゃんねるって何?  となったわけです。 そしてマビノギの晒サイトと言うものが
あることを知りました。 ギルメンさんのAさんが晒されている内容はマビ婚を何回もし、誰かと女性をめぐり奪い合い
をしていて、4つ巴のバトルを繰り広げていると言う内容で、その二人の男性がマビ婚と離婚を何回も繰り返していると
晒され、その結婚相手の名前も晒されていました。どうでもいい内容でした。 こんなくだらないことで同じゲームの人を
誹謗中傷して性格がねじ曲がってると思って読み進むと、そこはとんでもない内容が色々と書き込まれて個人情報
保護法に違反する内容でした。 訴えられたら刑事罰を受ける内容だったので、その事をブログに書いたのです。

そこからです、私に対しての誹謗中傷が連日のように続き、キャラ名が出ないので言いたい放題が始まりました。
ニートだ  ニートが親のお金を湯水のように使っている う〇こ婆ープだ  オバサンだ と盛り上がっていました。
ブログを書きだした頃だったので、その低レベルの晒民の書き込みに反論してきましたが、本当はどうでもいい
内容でした。 言っても無駄な相手に対し むきになって相手にした時間が無駄なだけでしたから。 

ギルマスをしながら出会いと別れを繰り返し 時には手痛い内容もいろいろありましたが、それももう遠い思い出。 
これからは楽しかったことだけを思い出にしたいと思います。

私のマビノギ さようなら ・・・・って大袈裟に言い過ぎかなw 

またいつかIDとPWを忘れていなかったらインすることもあるかもしれません   
その前に病院に行かなくちゃ   
(⋈◍>◡<◍)。✧♡やった  ちゃんと お別れが言えた

休止のブログ書いたら何故か拍手が来たんですけどw  私がマビやめたら喜んだ人がいるってことかw
ちょっと笑ってしまったけど大袈裟に書きすぎたかな、体調戻れば復帰です!!
2021-07-11 (Sun)

オリンピック中にパンデミック必至

日本の国益にならないことをオリンピック選手が可哀そうだからと言う言葉を盾に取り、お金儲けにしか頭のないIOCは
日本に犠牲者が出ようがお構いなし。 平和の式典ではなく一部の特権ある者たちの金儲けの場にされている。
日本政府の決断力のなさ加減は日本人を見殺しにしたも同然。 オリンピックの中止は絶対にないと言い切り、ワクチン
接種を国内で早く早くと老人にだけうたせたが、肝心の現役世代にはまだ1回目すら進んでない。 

海外からオリンピック関係者が続々と国内入りをしているが、日本側からの規制には全く暖簾に腕押しで聞く耳持たず。
コロナなど無いかのような振る舞いをしてノーマスクで食べ歩きをしていると言うのです。 それが外でやっているなら
誰も見ていないだろうになっているのかもしれませんが、各国報道陣の拠点となるメインプレスセンターや国際報道
センター内でアイスの食べ歩を堂々としていると言うのですから、日本の規制など守る気もなく舐め切っているのです。
そして米国などのジャーナリストは、ワクチンが国内で進み接種したから大丈夫なんだ、感染もしないしさせもしない
だから自由に取材させろと息巻いています。  日本の事情など全く考えることもしない横暴な海外の言い分には
腹が立ちます。 

特にその中でも規制を守ていないのが中国人で、中国人のオリンピック関係者がセンター内で20人ぐらいが密になって、
至近距離でしゃべっていると言うのが目につくと言う話です。  中国人のあの大声と自己中な騒がしさを抑え込めて
いないのです。  そして怖いのはあの中国から来たんですよ。 中国共産党が支配する国からやってきた団体を
よく入れたと思う。 人工ウィルスをばら撒いた張本人の国から団体で100人くらいくれば、その中に又ウィルスを拡散
させるスパイが潜入していないと誰が断言できるでしょうか。 自国の利益になる事なら何でもやる国なことは分かって
いるはずではないですか。  一番の懸念はオリンピックを利用してパンデミックを起こさせようと企む国がいるかも
しれないと言う脅威がある事です。 この機を逃さず何か仕掛けてくるとみて、特に中国からの入国者と国内にいる
中国人とが接触していないか監視する必要があると思います。  大袈裟ではなく、そのくらいの危機管理は必須だと
思います。

