「多様な人材」ゆらぐ理念 法科大学院制度骨抜き? 政府が改革案(東京新聞)「ロー制度は卵かけご飯」

2019年02月23日

「予備試験を含めて考えれば法曹志望者の数は減っていない」は本当か?

法科大学院への入学者数や司法試験の出願者数が激減しているのは周知のとおりですが、予備試験の出願者数が順調に回復していることから、ネット上で「予備試験を含めて考えれば法曹志望者の数は減っていない」との説を見かけることが多くなりました。


これは本当なのでしょうか?
検証してみました。


ここで難しいのは、何をもって「法曹志望者」と定義づけるか、です。
ここでは話を単純にするために、【司法試験と予備試験の出願者数・受験者数】で機械的に測りたいと思います。
というのも、法科大学院在学中の人たちを「法曹志望者」として取り込もうとする場合、現在の全ロースクール在籍者数を正確に把握する統計がないことと、予備試験に出願していない人(学部生や高校生など)でも将来予備試験受験に向けて勉強している人たち(潜在的志望者)もいるわけで、そういった人たちを補足することはもちろんできないためです。



<基礎資料>
平成31年司法試験出願者数(速報値)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52228544.html
平成31年予備試験出願者数(速報値)
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52229672.html


司法試験+予備試験の出願者数の合計
H23年 20869(新11892+予*8971+旧6)
H24年 20383(司11265+予*9118)
H25年 21570(司10315+予11255)
H26年 21877(司*9255+予12622)
H27年 21615(司*9072+予12543)←司法試験受験回数制限が5年5回までに変更
H28年 20497(司*7730+予12767)
H29年 19894(司*6716+予13178)
H30年 19557(司*5811+予13746)
H31年 19424(司*4930+予14494)
※H31年は、いずれも速報値。

司法試験+予備試験出願者数H23-31
(グラフの出典はこちら。ご協力ありがとうございます。)


これを見ると、司法試験+予備試験の出願者数の合計は平成26年をピークに緩やかに減少しています。
平成26年まで増えているのは、旧司法試験の終了に伴い一気に離れた多くの志望者が予備試験へ戻ってきたためだと考えられます。予備試験も当初は合格枠が厳しく制限されていましたし、運用も見通せなかったことから、なかなか志願者が集まらなかった。しかし、予備試験の合格者が増えるにつれて少しずつ志望者も回復していったのでしょう。

上記の推移を見て、ひとつ気付いたことがあります。予備試験の出願者数は平成27年が唯一、前年より減少しているのですが、これは司法試験の受験回数制限が5年5回までに変更されたことの影響なのかもしれません。
受験回数制限が緩和されたことで、失権し予備試験へ移行するはずの人たちが司法試験にとどまった可能性があると思います。

いずれにせよ、このデータを見れば現状認識として「司法試験+予備試験で考えても、法曹志望者は緩やかに減少している」と捉えるのが正しいと思います。
これはすなわち、ロースクール修了者の減少分を予備試験で補えていないということになりますから、これは現在の法曹養成制度の下では志望者を確保できない証左と見るべきだろうと思います。


念のため、両試験の実受験者数でも比較してみます。


<基礎資料>「司法試験受験者数及び合格者数」
http://www.moj.go.jp/content/001278007.pdf
司法試験受験者数及び合格者数H31

司法試験+予備試験の受験者数の合計
H23年 15248(新8765+予*6477+旧6)
H24年 15570(司8387+予*7183)
H25年 16877(司7653+予*9224)
H26年 18362(司8015+予10347)
H27年 18350(司8016+予10334)←司法試験受験回数制限が5年5回までに変更
H28年 17341(司6899+予10442)
H29年 16710(司5967+予10743)
H30年 16374(司5238+予11136)
H31年 16105(司4365+予11740)
※H31年は受験率が前年並みと仮定した場合の推測値

司法試験+予備試験受験者数H23-31

司法試験+予備試験出願者数+受験者数H23-31
(グラフの出典はこちら。ご協力ありがとうございます。)


こちらでも傾向は同様であることが分かります。


<法曹志望者に関する各種統計>
司法試験 会場公募の想定人数と出願者数・受験者数
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52210939.html
数字は左から、公募の想定人数→司法試験出願者数(会場充足率%)→受験者数
H23年 11,700人→11,892人(101.6%)→8,765人
H24年 12,900人→11,265人(*87.3%)→8,387人
H25年 12,400人→10,315人(*83.2%)→7,653人
H26年 10,400人→*9,255人(*89.0%)→8,015人
H27年 11,700人→*9,072人(*77.5%)→8,016人
H28年 *9,400人→*7,730人(*82.2%)→6,899人
H29年 *7,300人→*6,716人(*92.0%)→5,967人
H30年 *7,200人→*5,811人(*80.7%)→5,238人
H31年 *5,400人→*4,930人(*91.3%)

