
2章26節でリリアが何をしたかったのか?の解説です。
おそらくリリアは政治的決着をつけに行きました
#ツイステ考察
まず、リリアは自分の頭がいいことや肝が据わっていることをたぶん理解しているのですが、それが飛びぬけているということを認識していません。(これは根拠がないのです。むしろ私の実体験の話です。ごく最近、まさか、嘘でしょう?と気が付きました)(だからこれを書く破目になってます)
なお、マスターシェフ豆と人生実装前に書いているため、そちらで新資料が出て完全に覆る可能性もあります。
ご了承ください。
※前提として、担当章と思われている章は正確に言えば悪役担当章なので、状態異常や デバフが掛かっています。
余裕が全くないのです。
そのため、冷静に判断できず、特に担当寮生のネームドは、普段の彼ら(PSやイベントの時の姿)なら、取らない行動を取ることがあります。
2章26節のリリアについての解説
1.私が想定するリリアの人物像
2.2章26節でリリアは何をしに来たか
3.なぜリリアがレオナに介入しようとしたのか?
4.各人が取得している情報(2章26節まで)
5.プランA及びプランBで目指した政治的決着とは
6.リリアが撤退した理由
7.最後に(謝罪会見)
2章26節のリリアについての解説
あいつは何をしに来たのか?
こんな質問がマシュマロに来ました。
『リリアがあんなに怒っていたのはなぜなんでしょうか?
やはりマレウスが狙われたからでしょうか?
それだけにはちょっと見えなかったんですが、リリア含むディアソ寮の解像度が低いためかあそこまで鋭い言葉を使った真意がよく分かっていません(汗』
えー。
『2-26 咆哮ディザイア―』ですね?
すみませんが、はぁ!?となるかもしれませんが、リリアはレオナにもサバナクロー寮にも怒ってません。
あえていうなら、挑発はしてますが、欠片も怒ってません。
そもそも、その挑発の内容もよく読んでみてください。
これは、レオナのことを言っているようで、その実、マレウスについてブーメランになる内容なのです。
なぜ、あそこまで舌鋒鋭くレオナに刺さるようなことを言ってしまったかというと、リリアには事態の大枠とサバナ寮全体の抱えている問題(就職・進学問題)は掴めていたけれども、レオナさん個人が抱える鬱屈までは掴めていなかったからです。
それでも手持ちの情報から8割がたは状況を掴めているし、リリアは守らなければいけないもの・守りたいものがたくさんあるため、彼は見切り発車の、残りは出たとこ勝負で飛び込まざるを得ないのです。
なぜ怒ってないと言い切れるかって?
いや、怒ってたら、リリアはあそこでひっこみません。
怒れるリリアを軽く見積もってはいけません。
どんなに自分が怪我をしようとも徹底的にぼこぼこにしにかかります。
……あいつが、私の思うような人物であった場合、あいつが怒ったら最後、並大抵のことで止められると思うなよ!?(※幻覚です)
幻覚はおいておいて、まず、7章予測で書いた私の思うリリアという人物像について復習させてください。
すでに読んだことがある方は⑤を追加しているので、そこからお読みください。
1.私が想定するリリアの人物像
●リリア的に重要視すると思われるもの
①子供(自分の子供ということではなく広く未成年という意味での子供)の幸福
リリア自身がいい歳した大人なのもありますが、弱いものは守らないといけないという信念があります。
特に子供はどんな場合でも一番に守るものであると考えています。
でも、子供に対してどう考えているかというと、守られる一方のか弱い存在だとは思っていない。
子供も人格ある個人の一人としてみているので、プライドは尊重するし、できることをやりたいという気持ちも尊重するし、できることをやろうとしてくる姿は成長を感じて、嬉しく思います(シルバー見習いシェフPSより)。
②公私の区別をつける
自分がやるべき仕事だと見定めると、私的な感情とは切り離して、仕事をし始めます。果断即決。
このとき何が内面で起きるかというと、同じリリアなんですが、『公の部分のリリア』と『私の部分のリリア』のペルソナを使い分けています。
本音と建前を分けるというより、公の本音と私の本音が別々に出力されます。
本編と、シルバーとセベク以外と接しているPSはほとんど公の部分で動いていますが、シルバーやセベクから語られるリリア像が私の部分です。
公のリリアは私のリリアに厳しいです。
ただ、私のリリアは公のリリアのやろうとすることに、私的な得がとれるようにねじ込みに行きます。
それにより、『リリア』が潰れないようにバランスを取ります。
また、そういった公私の本音が別々に存在するため、公私の環境は切り分けないと、ふるまい方のギャップがあるため、本音としては公私の環境を分けたいです。
この感じは普段はスーツを着て会っている職場の人に、家の近所に行くだらっとした格好で会ってしまったときの気まずさったらないね! みたいなものです。
逆に、職場にシルバーやセベクのような私の部分の人たちが来たら、子供に対する態度と職場での振る舞いを切り替えるのが、やりにくくはあるけど、できなくはない。でも、精神的に疲れる。
本当は私の部分で回復したいので、家に帰れば回復できますが、NRCは寮生活なので、切り分けられません。
寮生活の中での唯一の私的な部分の回復スポットはおそらくネットゲームです。
③大人には大人のふるまいを求める
②と関連しますが、特に子供がいる場では、他の人にも大人には大人のふるまいを求めます。
NRC生はほとんど子供しかいないので、大人としてのふるまいを求める相手は先生とマレウス(おそらく100歳以上)です。
なお、レオナは20歳ですが、準大人ぐらいで、まだ、大人としてのふるまいができなくてもかなり多めに見ます。
●リリアの性質
④原動力は怒りである(と仮説を立てています。人から絡まれたときに一瞬、怒りの表情が出ている?リリア実験着PSやリリア運動着PS)
筋力がある人が細かい力の振るい方ができるように、怒りをうまく扱うことができるし、怒ったからと言っても短絡的な行動には出ません。
なので、怒りの感情が動きやすいけれど、その分、怒りの感情の操作に非常に長けています。
『怒りを感じる→即座に分解解析』して、なぜ怒りを覚えたか?それが正当なものか? 情状酌量の余地はないか?どの程度でその怒りを出力すべきか?を判断します。
怒りを覚えたとき、そこはワンセットの流れです。
割と合理で動く&懐が深いので、相手が悪くても情状酌量の余地で怒りを収めに行くようにします。
(ただ、この情状酌量で収めた怒りは冷凍保存されています。)
また、怒りが燃え始めると、怒りを燃料にして、環境の改善に乗り出すので、動きがアンチヒーローっぽくなります。
なお、怒りが原動力だから、執念深いです。
しかし、あまりに環境の改善ができないことがわかると、むなしくなってしまい、ぷつっとゴムが切れるように無気力になります。