日本人の感覚と違う外国人を大勢い受け入れると言う事は、何が国内で何が起きてもおかしくないのです。政府の
安易な海外訪問者対策は何の拘束力も持たず、好き勝手に振る舞うだろうという事は想像すればわかる事だったはず。
海外と違い日本が感染者が今までは少なく死者も少なかったのは、日本人が手洗いマスクや消毒を粗大ごみの
分別と同じように守れる国民性があったからです。  海外で何故感染者が多かったかは彼らを見ればわかります。
規制など守らないのです。 菅総理が十分な対策をして厳重な規制の下に・・・など言ってますが相手は日本人じゃない。
自分さえよければ他人の事は知らない、関係ないと言う考え方です。周りを気にする日本人とは根本的に性格が違います。

もうすでに日本でもコロナの変異株が蔓延し始め、これからぞくぞくと選手団が世界から日本の空港に降り立つのですが、
それはその国から新たな変異株を運んでくることに繋がる と思わないほうがおかしいのです。  世界中の国が日本の
主要都市に集まるんですよ? これを脅威と言わずしてなんといえばいいでしょうか。 
ワクチンをうってない選手もいるでしょうし、たとえ新型武漢のワクチンを受けたにしても、変異株に感染して入国され
たら瞬く間に日本で広がり、接種の進んでいない日本国内で収拾がつかないほど 多種類の変異株が蔓延し始めるのが
目に見えてきませんか?  そして日本人の多くが感染し、若年層にもワクチン接種が必須だと言う選択は進み、
血管障害を起こすと言うデーターが出ていてもうたされるのです。 そして多くの人々が将来的に 死と直結した後遺症
を抱えるはめになるのです。  誰がどう考えても先が見えている話なのに、そこまでしてオリンピックを開催しなければ
ならない理由を菅総理は説明しているでしょうか? 

オリンピックが終わるころ、おそらくパンデミックが起きて医療崩壊が起きているかもしれません。 オリンピックで
パンデミックが起きれば、その責任はIOCと日本にあるのです。 しかし海外でも開催反対の声があったにも
かかわらず 開催の決定をしたのは日本政府ですから すべての責任を取らせられ海外からのオリンピック関係者を
優先的に治療をすることになり、医療崩壊は必至ですし 度重なる緊急事態宣言と自粛命令で、日本の経済力は
もっと落ち込むでしょう。 

オリンピックを開催したための不利益は日本の弱者にしわ寄せがいくだけです。 今回の後遺症が懸念されるような
治験の進まないワクチンをうたずに乗り切れたはずが、国民全員にワクチンをうたせる政策に変わり、次々と副反応で
健康体を失う人が続出するでしょう。 この事態が起きた時政府は責任がとれるのでしょうか。何処まで因果関係が
証明できないと言い逃れが出来るでしょうか。  悪夢の日を迎えないために オリンピックは中止すべきです。

  


2021-07-10 (Sat)

いつか見た蒼い空 最終省パート②

どんなに辛く苦しい事にも、どんなに楽しく幸せな事にも平等に終わりが来る。 
 この物語もそろそろ幕を下す時が来たようです。
この三文小説を書き始めたのは2015年の5月でしたから、もう6年2月も過ぎて去ったんですね。
もっと亜友美の学校生活と関わりのある内容にするつもりだったのに、途中からかなりぶれてしましました

初詣をした短い冬休みも終わってしまい、その間に亜友美は高校を卒業して大学に通い始めていた。
大学でのサークル活動を何にするか悩んだ末、テニスは選択せずゴルフ同好会に入ることにした。 大学の敷地内で
穴の開いたプラスチックの練習ボールをウッドで撃つのは簡単だった。  テニスをやっていたのもあって、玉をうつ
感覚は直ぐに習得できてかなりの飛距離も出せていた。 しかし、動きのないゴルフにはすぐに飽きてしまった。

従兄弟たちはこの春休みも帰省していて、今回も又恒例の年中行事の親戚の集まりがあり、お花見をすることに
なった。 二十人近くいるので、場所取りは親たちが頑張ってシートを敷き詰めて確保していた。なんとなく
周りの来客に申し訳なく思うくらいかなりの広さを占有していた。
とにかく亜友美の親戚は集まれば賑やかで、飲んで食べて騒がしい。 子供の前でも下ネタありなのだ。
親戚の叔父叔母の会話の中に、噂話やこんなことがあったという報告も当然のことながら出てくるわけで、
今までも時々亜友美の話題も出ることがあったのだが、大叔父の達郎が切り出した話が、