旧司法試験の出願者数と受験者数の推移(左から出願者数受験者数
http://www.moj.go.jp/content/000057099.pdf
平成10年(1998年) 30,568人26,759人
平成11年(1999年) 33,983人29,890人
平成12年(2000年) 36,203人31,729人
平成13年(2001年) 38,930人34,117人
平成14年(2002年) 45,622人41,459人
平成15年(2003年) 50,166人45,372人
平成16年(2004年) 49,991人43,367人
平成17年(2005年) 45,885人39,428人
平成18年(2006年) 35,782人30,248人
平成19年(2007年) 28,016人23,306人
平成20年(2008年) 21,994人18,203人
平成21年(2009年) 18,611人15,221人
平成22年(2010年) 16,088人13,223人

司法試験予備試験の出願者数と受験者数の推移(左から出願者数受験者数
平成23年(2011年) *8,971人*6,477人(受験率72.2%)
平成24年(2012年) *9,118人*7,183人(受験率78.8%)
平成25年(2013年) 11,255人*9,224人(受験率82.0%)
平成26年(2014年) 12,622人10,347人(受験率82.0%)
平成27年(2015年) 12,543人10,334人(受験率82.4%)
平成28年(2016年) 12,767人10,442人(受験率81.8%)
平成29年(2017年) 13,178人10,743人(受験率81.5%)
平成30年(2018年) 13,746人11,136人(受験率81.0%)
平成31年(2019年) 14,494人


http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52213844.html
年度別のロー定員と実入学者数
平成16年度 定員5590人、実入学者5767人(既修2350人、未修3417人)
平成17年度 定員5825人、実入学者5544人(既修2063人、未修3481人) *3.9%減
平成18年度 定員5825人、実入学者5784人(既修2179人、未修3605人) *4.3%増
平成19年度 定員5825人、実入学者5713人(既修2169人、未修3544人) *1.2%減
平成20年度 定員5795人、実入学者5397人(既修2066人、未修3331人) *5.5%減
平成21年度 定員5765人、実入学者4844人(既修2021人、未修2823人) 10.2%減
平成22年度 定員4909人、実入学者4122人(既修1923人、未修2199人) 14.9%減
平成23年度 定員4571人、実入学者3620人(既修1915人、未修1705人) 12.2%減
平成24年度 定員4484人、実入学者3150人(既修1825人、未修1325人) 13.0%減
平成25年度 定員4261人、実入学者2698人(既修1617人、未修1081人) 14.3%減
平成26年度 定員3809人、実入学者2272人(既修1461人、未修*811人) 15.8%減
平成27年度 定員3169人、実入学者2201人(既修1431人、未修*770人) *3.1%減
平成28年度 定員2724人、実入学者1857人(既修1222人、未修*635人) 15.6%減
平成29年度 定員2566人、実入学者1704人(既修1137人、未修*567人) *8.2%減
平成30年度 定員2330人、実入学者1621人(既修1112人、未修*509人) *4.9%減

ロー入試 志願者数(延べ人数)の推移
平成16年度 72,800人
平成17年度 41,756人
平成18年度 40,341人
平成19年度 45,207人
平成20年度 39,555人
平成21年度 29,714人
平成22年度 24,014人
平成23年度 22,927人
平成24年度 18,446人
平成25年度 13,924人
平成26年度 11,450人
平成27年度 10,370人
平成28年度 *8,278人
平成29年度 *8,159人
平成30年度 *8,058人
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/041/siryo/__icsFiles/afieldfile/2018/05/15/1404919_01.pdf


ロー入試 受験者数(延べ人数)の推移
平成16年度 40,810人
平成17年度 30,310人
平成18年度 29,592人
平成19年度 31,080人
平成20年度 31,181人
平成21年度 25,863人
平成22年度 21,319人
平成23年度 20,497人
平成24年度 16,519人
平成25年度 12,389人
平成26年度 10,267人
平成27年度 *9,351人
平成28年度 *7,518人
平成29年度 *7,450人
平成30年度 *7,258人