⑤足るを知る
先ほどまでは前回のおさらいなのですが、想定はしていたのですが、花婿リリアPSからさらにもう一つ確実になったキーワードが浮かび上がってきました。
『足るを知る』です。
なぜこれが花婿リリアから推測できてしまうかというと、ホーム遷移ボイス①とPSです。
普段の服装からも彼は割と洒落者であることがわかると思います。
けっこうアクセサリーや刺繍などの装飾を好むのではないかと思います(趣味に合ったかはわからないけど、エペルからの誕生日プレゼントの虎の刺繍の上着とかもまんざらではなさそう)。
「昔からフォーマルな場と言えば固っ苦しい制服ばかり着とった。華やかな正装は新鮮じゃな」と言っていることから、彼がフォーマルな場に出る時は軍の正装であったこと、軍の正装が遊びが少なくリリアの好みではない服装であることが想像がつきます。
反対にタキシードは装飾が色々出来て個人的な好みが反映できる正装です。軍の正装よりもリリアの好みに合致するのだろうというふうに想像がついてきます。
ゲームのアバター……つまり自分の分身に着せたかったなあというのが花婿リリアのPS1の話ですが、つまり、ちょっとだけ自分もタキシード着てみたいな、という気持ちがあるのではないかと思います。
着ればいいじゃん、何で着ないの? と思われるかもしれませんが、彼は茨の谷の将軍なのです。
ここで公私の切り分けが出てきます。
あくまで、服装で遊ぶのが好きなのは私のリリアなのです。
タキシードを着るような場は公のリリアでふるまわないといけない場であり、公のリリアは立場を重んじます。
そのため、フォーマルな場に出るならば軍の正装を着るしかないし、元来、生真面目な性格なので、そこから外れた格好は出来ません。
日本で例えるならば、リリアのタキシードは、「成人式で振袖を着たかったなあ」みたいなものです。
まあ、リリアは『大人』なので諦めます。
軍の正装は出て行くのに恥ずかしい恰好じゃないし、我が儘言えるところじゃないものな、と。
成人式に振袖は着れなかったけど、スーツ着てるからいいじゃん、となります。
(当たり前ですが、『着る』だけなら出来ます。しかし、お家の中の鏡の前でドレスを着て、舞踏会に行けないのならそれは意味がありません)
そんなやり取りがあった数日後、ゴスマリがあり、花婿リリアPS2でちょっとだけその思いが再燃したのですが、マレウスが言い出す前のやり取りまでのところは、すっかり諦めた上でのたわ言、ざれ言なんです。
まさに『足るを知る』の精神です。
おそらく、これは服飾のことだけでなく、他の部分でも彼はずっとやってきたことではないかと考えています。
ちなみに、ここは今度のマスターシェフで明かされる事実でひっくり返るかもしれませんが、たぶん通称『リリア飯』の原因の一つが、リリアの若いころの食事は全体的にそもそも質素・保存性優先で塩辛い・軍人生活が長く、レーションでも気にせず食べてきた、というようなところから考えています。
マスターシェフ『辛みのふるさと』でリリアは審査員をやっていますが、焦げた料理をニコニコして見ているものの一口だけ食べただけでほぼ手を付けません(なお、ケイト君は完食します)
かなり甘いですが、点数もつけられています。
『足るを知る』の精神で、我慢を我慢とも思わず、現代人からすればまずい食事でも「まあ、そんなものか」と食べてきたのではないでしょうか。
2.2章26節でリリアは何をしに来たか
さて、ここまでリリアという人物像についてふりかえりました。
忘れないでほしいのが、リリアは茨の谷の将軍なんです。(シルバー式典服PSより。)
将軍というからには、まず、用兵能力(※軍の指揮能力のこと)が高いことが想定されます(裏豆イベでシルバーによって明かされた『走る城壁の二つ名』)が、個人の戦闘能力もずば抜けています。(用兵能力及び個人の戦闘能力については裏豆イベ参照。なんせ、あのマレウスと体格差をものともせず渡り合えるのですから。マレウスの身体能力についてはマレウス体操着など多数。)
魔法の力ももちろん期待できます。
見た目は自称・愛らしい美少年ですが、中身は大人、しかも軍人なので、子供のオーバーブロット程度、学校の先生がどうにかできるなら、リリアでもどうにでもできます。
では、リリアは何をしに来たのか?
結論から言うと、サバナ寮の就職問題を発端とする一連の問題に政治的決着をつけに来ました。
レオナさんを挑発するという形をとって自分との交渉の席に就かせることを目指しました。
さらに、成り行きですが、状況的に、マレウス及びディアソムニア寮へのヘイトと、あの場にいた学生への暴力、これらを全部自分に向けさせることで責任を取ろうとしたのです。
( というわけで、2章で舌鋒鋭くレオナを非難したように見えますが、あれは少なくとも8割がた演技です。
その証拠に表情を見てください。
とても芝居がかっているんです。
普段のリリアの表情の作り方などは各PSをご参照ください。
一番簡単なのはレベルアップボイス①でしょうか。
「これが成長期というやつか」というやつです。
(ちょっと)意地の悪い表情≒本気じゃないとき、です。
その他、特にちょうどレオナさんとの舌戦を繰り広げるレオナ運動着は必読です。
なお、本当に怒っているときはどんな表情をするかというと、表情を出力するところまで余裕がなくなり表情がなくなるか、(※あまりに大きすぎる怒りの感情を抑えるのに全力をつかうため)、5章の70節でマレウスに対してトゲのある発現をやっていたときのように綺麗な笑顔になります。
また、少しイラっときている表情はリリア運動着PSのマレウスがルークとの話に横やりを入れてきたところでも見られます。)
リリアはしばしば一つの行動の中に複数の意味が生まれることを理解して行動していると思われます。
なぜかそういう思考法になるかというと、何か事が起きたとき、直接の対処をしなければならないのが軍人リリアの仕事だと思うのですが、その時、一つの策にこだわると取り返しがつかなくなることがあります。
その行動がどのような意味で取れるのか、常に客観的かつ複数の視点を持って行動しておけば、Aプランが駄目でもBプラン、Cプランへの移行を容易にし、大抵どこかの着地点に収められます。
それ故にリリアが何か自分の意志で動いたときは、意味のない行動がないと思います。
今回のAプランはマレウス殿堂入りで政治的決着をつける、Bプランは現行犯確保の際に割り込むことでお話し合いを直接して政治的決着を図ろうとしました。
それも駄目な場合のCプランが自らが矢面に立つ形で武力で制圧するでした。(実際は想定外のCプラン+になり、リドル及びハーツ寮の面々に後始末を任せることになりました)
サバナクロー寮やレオナに感情移入しながら読んでいたプレイヤーの皆さん、あの瞬間、リリアにムカッと来たでしょう?