「そういえばこの前、亜友美ちゃんいますかってうちに電話がかかってきたぞ。」 とまた高校生の時の同じ話を始める。  

その話は親戚の叔母からすでに聞いていた話だったが、大叔父は亜友美の事が自慢なのか笑顔で大声で続ける

「K高校の男子生徒からだったけど、うちにはいませんって答えたら、慌てて電話を切ったよ」

大叔父は目を細めて笑いながら、みんなの前で報告していた。大叔父は小学校の校長を退職し今は好きなお酒を
飲みながら本家の家に居座っている。  本家は亜友美の父が生まれ育ったところであったが、曽祖父が一代で
築き上げた会社は大成功をし、大きな石の塀に囲まれた屋敷を持てるようになり、近所の住人からは会社名ではなく
その石の塀が有名だったので石〇さんと呼ばれていたくらいだ。  

亜友美の親戚は何故か従兄妹同士の結婚が多く、亜友美の父の兄弟は3人も従兄妹と結婚している。 その為なのか
親族の絆が強く何か事あるごとに集まっては行事をするのを楽しみにしている。  亜友美の父方の祖母の妹、つまり
大叔母がこの達郎大叔父と結婚をし、本家の祖父が亡くなった後姉の家に居候していると言うわけであった。
だけど亜友美が本家に行くと、その家の持ち主である祖母は口数が少なく、居候の達郎大叔父が一人で酔っ払いながら
元校長なだけあって、父たち甥や姪をしきって一人で熱弁を振るっているのが不思議だった。

達郎が亜友美の話をし始めると、その娘の伯母の恵美がその話に重ねる様に言い始める。  伯母の恵美は本家の
長男浩一と従兄妹どおしで結婚した第一号だった。  その恵美伯母の妹の美佐も亜友美の父の弟と達也と結婚して
父の妹の叔母沙織は達郎の長男の節司と結婚していた。  異常なくらいだ。 周りでは石〇さんが大金持ちだから
達郎さんは財産目当てで子どもたちを全員結婚させるように仕向けたんだろうと言う噂もあったくらいだ。

父にとっては従兄妹である恵美伯母はいつものように、自分が一番偉いという態度を醸し出しながら言い始めた
「そうなのよ、亜友美ちゃんはK高校でも人気あるけど、他の高校でも人気があるのよ。この前お友達との集まり
の時に、H高校に通っているお母さんが亜友美ちゃんの事はなしてて、H高校では男子生徒の誰かが作った亜友美
ちゃんの歌があるんだって。」  

とまたしても叔母たちが亜友美の人気ぶりの話を始めた。 こんな場所で////と思いながら、今日は智が聞いている
と思うと、この話が再度持ち出されて智嗣がどう思うか気になった。 叔母はお構いなしにさらに続けて

「 その男子生徒が毎朝テニスラケットを下げた亜友美ちゃんとすれ違うらしくて、あこがれの亜友美ちゃんに
 片思いの歌らしいんだけど、文化祭の時にそれをギターで歌いながらの演奏で盛り上がってたらしいよ」と言うのだ。

集まった親戚の目が一斉に亜友美に注がれるので、笑いで誤魔化しながら居心地が悪くなる。 亜友美は智が気になり
3メートルほどの距離に背中を向けて座っているはずの智がいない事に気づく。  どうやら追加の飲みものを買い出しに
行かされてたようで、大叔父の話は聞いていなかった。  話好きな叔母達の関心はすぐまた別の話題に移ってしまい
亜友美の人気ぶりの話はもう終了して智の耳に届くことはなかったようだった。  こういう話は智にに聞いてほしかった
のに・・・

親たちが十分楽しんでほろ酔いになったころ、お開きになってそのまま解散かと思ったが、また近くの親戚の家に
集まろうと親たちが話している。 そこでまたワイワイと二次会が始まるのだ。  こんなに仲がいい親戚って他に
あるのだろうかと思うくらい一緒になんでもしたがる。  親たちは食べ物や飲み物をまた揃えて、しゃべる笑うを
繰り返し、マージャンをする叔父叔母もいれば、テレビを横になって見ている者もいる。