ロー入試出願者数+受験者数(累計)H23-30
(グラフの出典はこちら。ご協力ありがとうございます。)

schulze at 12:16│Comments(17)│ │司法試験 | 司法制度

この記事へのコメント

1. Posted by qb   2019年02月23日 20:44
この推計を行うのであれば、受験者の主たる年齢層(20歳~30歳くらい?)の人口の減少率を加味する必要があると思います。
2. Posted by schulze   2019年02月23日 21:42
まず絶対値としての法曹志望者が増えているのか減っているのかが議論になっていますから、「法曹志望者」の定義を固めた上で、その統計を比較することが必要であると考えます。qb様のご指摘は、その結果がやはり減っているという結論になったときに、その減少が法科大学院制度に起因・帰責するものと言えるかどうかを評価する際に考慮すべき事情ということになりましょう。ただ、その際に単に人口減だけを考慮すれば良いのかどうか、私には判断しかねています。法学部の定員とか、そういったほうが良いようにも感じられますが、この点について私にはいま、適切なアイデアが思い至りません。
3. Posted by 「時間泥棒」仕置人   2019年03月01日 14:05
5 せっかくの記事ですが、文字情報だけでは伝わりにくいのが残念です。
グラフにするのがいいと思います。
こちらを、ご覧下さい。
 http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-428.html
4. Posted by schulze   2019年03月02日 21:53
積極的なご提案で、大変ありがたいです。読者の方に分かりやすい記述は心掛けたいと思っておりますが、現状でも記事発信に私は相当の労力と時間を割いており、自分ではこれ以上の手間をかけるのが難しいです。どなたか作成してくださる方があれば、画像を引用・紹介させていただくことはできるかと思います。
5. Posted by 「時間泥棒」仕置人   2019年03月03日 23:38
確かに、記事を書くだけで、大変な労力でしょう。その上、グラフまで書けというのは過大な要望ですね。

そこで、下記の記事に、いくつかグラフを掲載しましたので、グラフの画像をブログ記事に貼り付けるなど、どうぞ、ご自由に、お使い下さい。。

http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-429.html

今後も、「つまみ食い」になるかと思いますが、適宜、グラフを作成したいと思います。

また、これはぜひグラフにしたい、と言うものがありましたら、ご遠慮なく言っていただけたら、できる限り、ご要望に応えたいと思います。

jikan.dorobo.shiokinin@gmail.com
6. Posted by schulze   2019年03月04日 00:09
さっそくではありますが、本文中にご作成いただいたグラフの画像を引用させていただきました。ありがとうございました。

私のほうから新たにグラフを作ってくれと作業をお願いするのはおこがましいように思いますので、控えさせていただきますが、もし当ブログのテーマにご関心がおありで、ご提案をいただければ、今後も同様にご紹介(引用)をさせていただきたいと思います。
なお、私が法曹養成をテーマに統計をチェックするタイミングは、年間でおおよそ時期と内容が決まっています。昨年の実績は以下のとおりです。
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52226911.html
私はデータの数値そのものを重視し、テキストデータでまとめることに力点を置いている一方で、ビジュアル的な見栄えは技術的にも力不足なところが正直ありますので、今後もご提案をいただければ大変ありがたいと考えております。
よろしくお願いいたします。
7. Posted by 「時間泥棒」仕置人   2019年03月04日 16:03
早速に掲載していただき、ありがとうございます。

5のコメントの30分後に6のコメントがあり、迅速な対応に、驚きました。

昨日のブログ記事にも、追記しました。
http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-429.html

Schulze 様のブログに限らず、せっかくの記事が、「読ませる工夫」が今ひとつなために、読者を遠ざけていると感じることが、しばしば、あります。

これからも、全く不定期になるとは思いますが、グラフ等を提供させていただきますので、今後とも、よろしく、お願い致します。
8. Posted by schulze   2019年03月04日 21:48
今回はせっかくのお申し出がありましたのでグラフを引用させていただきましたが、分かりやすさを追求するとしても、グラフで図示することが必ずしも適当ではないと考えられるケースもあると思っています。
なぜなら、視覚的なイメージとしての「分かりやすさ」とは別に、読者へ正確に記事の意図が伝わらないケースもあると思うからです。
具体的には、以下のような懸念が考えられます。

