村田製作所、中国の再委託先が情報7万件不正取得

村田製作所は5日、会計システムの更新プロジェクトに携わっていた中国の再委託先の社員が、取引先情報など約7万件を不正に取得していたと発表した。日本IBMが再委託した中国法人の社員が、情報を外部クラウドサービスの個人アカウントに送信していた。第三者への情報流出などは確認されていないという。

不正取得されていたのは日本国内外の取引先情報約3万1千件と、村田製作所従業員の個人情報約4万2千件。氏名や電話番号、従業員の給与口座などを含む。再委託先の社員はこれらの情報にアクセスできる権限を持っており、業務用パソコンに無許可でダウンロードしたうえで、外部クラウドサービスにアップロードしていた。第三者が情報をコピーやダウンロードした形跡はなかった。

村田製作所によると全社で進めている業務効率化の一環で会計システムの更新を日本IBMに委託し、日本IBMがIBMの中国法人に再委託していた。再委託先の社内監視システムで不正を検知し、発覚したという。村田製作所は「外部委託先を含めたセキュリティー強化と情報管理を徹底する」としている。

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