そんな中、従兄弟の智たちに誘われて、子供だけで夜桜をまた見に行くことになった。亜友美は智と夜に出かける事は
初めてだったので意識しながら外に出た。  従兄弟達5~6人で外に出ると春とはいえまだ肌寒かった。少し風も
出てきていた。 薄着していたので上着を持ってこなかったことを後悔していると、すかさず智嗣が
「あゆ  寒くない? ちょっと待ってて」 と言うと走って家に戻り叔母さんの春物のジャケットを借りて亜友美の肩に
掛けた。 そして笑いながら 「 お袋のだけどあゆが来た方が似合ってるな 」 と今までになく気を使う智嗣の様子に
戸惑ってしまい 「 暖かい だけど智ちゃん 黙って持ってきたんじゃないよね? 後で叱られない?」
「大丈夫だよ、ちゃんと話して持ってきたから大丈夫だよ(笑  あゆ気にし過ぎだぞ 」 と言うとあゆの頭にポンと触れた。
え。。。 まるで年下扱いされてる 

公園までの道を歩きながら智嗣の下の弟が急に言い始めた。
「 亜友美ちゃんってなんか全然すれてないよね、別の惑星の子みたい(笑  東京の子って高校生とかかなり遊ん
でるけど、亜友美ちゃん見てたら希少価値があるよ(笑  」 

亜友美はこの言葉をどうとっていいのか分からなかった。 

昼間の桜と違って夜見る桜がこんなに綺麗だとは知らなかった。 亜友美はライトアップされ、風に揺れる桜に感動
していた。 一本の大きな桜の周りが特にライトアップされ、花弁が舞い散る様子は言葉にい尽くせない程美しく
何度も携帯のシャッターを押した。

そこに智がそばに近づいてきたので緊張して、別の場所に移動しようとしたとき、(OoO;) ドッキーンッ!  
智が 「あゆ」と言うなり、さっと亜友美の手を取って自分の腕に回したのだ。 ええ・・・ ∑(*。*;ノ)ノ ビクッ!えっ?
それはごく普通のことのように慣れた動作だったので、素直に従ったが、緊張してぎこちない自分が子供っぽく感じて、
恥ずかしくなった。  意識しすぎてるのは私だけ。 心臓が(灬╹ω╹灬)┣¨キ┣¨キ*とうつ。
落ち着けぇと言い聞かせていた。他の従兄弟もいるのにまるで恋人同士みたいに見えないのかな。。。
智が急に接近してきてそれは智の意思表示だったかもしれなかったが、亜友美は硬直したように並んで歩くだけだった。

急に静かになってしまった亜友美に智嗣は歩きながら話し出した
「 桜って、毎年咲くのは分かってるんだけど、花が散っていくときは、綺麗だけど儚さがあるよな。多分そこがいいん
だろうけどね。  今ある時間は常に止まってなくて、過ぎてるんだって認めると虚しくなる時があるんだ。
  ハハハ、止めよう  湿っぽいな」


亜友美は智の話を笑顔で聞きながらも、智の腕に回した右手が気になって仕方がなかった。 智の袖を遠慮がちに
ちょっとだけ握っていると、それに気が付いたのか、今度は手をつないで歩きだした。 ∑(*。*;ノ)ノ ビクッ!  はぁああ
智の手は大きくて暖かだった。ずっと繋いでいたいと思う反面、この大接近に戸惑っていた。

良く行く街なのに、この日の夜の街の夜景はどこか雰囲気が違っていた。息が詰まるくらい大事な夜景に見えて、
特別だった。石畳の街路樹も、車のヘッドライトの光も なぜか二人を照らすためのスポットライトのように思えた。

今日の智はこれまでになく積極的。 どうしてなの? 亜友美は智の行動の理由をあれこれ考えたけども、答えが出ない。
この大接近は従兄弟で、幼馴染で家族のようなものだから?    ねぇ 智  教えてよ。
私のことをどう思ってるの?  そう言葉にしてみたかったが、言えるほど亜友美は積極的ではなかった。
亜友美がそんなことを考えてるとは思ってもいない様子で、智は話しかけてくる。

「ね 亜友美 もっと膝を伸ばしてモデルのように歩いてみなよ。そうそうそんな感じで、うまいじゃん。
 あゆって学校の誰かと付き合ってたりしてるの? してなさそうだなw わかるよ」 緊張をすっかり見透かされていた。
その後も智は、仲のいい兄妹に話すように、