リリアの目論見が大成功を収めていることがわかります。
やったぜ!
3.なぜリリアがレオナに介入しようとしたのか?
答えを言うと、リリアにとってレオナが好ましいと感じるタイプだからです。
あと、ぶっちゃけ、このままだと、夕焼けの草原と茨の谷の全面戦争になりかねないからです。
(わからない人はサラエボ事件を調べよう!)
だから、レオナ個人への要らぬおせっかいと同時に、彼が戦争の発端にならないように守ろうとしました。
(大人として子供を守るという一般論的な心の動きです。)
戦争の話はまた後述するとして、レオナさんをリリア個人が好ましいと感じる気質と絡めて説明します。
①レスバができる奴
単純に言ってしまうとレスバができる奴です。
減らず口を叩き続けられる奴です。
どこでわかるかって?
レオナ運動着PSのレオナさん!
リリア運動着PSのルーク!
マレウス式典服のマレウスとレオナのやり取りも楽しそうに聞いています!
さらに、リリアが育てたシルバーとセベクもよく見てください。
シルバーなどは一見、物静かで無口そうなキャラクターに見えるかもしれませんが、言うことは言うし、自分の分野については熱く語り出すタイプです(シルバー制服のキノコの話など)。
セベクは言わずもがなですね。
極めて、よく、喋ります。
二人とも暴投をしているかもしれないけれども、言葉のキャッチボール自体は一応、成立しています。
喋るタイプのコミュ障リリア、名キャッチャーでも名ピッチャーでもない。(リリア制服PS、ヴィル運動着PS、コミュ障の証拠に枚挙にいとまがない……)
しかし、コミュニケーションをとることを諦めない。
とりあえず、ボールを投げあうことがお互いを知る唯一の道だと考えているのです。
そもそも、キャッチも苦手だから、たぶん普通に投げたボールも時々、リリアにとって暴投になるし!
というわけで、リリアの中でコミュニケーションというのは、受け手側と投げ手側双方が努力するもの!
その結果、自分も相手も暴投はするけれども、それも込みでのコミュニケーション!(※ここは喋るタイプのコミュ障の一意見です)
届かなかったボールは拾いに行けばいい!(※あくまで、一コミュ障の意見です)
ということで、レオナさんへの好感度はけっこう高いことが分かります。
②ガッツのある人
こちらは何からわかるかというと、一番、わかりやすいのは、リリア実験着のエペル君でしょうか。
(おそらく、リリア実験着の話は、リリアが昔、軍隊で下士官あたりだった頃のエピソードの再演なのではないかと思っているのですが……)
あれはエペルがおとなしく引き下がる性分だったら、スルーしていたと思います。
というか、そもそも他寮生同士のもめごとなのに何のために様子を伺っていたかというと、単に、もめごとが大きな事態になりそうだったら割って入ろうと思っただけだと思います。
リリアは職業軍人なので、腕に覚えがあるというか、正直、戦闘訓練を受けていない学生ぐらい、軽くいなせる実力がある。(リリア実験着PSの結果にもあるとおりですね)
対して、特にエペル君は小柄な1年生、相手は大柄な2年生三人。
おそらく、リンチとかになったら目覚めが悪いので、様子を見ていたんじゃないかと思います。
さらに、みんな、未来のある若者です。
それはエペルだけでなく、2年生にも当てはまります。
リリアは推定500歳以上の大人な上に、2年生の同学年の息子もいるため、ひょっとしたら、全員を親目線で見ていたのではないでしょうか。
稽古をつけてやろうという台詞を発した目的は、リリアに2年生の注目を集めるための挑発やリリアが2年生を伸す口実にもなりますが、本意は2年生が小柄な少年に見えるリリアに暴力をふるって返り討ちにあったという状況にならないように立ち回った結果だと思われます。
そうしたら、思いがけず、エペル君が活きのいい少年だったので、お、好き! と好感度が上がったんじゃないですかね。
だから、最後、助けるだけでなく、稽古もつけてあげていた。
おめかしBDでエペルから虎の模様の上着をもらっているので、その後も交流が続いているのかもしれません。
また、リリアBDPSやバルキャンのセベクによって語られていたように、セベクやシルバーもガッツがあるタイプです。
(なお、リリアは、これらの好きなタイプの人を、自分が一方的に好ましく思っているだけで、その相手から好かれているかどうかは完全に別問題と考えていると思います。
これは推測なのですが、敵意・害意は察せられるのだけれども、好意については自他共に感度が鈍いのではないかと思われます。
とにかく、相手のことが好きでも、立場が違うから一緒にいることはおろか便宜をわかりやすく図ることもできないということは、リリアの中で全てが矛盾せず、共存しているのではないかと思います。
前のふせったーでも書きましたが、公のリリアと私のリリアです。
要は、公の部分と私の部分を分けたふるまいをしています。
NRCにいる間は仕事中なので、個人の感情はかなり抑えており、公の部分で動いています。
公人というのは、天皇陛下が手をふっているやつとかがわかりやすいと思います。)
さて、すこし話が逸れましたが、リリアの好きなタイプは①よく喋り、②ガッツがある奴。
本来のレオナさんもここに当てはまります。よく喋るし、寮の精神からしても不屈ですし。
2章6節でふいに出てきたマレウス殿堂入りの話にまつわる学園長のサバナクローへの煽りに対しても、即座にレスバできてますね。
つまり、リリアは個人的な好みの点でもレオナさんのことを相当、好ましく感じています。
その証拠に、レオナさんのおめかしでプレゼントを贈るぐらいには好意的に思っています。迷惑がられていますが。
