宮内庁関係者は「唖然とせざるを得ません」
IOCは閉会式には国家元首か、元首が指名する者の出席を定めている。今回、大会の名誉総裁を務める天皇陛下の名代として実際に出席されるのは、秋篠宮さまだ。
宮内庁関係者が指摘する。
「天皇陛下が五輪とパラリンピックの開会式で開会宣言を述べられるため、閉会式は秋篠宮さまが出席される方向で、陛下の即位前から調整されていました。ただ、天皇陛下が国内の団体などの名誉総裁職に就くことは通常ありません。それだけ、陛下にとって五輪やパラは思い入れの深い大会です。閉会式は開会式と比べ、リラックスした雰囲気で行われるとはいえ、選手たちの奮闘を称え、労う大事な舞台。にもかかわらず、軽い調子で○×クイズへの参加を求めるという計画が都知事レベルにまで進行していたというのは、唖然とせざるを得ません」
佐々木氏にメールを通じて、閉会式の演出案の意図などを尋ねたが、期日までに回答はなかった。
東京五輪開会式の演出を巡っては、佐々木氏が、前任の責任者だった振付演出家のMIKIKO氏を“排除”し、彼女の演出案を切り貼りしてきた問題などが指摘されてきた。
今回、新たに「週刊文春」の取材で、開会式前夜に急きょ起用された女性作曲家についても、組織委員会がその名前や経緯を公表していない問題も発覚した。なぜ、クリエーターたちは“使い捨て”にされ、“なかったこと”にされる一方で、佐々木氏らの不適切なプランがまかり通るのか。
8月4日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び8月5日(木)発売の「週刊文春」では、佐々木氏が作成した閉会式演出案の詳しい中身のほか、組織委員会が女性作曲家の名前を公表しようとしない理由、五輪支配を謳う電通の社内文書、聖火台デザイナーの盗用疑惑に関する実名証言など、「開会式・閉会式の全真相」を計7ページにわたって詳報している。
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