(1)数値の変動幅が小さい場合には変化が意識されない
数値の変化が大きい場合には、グラフ化したほうが変動幅が視覚化されやすいのに対して、変動が小さいとグラフでは横ばいで表示されてしまい、増えているか減っているのかが掴みにくいという弱点があります。
本エントリーのテーマである「司法試験+予備試験の出願者数の合計」を見ますと、グラフではほぼ横ばいとなっており変化がないように読者が印象を持つかもしれません。私の主張の本意は「微減ではあるが、ここ数年は連続して減っていて、予備試験の増加分で司法試験の減少分をカバーできていない」ことにありますから、この図で果たして読者に「分かりやすく」伝わっているかどうかは微妙であると感じています。
9. Posted by schulze   2019年03月04日 21:49
(2)グラフでは絶対値が意識されない
グラフは相対的な関係性を示すことには優れていますが、反面、数値の絶対値が意識されにくいところがあります。
たとえばロー入試志願者数の累計の推移を見ると、初年度とそれ以降とでは激減していることが容易に看取できますが、一方で、近年の推移になるとグラフは横ばいに見えてしまい、減っているのか増えているのか分かりませんし、さらに「いくらの数値が、今いくらの数値になったのか」という「絶対数」は意識されにくいと感じます。
他の例で言えば、今年度のロー入学者の総数が1600人台であることを紹介しようとした場合、その数字(絶対数)に意味があります。それは、司法試験の合格者数目標が3000人とされていたことや、いまの司法試験の合格者数が1500人台であることを前提にした上での話ですが、それらと比してロー入学者数が1600人台であることを考えていく必要があります。過去に5000人台だったものが1600人に減ったという「視覚的な減り幅」の意味合いだけではないのです。これらを読者に意識していただくためには、グラフより数値の推移の記載のほうが適しています。
10. Posted by schulze   2019年03月04日 21:49
(3)グラフから受ける印象と書き手の主張(真意)が一致しない場合がありうる
たとえば、私は当ブログで繰り返し「司法修習生の貸与申請率の推移」の数値を紹介していますが、これをグラフ化したと仮定しましょう。そのグラフを見れば、多くの読者は「貸与を受けている人が徐々に減っており、問題が解決方向にある」と捉えてしまうのではないでしょうか。少なくとも私にはそのような危惧があります。しかし、私の主張は、「給付制の下でも依然として三分の一もの修習生が貸与を申請している」というものであって、グラフから受ける印象とは真逆の方向性だと思います。
このように、グラフを用いることが必ずしも「主張の分かりやすさ」につながるとは言えない側面もあると思います。

以上のような点から、私は数値自体の紹介に重点を置いてきており、必ずしもグラフ化による図示には消極的に考えているという経緯があります。
ただ、今回のお申し出は積極的なご提案であり、わざわざ図をご作成いただいたということもありましたので、引用させていただきましたが、今後はどのようにグラフを用いるかは個別具体的に判断してまいりたいと思います。

なお【「読ませる工夫」が今ひとつなために、読者を遠ざけている】とのご指摘については、もしそうだとしてもそれは仕方がないと思います。現状でも私は、データの引用に次のような工夫をしています。
・等幅フォントで表示されれば、数値の推移が目で追いやすいように、ケタ数の表示を合わせている。
・複数のデータを同じ一覧で表示する場合には、色を分けるなど、推移を目で追いやすいようにしている。
自分なりに「読ませる工夫」をしていると同時に、正確な数値のデータベースとしても活用できるよう配慮しているつもりです。
11. Posted by schulze   2019年03月04日 21:50
せっかくなので付言いたしますが、たしかに読者への「見せ方」の点で私のやり方が完璧だとは思っていませんし、読者の皆さんにも様々なご感想がおありだと思います。そういったご意見はありがたいですし、私もできるだけ改善に努めてまいりたいとは思いますが、だからと言って、私なりにこれだけの労力と手間をかけて継続してきた取り組みに対して、「時間泥棒」といった言葉で評されるのは、私としては非常に不本意であり面白くありません。
たとえば、私の主張内容とデータとの間に齟齬があるとか、データの解釈が間違っているとか、そういうことであれば、「時間をかけて読んだのに、中身がでたらめじゃねーか!時間を無駄にさせやがって!」とのお叱りを受けるのは仕方がないと思います。しかし、データの出典も明示し、適切に引用しているにもかかわらず「見せ方の工夫が足りない」ことをもってして時間泥棒だというのは、私には理解できません。もう少し、書き手の主張や意図を読み取って敬意を持つ姿勢も読み手側には必要なのではないでしょうか。私も、いろいろなブログ・SNS等での発信を見て「自分ならこう書くのに」と思うことは正直ありますが、それをいちいち指摘することはありませんし、ましてや自分の「読みやすさ」を相手に強要するのもおかしいと思います。大切なのは主張の中身であることは言うまでもありません。
私の主張に共感していただき、「より多くの人に分かりやすく伝えるために協力したい」というお申し出なら、私は大いに歓迎するのですが、何やら説教を受けるということだと私には不本意です。
12. Posted by 「時間泥棒」仕置人   2019年03月05日 06:34
コメント 8~11 についての見解です。