「シャンプーの後さ、コンディショナーをしたらぁ クシで髪をまっすぐに梳かしておくと、髪がサラッサラになるんだ、
やってみな。」

といろいろ教えてくれる。自分ももっと気の利いた話しをしなきゃとか考えていたが、結局 智が手を放し手を振って
いなくなるまで、当たり障りのない返事を返し、智の次の行動から逃げていた。

家に戻った亜友美はお気に入りのキャンドルに火をつけため息が出た。 本当の気持ちは、もっと親密になりたかった
のに、どうして自分からそのチャンスを失うような行動をするんだろう 一歩踏み出せない自分が嫌になりながら、
はぁ とまたため息をついた。  そしてキャンドルの火を吹き消してばたんとベッドに仰向けに寝転んだ。

そしてもう一度 智が手を取って腕に回した時のことだけを思い出し、幸せな気持ちになって目を閉じた。


2021-07-09 (Fri)

いつか見た蒼い空 最終章その①

最終章は3回に分けましたが、それでもかなりの長い文章になってしまいました。
飽きずに読んでいただけたら中の人はきっと(⋈◍>◡<◍)。✧♡ (♡´ω`♡)  こうなります

亜友美はベッド周りに、服を散乱させながら、悩んでいた。 
大晦日に年越しそばを食べてから、今年も亜友美の家では恒例の初詣に、行くことになっているのです。

亜友美の家と言うより白鳥家の親戚たちが集まる年中行事と言ってもいいでしょう。 白鳥家の年中行事は
年に6~7回もあり、幼馴染の従兄妹たちが母親とともに戻ってくるまでは全く興味のない、むしろ行きたくない
行事だったのです。親について行っても食事以外何もすることがなく、同じ年齢の従姉妹の淑子とは中学に
なってから疎遠になり何故か仲が悪くなっていた。

小学生までは淑子とは学区が違って同じ学校ではなかったが、歩いても30分ほどしかかからない距離だったので
お互いの家に行き、お泊りをしていたくらい仲が良かった。  
それが中学で同じ学校になると、急に淑子が亜友美を避け始めたのだ。 淑子の父親は亜友美の父の弟と
言う関係で当然血がつながっているし、亜友美と淑子は背丈も体格もよく似ていて顔つきも似ている所があった。

ある日淑子が親の車に乗って亜友美の家を訪ねた時、久しぶりの従姉妹の訪問で嬉しくて外で遊ぼうと誘うと
淑子はしぶしぶついてきた。 そしていきなり
「 中学で男子が あゆちゃんと私とどっちが可愛いかって言ってるのよねぇ あゆちゃん知ってる?」
亜友美は当然ながらこの手の話には全く関心がなく虫のような脳内だったので、
「 え? そんな話聞いたことないよぉ  ( ´艸`)  」
淑子はさらに続け 「うちのお母さんがあゆちゃんは男好きの顔してるって言ってたんだけど・・・・
とにかく〇中ではあゆちゃん派と私派がいるのよ 」 といきなり宣戦布告のような会話をされてしまい、そんなこと
どうでもいいのにと寂しくなった。 そして従姉妹がもう昔のように自分とは仲良くできないんだろうと感じた。
そしてその従姉妹も他県に転校してしまい 白鳥家の年中行事に参加することも無くなっていた。

亜友美は鏡の中の自分が如何にかわいく見えるかに集中していた。 去年届いた智嗣からのメールを思い出し
ながらワクワクが止まらない。 クリスマスは会う事が出来なかった分、今年の年中行事の初詣は智嗣たちも来る
に違いないので、おしゃれしていく気満々の亜友美。

ふんわりフェミニンのゆるニットで、ボトムはレギンスでハーフブーツかスニーカー・・・
ううん、、違うぅ・・ やっぱりボトムはベルト付きのふわもこのキュロットパンツが可愛い。  だと。。。上は・・
1時間以上悩んで、やっと決まった服を着て、三面鏡で全身の確認をする亜友美。  鏡の中の自分に笑顔を
作って見せる。  そしてまた思い出してしまう。

あの夏の日、台風に運命を変えられてしまった一日があってから、もう4か月も過ぎていた。
もし、あの日台風が来ないであのままテントにいたら。。。あの夜はどんな時間が過ぎたのだろう。そして次の日は
従兄弟達とどんな会話をして遊んだのだろうか、それは親の目のない場所で 智嗣とどんな会話ができたの
だろうかという期待感だった。 もしもと何度も考えてはため息をつく亜友美だった。