ただし、リリアは誰かのことを内心、好ましく思っていても、相手や自分の立場やスタンスがあるために、わかりやすく味方になることはできないこともある。
さらにそこに非常に自覚的である。
まさにコウモリ。
ここは重要なポイントなので覚えておいてください。
③マレウスのお友達候補
また、マレウスの友人として、マレウス式典服PSでマレウスに絡む気概のあるレオナさんを買っているんです。
リリアはマレウスの親ではなく、お目付け役ですが、余計なお世話だとわかっていても、リリアはマレウスのことを本当に心配しているんです。
たぶん、マレウス、本当に遠巻きにされてて、ガチで友達がいない。(※レオナ・マレウスの式典服は序章時点)
そんな中で、リリア視点からすれば、マレウスに軽口を叩ける程度に気安く接するレオナは『今どき珍しい気骨のある若者』として写っているのではないかと。
さすが、夕焼けの草原の第二王子〜!と思ってます。
①、②、③で挙げたようにレオナさんのことをある意味買っているリリア。
そんなレオナが世を拗ねたようなことを言って、王になることを諦めるようなことを言う。
これは、まてまてまて~い!という気持ちです。
正直、レオナにはマレウスにきちんと立ち向かってほしかった。
というわけで、挑発した。
もちろんリリアにはレオナが抱えている鬱屈はマジフトのことだけではなく、どうやら自国での立場のことも含めてのことらしいということは検討をついた。(ただし、クリティカルになるとは思っていなかった)
挑発は、おそらくつい勢いで言ってはいる要素もあるんですけど、相手の反応まで計算に入れて言っています。
リリアは一国の将軍をやっているぐらいですから、相手(敵の将軍や王など)が自分の行動や言葉をどう感じて、どう動くかまで勘定に入れて軍隊を動かすことが推測できるので、2章でも何も考えずに強い言葉を発したわけではないと思います。
では、なぜ、あそこまでリリアの言葉がレオナに刺さってしまったのか?
それは、①リリアはレオナがそこまでの鬱屈を抱えていると知らなかったこと、また、②リリアとレオナのハングリー精神の落差が大きすぎたからなのです。
まず、①リリアはレオナがそこまでの鬱屈を抱えていると知らなかった事ですが、リリアの目線から見ると、マレウスのマジフトの件により夕焼けの草原が間接的に追い詰められていることまではリリアにもわかります。
しかし、まさか、レオナがそのことにより、自分自身に無能の烙印を押していると思っていませんでした。
むしろ、サバナ寮生もリリアも「レオナさんのせいじゃない」と思っている話です。
レオナだけが自分の責任だと思っている案件です。
マレウスがマジフトでやっていることは、他寮はもちろん、ディアソ寮の選手の活躍機会も奪っており、ディアソ寮のマジフト選手になりたい生徒ですら、アピールするチャンスを奪われているんです。
それが民(ここでは自寮の生徒)のことを考えなくてはならない王のすることでしょうか?
舌戦ができ、煽りあいトークができる頭の回転が速いレオナであれば、普通はその隙に気が付くと思ったのではないでしょうか。
リリア・ヴァンルージュとレオナ・キングスカラーの思考回路の違いなのですが、リリア的には戦場で思考をすることを放棄すると死んでしまうので、それを鉄火場でやめるということ自体がありえないのです。
でも、レオナさんは学習性無力感状態にあるのですが、リリア視点ではその情報を得ることもできません。
その結果、リリアの挑発はレオナにクリティカルヒットしてしまいました。
次に、②リリアとレオナのハングリー精神の落差が大きすぎたことですが、サバナクロー寮は不屈の精神の寮ですから、ハングリー精神に満ちあふれてます。
一方、ディアソムニア寮は高尚の精神の寮ですから、サバナクロー的なハングリー精神から最も遠いところにあるように見られがちです。
実際、ハングリー精神についてどうかというと、リリアについては、私の想像ですが、リリアは常に余裕があり、ハングリー精神が見えないと思います。
それは彼の人生が恵まれた立場から始まったからではなく、手元にあるものを数えて、「それがない人もいる、だからこれで良いし自分は恵まれている」という現状に対する諦念から生まれてきているものではないかと考えています。
(この辺の根拠は戦闘開始時の「くふふ、遊んでやろう」と戦闘勝利時の科白の「見縊るなよ、愚か者め」という無茶苦茶強い言葉を使っているところからです。彼は戦闘開始時、余裕を見せている一方で、戦闘終了時に見縊るなと言うということは、侮られるのが当たり前の人生を送ってきたのではないかと考えています。外見が子供であるからそこからくるものとも考えられますが、理由は断定できません。ただ、仮にも将軍である彼を侮るものは現在は少ないと思われるので、過去の経験から来ているように思います。)
その結果、現在の彼だけ見ると、手元にあった長所(具体的には頭ですね)を磨くことで強くなり、恵まれている状況にあるように見えると思います。まあ、そこは推定500歳以上の大人なので、他の登場人物に比べて大幅にアドバンテージがあって当たり前です。
そういったこともあって、リリアはNRC内であれば余計に『自分が恵まれている』という認識が非常に強いと思います。
だって、自分個人だけで見れば『自分の現状に不満はないどころか極めて幸福な人』なのですから。
そういったこともあって、彼はワーカホリック気味で、身を粉にして働いてしまうのだと思います。
(なお、現在、ゲーム内からチラ見えしている情報から私が推測する彼の出身はそんなに良い階級の出身ではないと考えていますが、かなり推測が入るので、ここでは語りません。これ以上は考察ではなくなってしまうので)
