SSBCは2009年4月に警視庁刑事部の附置機関として100人態勢で誕生した。警視級の所長を筆頭に補佐役の副所長が指揮監督する。当時、警視庁が発表した「開設の趣旨」が記された資料には次のように明記されている。
SSBC創設のきっかけは、当時の刑事部幹部の発案によるところが大きかったとされている。元警視庁幹部が明かす。
「自分が組織犯罪対策部・組織犯罪対策2課に在籍していた時、自前のハイテク班が逃走中の被疑者について、防犯カメラ画像をつなぎあわせて足取りをつかんだことがあった。科学捜査・分析捜査の専門部隊を新たに作り、警視庁全体で活用できないかと考えた」(元警視庁幹部)
SSBCは捜査一課や機動捜査隊のいわば警視庁プロパーの捜査官と、財務やコンピューター技術の資格を持ち、民間企業から中途採用された特別捜査官から構成されている。それぞれが持つ専門的な技術を、事件捜査という使命に活かしてきているのがSSBCの分析捜査官だ。
SSBCのトップである所長は現在の井ノ口徹警視で8代目である。井ノ口は刑事部捜査一課出身のいわゆる警視庁プロパー組。そして歴代所長の中で異色の経歴を持つのは、ただ一人の特別捜査官出身の4代目所長、小山由夫警視である。小山は警視庁に入る前は、大手電機メーカーの技術者で再生可能エネルギーの研究に携わっていた。
2013年にはついに4代目の所長となったのだった。小山は2014年に勇退。SSBCに職業人生を賭けた小山は「ミスターSSBC」と言えるかもしれない。
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