亜友美はいつも従兄弟たちとの写真を机の奥から取り出して見ていたが、去年届いたメールに添付された写真の
お陰でどこででもその画面を開くことができた。 画面の智嗣の顔だけを大きくしてみたり。
写真の笑顔の智嗣を見ながら亜友美は幼稚園前の頃を思い出していた。 亜友美には何故か2歳ころからの記憶が
ちゃんと残っている。 亜友美の父は引っ越しが多かった。 亜友美が2歳の頃と4歳になる頃に2回目の引っ越し先が
智嗣の家のすぐそばだった。 同じ敷地内と言ってもいい場所だった。 

白鳥家は広い土地を所有していて、そこに曽祖父が会社の社宅として一戸建てを何軒か建築させていたのだが
その広大な敷地の中に智嗣の家と亜友美の家もあり、お陰で車を気にすることもなく安全に遊べていた。
智嗣を自分の従兄弟だと認識したのは、引っ越ししてからだったので4歳ころだっただろうか。 当然ながら
その〇×市には亜友美の親族も多く、車でも遠くない場所に居住していた。

本家の社宅に引っ越す前は海のそばに家があり、よく7歳上の姉に連れられて砂浜を歩いたりした記憶があった。
青い空、青い海の色に特別な感情を持つのは、この子供の頃の環境かもしれないと亜友美は思っていた。
隣の家には1歳年上のタカシちゃんが住んでいたが、亜友美はこの男の子と毎日遊びたくて、朝ご飯を食べると
1人で勝手に出かけていた。 玄関に脱いだままの靴を履こうとするが3~4歳の亜友美は上手に履けなかった。 姉は
上手に履くのにどうして自分は上手に履けないのだろうかと悔しかった。  でもタカシ君と遊びたいので必死で足を
靴の中に押し込むと一人でトコトコと道路の右側を歩いて行き、タカシ君の家のドアをトントンと叩いている自分の
記憶が高校になってもまだ残っていた。 そうやって毎日タカシ君の家に遊びに行く途中で 亜友美は事故に遭って
しまった。

ある日いつものように玄関から出て右に曲がり、道路を歩いているとタカシ君の家の前で、大人が二人でキャッチボールを
していた。 凄いスピードで投げ合ってるので亜友美は怖いなと思い、早くここを走って行こうとした時ボールが逸れて
亜友美の顔に当たったのだ。  亜友美の記憶は家の布団の中で目が覚め、近所のおばさん達が数人傍にいて
亜友美には何が起こったか分からなかったが、少し大きくなってからその時の話を聞くと、ボールが鼻に当たり大量に
鼻血を出して気絶していたようだ。  目が覚めら時に家族が誰もいなくて近所のおばさんだけだったことが妙に記憶に
残っている。何故いなかったのかの理由は聞いていないが、奇妙な感覚が残っている。

その海の傍の家の前は川の傍の家に2歳~3歳まで住んでいた。 その頃家で飼っていた犬に手をかまれた記憶も
残っている。  ある日3歳のころの亜友美の家に見知らぬ背の高い男の人が訪問していた。 まさかその時はその
男性が智嗣の父親と分かるわけもなく、笑顔で亜友美を抱っこしようと近寄って来たので、泣いて逃げて祖母の後ろに
隠れた記憶も残っっている。 何故逃げたかも亜友美はハッキリと思い出す。 相手が身長が高いだけではなく顔がすごく
美しかったからだった。 他の大人とは違うオーラのような物を感じ恥ずかしくて逃げたのだ。

智嗣の父親は亜友美の父の妹の連れ合いだった。 亜友美が子供心に感じた他とは違うオーラは当たっていた。
今はもう会う事は出来なくなってしまったが、写真の中の智嗣の父は身長が180㎝以上で、外人の様な顔立ちで、
素敵な笑顔の超が付くほどのイケメンだった。 そのイケメンを周りの女性たちがほっておくわけがなく、叔母にとって
悲しい事件が起きたのです。 

出張が多い叔父が浮気を長年していたことが発覚し、激怒した叔母は従兄弟の3人を連れて実家に戻ってきたのです。 
叔父が土下座をして家庭を壊す気はなかったと謝っても許さなかっったのは、叔父と叔母はお互いが一目ぼれで
大恋愛の末結婚していて、叔母は専業主婦として3人の息子をしっかり育て 家を守っていたのにと言う裏切られた
と言う気持ちが強かったのだろうと亜友美は思っていた。しかし智嗣の母である叔母はかなり正確がきついようだった。
歯に衣を着せぬと言う言葉があるけども、ズバズバと意見を言う人だとだんだんわかってきた。
 