4.各人が取得している情報(2章26節まで)
ではここで、2章26節で各人の視点で開示されている情報を整理したいと思います。
推理パートです。
監督生及びハーツラビュル寮メンバー
・何者かによる襲撃事件が起きている→ラギーが実行犯でサバナ寮ぐるみで事件が起きている。+ジャックからの証言
ジャック
・サバナクロー寮ぐるみで傷害事件が起きている。(ハーツと情報共有済み)
・動機は就職・進学問題。(ハーツと情報共有済み)
ディアソムニア寮(伏せられている情報が非常に多い)
・なんか有力選手の襲撃事件が起きており、次の標的はマレウスである可能性が高い。(ハーツ寮からの情報から)
・襲撃事件に対応するために、シルバーは寮服をケイトに貸した(シルバー式典服PSより)
・入場行進も寮の代表選手全員避難済み。
おそらく、2章26節の開始時点でディアソムニア寮側はサバナクロー寮が寮ぐるみで連続傷害事件を主導していることをハーツラビュル寮から聞いていない可能性が高いと思います。
ケイトが根回しをしているのですが、まず間違いなく同じ軽音部かつ副寮長であるリリアに話を振ってきたことでしょう。
しかし、詳細は伏せられたままで、リリアもケイトが話してくれないと認識したら、それ以上突っ込みません。
なぜなら、軽音部は踏み込みすぎないことで信頼を担保するコミュニケーションをしているからです。(実は花火イベの1-5のカリムの立ち回りもその軽音部式コミュニケーションを踏襲しています。)
ディアソムニア寮に情報を開示しないのはハーツラビュル寮からすれば当然のことで、ディアソムニア寮はハーツラビュル寮と協力関係にありますが、一時的な同盟関係でしかなく、完全に信頼しあえる間柄ではありません。
ハーツラビュル寮からすればサバナクロー寮を決定的な状況で捕まえないといけないのに対して、囮にするディアソムニア寮が危険回避の行動や、逆にドラコニアンたちが血気に逸る行動に出られると予定が狂って困るからです。
しかし、リリア個人が手に入れうる情報が沢山あります。
まず、ハーツラビュル寮の有力選手かつ副寮長のトレイの怪我。
これはトレイとリリアが同じクラスのそこそこ面識のあるクラスメイトでかつ副寮長同士という関係であることから、知っていておかしくない情報です。
また、部活のつながりでケイトとは親しいため、トレイの怪我の話を聞いていても不思議ではない。
さらにスカラビア寮の副寮長ジャミルの怪我も、同じ部活のカリムから聞いている可能性があります。
1章の食堂のシーンからしても、リリアはおそらく、常にあらゆるところにアンテナを張り、聞き耳をそばだてていると思われます。
学園内に謎の怪我人が多いという状況に気が付いていた場合、マジフトの練習に熱が入り過ぎてかな?と推測するだろうと思われますが、そこに熱くなりそうにないトレイやジャミルの怪我が加わった場合、有力選手が狙われているという推測に行きつくのは容易だと考えます。
なお、これはトレイとジャミルの怪我の情報が先で、怪我人の多さに気が付いてなかったとしても変わりません。
トレイかジャミルの怪我の情報を聞き、普通に何が起きているのか疑問に思う→他に事例がないか周りを観察する→怪我人の多さに気が付く→寮対抗マジフト大会の有力選手では?と推測が立つ、という流れです。
本編には出てきませんでしたが、ひょっとしたらの可能性としてディアソムニア寮の有力選手も怪我をしていれば、更にリリアの元に集まる情報の補強になるでしょう。(なくてもこれはかまいませんが)
さて、そういうことでリリアの元に集まる情報から【寮対抗マジフト大会の有力選手が狙われている】ということはおそらくほぼ推測が立ちます。
では、犯人は?というところも、特定の寮ではなく、まんべんなく全体の寮から怪我人が出ていることから、どこかの寮が寮ぐるみでなにかやっていると考えるのが順当であるとわかる。
個人を排除するのは怪我人の多さから規模が大きすぎるからです。
寮ぐるみであるとすると、順番にどこか考えると、まず、ハーツはリドルが寮長である時点でありえない。また、副寮長のトレイがひどい怪我をしている。
サバナはマジフトにかける情熱の点で疑問が残るが、その情熱が変な方向に行ったと考えれば可能性は高い。寮長のレオナは王族だから、公の立場があるが、傷害事件を起こしたぐらいで揺らぐ立場ではない。保留。
オクタはそもそも普段から最下位争いをしていることから、そこまでマジフトを重視していないので非常に可能性は低い。
スカラもまず、寮長がカリム(軽音部で親交も深くよく気質を知っている)の時点でありえない上に、ここも副寮長のジャミルが怪我をしている。
ポムもあまり親交が深いわけではないように見えますが、寮長・副寮長と同学年であり、さらにヴィル運動着でヴィルと話をしていたり、リリア運動着でルークと仲良く(※あれは無茶苦茶、馬が合っています)話をしていたり、案外、交流があるのです。というわけで、汚い手を使うことがない、勝てなくとも自らを鍛え上げるほうに傾く誇り高いタイプであることを知っている可能性が高いです。さらに、ヴィルは芸能人という不安定なイメージ勝負の公の立場ということで、寮ぐるみの可能性が非常に低いと読む。
イグニはそもそもマジフトに興味がありません。ない。
というわけで、自分の足元のディアソ寮は実権を自分が握っており、また、そんなことをする必要がないことから、ありえないことになり、可能性が残るのが消去法でサバナ寮になる。
でも、目星はついても確定ではないし、防御すればよい。
ちょうど、ケイトが根回しをして、ハーツ寮からリリアに話があった。