●グラフの限界
  ご指摘のとおりだと思います。

●このブログでの見せ方の工夫
  いろいろ工夫をされていることは認識していました。
  ただ、文字情報だけというのが、もったいない、という思いで、コメントさせていただいたのです。

●「時間泥棒」との非難
  私は、このブログが「時間泥棒」とは、これっぽっちも思っておりません。

  「時間泥棒」とは、ことさら難解な文章を書いている人達を指して用いた呼称で、私のネットネームも「時間泥棒」仕置人となったのです。
 一番初めの記事を、ご覧下さい。
http://laweditor.blog.fc2.com/blog-date-201303.html

  ただ、その後、私のブログの対象が、どんどん広がり、せっかく、いい記事を書いてくれているのに、もっと見せ方を工夫すれば、より多くの人に効果的に訴えることができるのに、といった記事に拡がって行きました。
  ところが、私のネットネームは、そのままだったので、対象との間に齟齬が生じてしまい、対象とした記事の全てを私が「時間泥棒」と評価しているとの「誤解」を招いてしまいました。

  このような「誤解」を招いた責任は、対象との齟齬について無頓着であった私にあり、コメント 11 でのご指摘はもっともなことだと思います。

 ここまでの短文では、まだ、十分に意を尽くせていないのですが、大まかなところは、ご理解いただけたのではないでしょうか。

 近日中に、「時間泥棒」仕置人の名称変更を含めて、ご指摘の内容を踏まえた記事を、私のブログに書こうと思います。
13. Posted by schulze   2019年03月05日 07:01
「時間泥棒」仕置人様のお考えは、おおよそ理解できました。貴殿に私のブログへの非難や攻撃の意図はなかったものと思いますし、その点は安心しました。私も最初にお書きくださった「文字情報だけでは伝わりにくい」というご意見は大変ありがたかったですし、グラフを用いることへの意識がたしかに足りなかったと思っていますので、気付きを与えていただいた点では感謝しています。ただ、貴殿のブログを拝見すると、私のブログが時間泥棒の例として引き合いに出されているように(私からは)どうしても見えてしまうことと、【「読ませる工夫」が今ひとつなために、読者を遠ざけている】との論評が私には心当たりがないというところが引っかかりました。私に読者への配慮がないとの非難のように受け取れますが、私なりに工夫もしてきたという自負もありますし、それなりのアクセスもいただいています。それは資料的・統計的にも価値があるからこそだと思っていますし、「読者を遠ざけている」という実感も自分にはありません。繰り返しになりますが、「より多くの人に分かりやすく伝えるために協力したい」というお申し出は歓迎しますので、引き続きよろしくお願いいたします。
14. Posted by 「時間泥棒」仕置人(改称予定)   2019年03月05日 07:30
 概ね、ご理解いただけたようで、ほっとしました。

 私も、ちょっとした表現で、意図したのと異なる印象を与えかねないということを、今回のご指摘で実感させられました。ありがとうございました。

 司法試験受験者の属性に関する記事について、グラフ化しましたので、よろしかったら、お使い下さい。
 http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-433.html
15. Posted by schulze   2019年03月05日 10:01
こちらこそ当方の趣旨を汲み取りいただき、ありがとうございます。
司法試験受験者の属性のグラフ化はたしかに分かりやすいですね。今晩、作業させていただきます。

もし可能でしたらで結構なのですが、私がまとめております「属性別 出願者数の推移」、4つのカテゴリーを折れ線グラフで表示できないでしょうか。できれば一枚にまとめて表示できたらカテゴリーごとの変動が把握できて面白いと思いますが、数字の桁数が異なるので、うまくできるか分かりませんが。http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52228544.html
16. Posted by 「時間泥棒」仕置人(改称予定)   2019年03月05日 15:25
 ご提案がありましたので、「属性別 出願者数の推移」の4つのカテゴリーを折れ線グラフで表示しました。

 下記の「追記」欄にありますので、よろしければ、ご利用下さい。

http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-433.html

17. Posted by schulze   2019年03月05日 17:33
素晴らしい!引用させていただきました。ありがとうございます。
http://blog.livedoor.jp/schulze/archives/52228544.html

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