従兄弟達は亜友美の前では父親の事は何も語らないが、分かれて暮らすことになって寂しいに違いないと思うと
智嗣やその下の弟の屈託のない笑顔の裏にある悲しみが伝わってくる。 長男はもしかしたら一番家庭の不協和音を
感じていたのか、何処か陰があった。兄弟の中では長男が一番ハンサムだったが口数が少なく陰をいつも抱えている
ように亜友美には見える。

親戚との待ち合わせの場所はいつも境内の食事処と決まっていた。 そこは全国的にも有名な、お饅頭が売っている
茶店だった。 そこで温かいお茶と小梅とお饅頭で腹ごしらえをし、お土産も買ってから長い行列に並ぶのだ。
早朝にもかかわらず駐車場が込み合っていて、やっと駐車出来て茶店に向かうともうみんな来ているようだ。 
遠くからでもおなじみの親戚の顔が何人も見える。

智はどこだろ。 亜友美は真っ先に智の姿を探してドキドキしていた。 いなさそう・・ まさか来てない(´;ω;`)
その時
「よっ 」  後ろから肩に手を置かれ、びっくりして振り向く亜友美の目の前に、身長183センチの笑顔の智がいた。



『う ぁああああ   いきなりだよぉ、なんて言うかまだ考えてないのに

「あ、ともちゃん こんばんは。。あ、ちがった。。。。。あけおめぇ 」

『はぁあんん  もうもう ドジぃ おばかぁ 』

亜友美は顔を赤くしながらそわそわと髪を右手で後ろに跳ね上げ 舌を少し出して笑った。

そんな焦る亜友美の様子を見て、智嗣はかわいいとおもった。 昔から気になっいた従姉妹がここにいる。
亜友美は覚えているだろうか、智嗣は子どもの頃近くに引っ越してきた亜友美と遊びたくて、毎日のように
亜友美の家に行き、他にも周りに親戚の同じ年齢の従姉妹たちがたくさんいたが、亜友美が大のお気に入りで
遊びたかった。亜友美は可愛い顔とふわふわの髪の毛を揺らしながら、「ともちゃーん まてー  」と言って智嗣を
追いかけてきてくれる。  そんな亜友美と別れてしまう事になったのは幼稚園の時だった。 亜友美が一学年上で
自分は亜友美の後に入園したが、一緒に通う期間は少ししかなく、引っ越しが決まって遠くに行くのだと知った時は
大泣きして、引っ越したくないと何日もすねていた。

引っ越しの夕方、車に乗る前に亜友美の家に行き挨拶を親がしていたが、亜友美の泣きそうな顔は今でも忘れない。
亜友美は泣きそうな顔で智嗣に紙切れを渡してきた。 そこには亜友美が描いた絵があった。 智嗣と亜友美と
思われる男の子と女の子が手をつないで笑っている絵だった。横にはチューリップだろうか花も描かれていた。
残念乍らいつの間にかその絵は何処に行ったのか分からなくなってしまったが、その引っ越しの日の事は忘れ
られない悲しい思い出として残っている。 その時の亜友美はもうすぐ大学生で、しかも学校では男子が騒ぐほどの
美人になっていた。

亜友美は自分の事をどう見ているのだろうか。 只の年下の幼馴染の従兄弟としてしか思われているのだろうか
亜友美が一歩踏み出せないのと同じで、智嗣も相手が幼馴染の従姉妹なのもあって気持ちを押さえていた。

亜友美は見下ろして微笑んでいる智の笑顔を見て、この笑顔に何度逢いたいと思ってきたかを、はっきりと思い知った。
もっと近くにいたい。 そして智は神様が決めた運命の相手に違いないと思っていた。きっとこの気持ちはずっと
変わらないに違い、変わるはずがないと。
親戚は固まって集まり、境内の群衆がゆっくりと本殿に向かう進みに合わせて歩いた。 外の気温はマイナスに違いない。
吐く息が白かったが、 賽銭箱のある本殿までの道が亜友美にはいつもより短く感じた。  
もっとこの時間が長く続けばいいのにと思ったが、全ての事には終わりがある。