寮の実務を行っているのはリリアですし、ほとんど情報が開示されなくとも、とりあえず、目先の被害を抑えて防御するのに必要な情報は手に入ったので、直接対決の直前までは暢気に構えていたのではないかと思います。
もう一つリリアが持っている情報があります。
時間は戻って2章冒頭の寮長会議でのマレウス殿堂入りの提案です。
寮長会議では学園長が話をしましたが、おそらく、学園長的には気乗りしない提案でした。
だから、やや弱腰の消極的な提案の仕方だったのです。
学園長がなぜ積極的でなかったのかはわかりません。
教育者としての判断だったのかもしれませんし、別の裏があったのかもしれませんが、そこはあまり関係ないので省きます。
ここで重要なのは、マレウス殿堂入りの提案者はマレウスのマジフト荒らし的な行動について、問題であるということをわかっているということです。
出場を停止させるという提案はほぼ間違いなくディアソムニア寮から出てきたものであり、誰の案かというとリリアしかありえません。
寮の実権を握っているのはリリアであり、また、マレウスはおそらく、入学式の日もろくに把握していないことやVDCの準備の際の様子からしても寮の運営の実務にもほとんどかかわっていないし、自分の寮の内外での立場についても無頓着です。(というか、マレウスが自分の立場に自覚的であれば、必要のないことだったのですが。)
あのような提案するとしたら、リリアしかいないのです。
5.プランA及びプランBで目指した政治的決着とは
まず、政治的決着をつける必要がある背景を説明します。
●プランA(マレウス殿堂入りで政治的決着をつける)
マレウス殿堂入りにすることで何を狙ったかというと、マレウスはすごいだろ、と見せつけるための示威行動などという単純な話ではないのです。
正直、そこから最も遠い。
あれは、マジフトの試合から、マレウスを、マレウス自身にもそれとわからずハブにするための一番きれいな一手だったのです。
なぜか。
まず、マレウスが出なければ、普通のマジフトの試合になり、他寮の生徒たちはマレウスのマジフト荒らし的な行動がなくなるという実利が得られます。
しかし理由もなく出ませんというのは、寮の内外のドラコニアンや、マレウスの動向に注目している外の人たちが納得しません。
その上、マレウスも自分がやらかしていることに無自覚であるため、一から説明をすることが正直、困難ですし、理解をすれば、きっとひどく傷つくでしょう。
マレウスが出場しない理由として、『殿堂入りだから』ということであれば、マレウスのファン(ドラコニアン含む)たちの反発をなだめて納得させることができます。
マレウス君もたぶん割と得意なことなので、マジフトの出場に乗り気なんだと思いますが、殿堂入りで出場できなくなるというのであれば、「ああ、いつもの、自分がすごすぎて止められるやつか」となると思います。
いつもの、というのは、リリアのスケアリー・ドレスPSで語られている『火のハロウィーン』事件の顛末のリリアの対応からの推測です。
マレウスの失敗はだいたいマレウスの力があり余り過ぎていることから起きるので、やりすぎてしまったから終わり、と止められるのに、マレウスは慣れっこだと想像します。
マレウスの殿堂入りを引き換えにマレウスが出場停止になるというのは、他寮の生徒、マレウス、マレウスに注目している人たち(ドラコニアン含む)が納得できる三方良しの提案でした。
サバナクロー寮のプライドを計算に入れなければ。
サバナクロー寮にはサバナクロー寮なりの寮対抗マジフト大会で3位以下に落ちたことのないというマジフト強豪寮としての誇りがあります。
レオナさんのおめかしPSから彼が寮長になってから、ディアソに敗けて一回戦敗退を繰り返しているという事実も判明したところから、サバナ寮内での体面的にも受け入れられなかったのではないかと考えています。
レオナがマレウス殿堂入りを蹴った理由の一つとして「あのマレウスを破った」という大きな話題性がなければ再びサバナクロー寮に注目を集めることも、サバナクローの矜恃を取り戻すこともできない、と考えたのかもしれませんし、ひょっとしたら、マレウス殿堂入りの提案は、施しのように感じられたかもしれません。
その辺りのサバナクロー寮、特にレオナの感情や思考の流れはわかりませんが、とにかくリリアが持っている情報として、マレウス殿堂入りの提案を断られた、という寮長会議の結果もあります。
寮長会議の場にいなければ、結果と概要だけが学園長から知らされた可能性が高いと思います。カリムが寮長になった理由をジャミルが聞きに行ったときのように。
その結果から、リリアは何が起きたか、普通に考えると、実利を取るならばマレウスの殿堂入りの提案は呑むだろうけれども、実力で勝ちたいために提案を蹴ったのだろうという推測が立つと思います。
……正直、あの寮長会議の結果はディアソムニア寮側の根回し不足も大いにあると思います。政治家向いてないのに政治解決できるように頑張ったよね、りりあ……。
まあ、そんなこんなで、状況について、8割がた推測はついていたけれども、残り2割は誤認していたり、わからなかったりで、現地で出たとこ勝負になったのが2章26節なのです。
ここまでで前提として理解しておいてほしい状況について整理ができました。
プレイヤーは知っていることでも、登場人物たちは知らないことがあるし、逆に登場人物たちの間では既知のことでもプレイヤーは知らないことがある。
私はこれを書いていて、プレイヤー間の認識の差異の生まれ方に『サリーとアン課題』を連想しました。知らない方は一度調べてみてください。
●プランB(現行犯確保の際に割り込むことでお話し合いを直接して政治的決着を図る)
