香奈は少々内気で人との交流が苦手な女の子。 進路希望が決まらず悩んでいる香奈に、担任の先生が一冊の本を渡す。 それで職業体験をして進路を考える上での参考にするようにと。 その本は人工的に作られた人間であり、制作会社が人工人間の人権を主張するため、一般人に育成を依頼しているというものであった。 その本にはリアと言う名前を付けた。 名付けた途端に、それのイメージが頭に流れ込んでくる。 銀髪で美しくも、とても明るい女の子だ。 育児どころか友達すら作れない香奈にとって、その人間とどう接すればいいのかは大変な難題。 知識はあれど、経験の無いそれに振り回されてしまう。 そして、それが自分で設定を決めて動かすゲームキャラのようなものでなく、自分で体験し考え成長する人間であると認識した瞬間、香奈は持ち前の人付き合いの下手さを露呈し逃げ出す。 リアもそんな香奈への接し方に苦慮する。 二人の状況を察した担任先生は一旦二人を引き離すも、リアの強い気持ちを受け、再び二人を合わせることに。 相手に遠慮したり怖がったりだけでなく、自分の願望を強く持ちそれを叶えようとするする姿勢が必要なのだなと、ちょっぴり成長する二人だった。