さて、ここからが本題の一番初めの質問に戻ります。
究極的な目的は、『自分を犠牲にしてでも、レオナやサバナクロー寮生をも含む全員を守りたかったから』になります。
先ほどまでの背景というのはあくまで学園内、寮単位の話でしたが、リリアの考えていることを知るためには視点を学園外に大きく広げる必要があります。
2章26節の時点でリリアはおそらく以下の状況に思い至っています。
以下の5つの理由が単なる寮対抗戦の枠を超えてしまい外部に波及する理由として説明ができます。
●理由その1『マレウスのお目付け役としての責任』
確かに学園生活で考えれば加害者はサバナクローですが、王位継承者であるマレウスを狙ったということになると、国際問題になることも考えられます。
そうなると、今度、考えなければならないのは、マレウスが為政者や王族として責任を果たせていたか?という問題です。
そう、王族や富豪……権力者にはその地位にいるということに伴う責任があるのです。ノブレスオブリージュというやつです。
それを果たしていないとなると、一学生(ラギー)が起こした傷害事件なんて問題になりません。
大スキャンダルです。
自寮生に対してはマジフトで勝利をもたらすということでかろうじて果たせていたかもしれませんが、サバナクロー寮生を筆頭にNRCのマジフト有力選手の将来を潰しまくっていたことについては言い訳が出来ません。
また、マレウスはそういった世間を味方につけなくてはならない時に、立ち回りをするのが厳しそうな性格です。
マレウスが表に出たら、被害者はマレウスといえども、ほぼ間違いなく世間の反感を買うでしょう。
というわけで、この話はリリアが内々に収めなくてはならない話ですし、マレウスが泥をかぶるわけにもいかないので、リリアが悪いですという方向に持っていくことで責任を取ろうとしました。
これが、リリアがあの時、動かなければならなかった理由その1『マレウスのお目付け役としての責任』です。
お目付け役の仕事というのは、監視役という意味とは別に、万一のときに代わりに責任を取る人のことでもあるのです。
つまり、代理出頭や代わりに腹を切る仕事です。ヤクザか。
●理由その2『茨の国の首脳陣(将軍)としての責任』
また、こことかなり近いのですが、少し異なるので別に出しておきたい理由その2『茨の国の首脳陣(将軍)としての責任』もあります。
リリアが将軍というのは、シルバー式典服のPS2からもわかりますし、リリアおめかしでもホームタップからやばいぐらいの功績(サッシュは昇進するたびに代わるので、沢山もらっているということは沢山昇進しているということです)を立てていることがわかりますし、裏豆でのシルバーの語りからもわかります。
さらに、花火イベでマレウスの口から「国にいると、元老院の連中が色々とうるさいからな」と言っていますが、マレウスのNRC生活において、元老院よりもリリアの決定権が上であることが分かりました。(マレウス単独旅行はリリアの判断のみで行われた)
そういった状況から、リリアは政治的立場があり、政治的なものの見方で判断ができる人物であるということがわかります。
さて、話を2章のラギーの『愚者の行進』による観客集団突進事件に戻します。(2-23)
この状況はうっかりするとサラエボ事件一歩手前の状況でした。
寮対抗マジフト大会はカメラが入っており、しかも生中継なので、何か起きてももみ消せません。(学校内の闇討ちでマレウスがやられたなら、リリアは表に出てきませんでした。現に、マレウス殿堂入りという形で一度、決着を図ろうとしていると思われるところがやり口が汚い大人の政治家的な動きなんです。)
レオナは意識していなかったのかもしれませんが、『夕焼けの草原の王弟が茨の谷の王位継承者を暗殺しようとした』という言い訳のできない国際問題が発生します。
茨の谷は本当は戦争などは全く望んでいませんが、国の面子としてまず引くことができません。
なぜなら、次期国王がテロで襲撃されて、放っておくわけにはいかないからです。(詳しくはサラエボ事件のオーストリア=ハンガリー帝国がどう動いたかを確認してください)
この襲撃事件をきっかけに国際的な火種が発生し、戦争が起きます。
現実でも第一次世界大戦の引き金です。
星願いでもリリアが世界平和を願っていたとおり、可能な限り戦争は避けたい。それが理由その2『茨の国の首脳陣(将軍)としての責任』です。
個人的な感傷を抜きにしても、戦争にはお金がかかり、人的資源の損耗もあり、ひたすら損なのです。
特に茨の谷は経済的にも資源的にも豊かな国だけれども、小国なので人的資源の損耗は損です。
この辺りが仕事人・公のリリアの理由です。
●理由その3『リリア自身の責任感』
次に私人リリアとしての理由を挙げます。
悪事がばれて、敵対するハーツ寮やディアソ寮はおろか、慕ってくれるサバナ寮生にもあたり散らすレオナの姿にリリアは何を思ったか?
まず、思い至るのが、ラギーを筆頭に生徒への暴行をやめさせなくてはならない、です。
この事件についての原因はマレウスというよりも、そのお目付け役であったのにその役目を果たせなかったリリア自身にある、とリリアは考えるでしょう。
また、リリアはマレウスの教育係・養育係でもあったことから、織田信長の傅役・平手政秀のようにマレウスの行動に対する責任感もあったと思います。
ラギーや他の寮生たちはやり方はまずかったにせよ、道理がある。
誰も糾弾することがないにせよ、リリア自身は誰よりもこの事態が起きた原因はリリア自身に責任があることを知っており、むしろ、糾弾されないからこそ責任を取らなければならないと感じると思います。……クソみたいな高尚の精神の塊!
そのため、リリアはレオナの注目、ヘイトを自分に集めることで状況を整理しようとした。
それが、理由その3『リリア自身の責任感』です。
また、私のリリアにとってのごく個人的な理由もあります。
それがこちらです。
●理由その4「息子と愛弟子を戦争に行かせたくない」
人間(獣人)と妖精の間で戦争が起きたら、ほぼ間違いなく死ぬ人が二人います。
シルバーとセベクです。
妖精の国で暮らす人間と、人間と妖精のハーフ。
要は人種差別が起きます。
これはシルバーとセベクが人間側の国に行っても変わりません。
ひとたび戦争が起きれば、シルバーとセベクが茨の谷でも人間の国でもどちらでも構わないのですが、みんなに国民であると認めてもらうために、命を文字通り掛けなければいけなくなります。
彼らのような移民や外国の血の入った物は第二次大戦のアメリカの日本人部隊の第442連隊戦闘団のように、命を掛けなくては国民として認めてもらえないものなのです。
激戦地を志願するからまず死ぬし、死ななくても死ぬような大けがをするでしょう。前述のアメリカの日本人部隊の第442連隊戦闘団の死傷率(死ぬような怪我をどれだけしたか)は300%を超えるそうです。つまり、これ、数字は一人平均三回以上死ぬような大けがをしたということです。
そこまでやっても戦後の日本人差別にさらされました。
仕事にもつけず、財産や家屋を失ったまんま。
ツイステッド・ワンダー・ランドの世界では第二次世界大戦が起きたかはわかりませんが、軍人として長く生きているリリアはそういった事情にも通じていると思います。
だからこそ、リリアは戦争だけは避けなければいけないと思うのです。
可愛い我が子と愛弟子がそのような目に遭うということが、長年、軍人をやっているリリアは経験上、想像がついてしまってもおかしくないと私は考えます。
だから、自分の命を差し出しても避けたいんです。
それが、自分の首を差し出してでも、責任を取るという形で戦争を避けようとする動きにつながってくると思います。
正直、この理由だけで動くのに十分じゃないかと思う方もいると思うけれども、リリアは公の自分の立場を考えてしまう性質であるため、こんな個人的な理由だけでは動けないでしょう。
極めて愚かな人です。
●理由その5「自分たちの代の遺恨を次の代に残したくない」
あと、これは完全にオマケのような話ですが、学校生活の部分の話でも問題があります。
ディアソムニア寮とサバナクロー寮のいざこざはマレウスとリリアの代の責任です。
余計な怨恨を次の世代のシルバーたちに残すわけにはいきません。
公人としての立場のはっきりしているマレウスに責任を取らせるわけにはいかないので、リリアは自分に怨恨を集約させて、かたを付けたかった。
これらが理由です。
マレウス? かなりどうでもいい。
あ、一応、仕事なので、お目付け役としての仕事と絡めていますが、どちらかというと、事ここに至った場合、マレウスは優先度が低いというだけです。
リリアが責任を感じる理由、首を差し出してても止めようとする理由、納得いただけたでしょうか。
なお、リリアは茨の谷の将軍ですので、マレウスのマジフトを発端とする茨の谷と夕焼けの草原の全面戦争が起きた場合、その政治的な責任を取って、リリア自身が対夕焼けの草原の総指揮官になると思います。
おそらく、最前線で指揮官をやることになります。
ということは、指揮官ですが、要は茨の谷の政治機関から『死にに行け』と言外に言われることになります。
つまり、ここで死ぬか、戦場で死ぬか。
戦争が起きたら多数が死ぬ。
それなら自分の首一つですむほうがいいです。
6.リリアが撤退した理由(プランC+への移行)
ゲーム上の都合、というのは置いておいて、リリアは現状、単騎でも最大武力、将軍ですから指揮官としても一流なんです。
撤退したからにはそれなりの理由があります。
ただ、ここは全面的にリリアの失態なので他者から責められても仕方がないと思いますので、お手柔らかにお願いします。
まず、空気が読めない……というよりも正確には情報が足りず、レオナさんの地雷を踏みぬいてしまったリリアですが、リドルの指示に従って撤退しています。
これはなぜなのか。
まず、合理的な実務面の話をしましょう。
レオナのオバブロ直前の戦闘やオバブロ直後のやり取りでハーツ寮の練度がわかりました。
リドルはやることが手堅く、ハーツの面々は入学したばかりの1年生までちゃんと役割を理解して指揮官の指示に従える練度の高い部隊であることがあのやり取りでわかります。
リリアはざっくりいうとハーツ寮の仕事を乗っ取る形で国際問題に政治的決着をつけてることで片を付けに出て行ったわけですが、失敗しました。
この状況下でできることは単にレオナを武力で抑える事です。
それなら、自分よりむしろリドルに任せてしまったほうがいい状況です。
リドルなら下手を打たず、きちんと対応できるとリリアは想像が出来たのだと思います。
レオナを怒らせてしまった自分が下手に残ることで刺激してしまうよりも転移ができるので教師を呼びに行った方がいいでしょう。
これがリリアが状況を公の部分で合理的に判断した結果だと思います。
一方でリリアの内面(特に私よりの部分)で何を考えていたのか。
レオナも賢いし、あの舌戦の仕掛け方からすると、リリアもレオナの賢さを認めているのですが、ちょっとレオナさんの賢さは方向性が違います。
結局、リリアは自分基準で判定してしまい、レオナを高く買い被りすぎていたせいで、あそこでレオナが投げ出すと思わなかったのです。
そして、めったに起きないはずのオーバーブロットが起きた。
プレイヤーの我々は「次の6章はイデアさんがオバブロするのかー(2021年8月頭時点)」などとオバブロ鑑賞を楽しみにしているかのような言動をとりますが、ツイステ世界の中では学園長曰く、滅多に起きるものではありません。(というか、頻繁に起きるとなると、危険すぎて魔法士排斥運動とか起きると思います)
つまり、リリアにとって想定外です。
推定500歳以上の経験の中でも戦場では起きていたかもしれませんが、平和な学校のような場では滅多にないことでしょうから、衝撃は余計に大きかったと思います。
さらに、オバブロ直前のレオナさんの魂の叫びで、レオナの動機が『サバナ寮生のために動いていた』だけではなく、彼の個人的な傷が明かされました。
そもそもリリアは公私を分ける性質のせいで、滅私奉公の部分が多く、さらに、王様という職業は滅私奉公の極みといっても過言ではないという職業であるということを長い人生、あるいは茨の谷で見てきているのでしょう。
それはマレウスがほとんどの時、周りから望まれる『王』としてふるまっており、私的な部分の異常な少なさからも感じられます。(マレウスのサービス精神旺盛すぎる面が実は軋轢を生んでいるのですが、おそらく、それは7章でやります。サービス精神旺盛であることがわかる面はマレウスBDPS2の魔法のくだりやリリアの花婿PSのタキシードのくだりを参照してください)
リリアはレオナの王としての我欲を捨てるという覚悟が足りてないことに気が付いていなかったのです。
リリアから見て、レオナさんは寮生たちから慕われており、犯罪を犯してでもついていきたいと寮生に思わせるだけの信頼とカリスマがあるのです。これは充分な王としての器の持ち主です。
リリアは『足るを知る』の精神なので、リリアから見れば「レオナが寮生たちに慕われて王として認められているというのに充分な状況であるため、居場所がある」という判断になります。
しかし、オバブロ直前のレオナさんの魂の叫びから、レオナは居場所がないと思っていることを知った。
そこから自分の認識違いがあったことに初めて気が付きます。
ただし、これはリリアが鈍いというわけではなくラギーも寮生たちも気が付いてない話でした。
(なお、レオナがはたから見れば寮生たちから慕われていることは一目瞭然であるにも係わらず、そのように思ってしまったのは、彼の間の悪さが原因で(レオナBDPSより)、寮長になってから寮生たちに実績を作ってあげられなかったという自責の念のためのようです)
あの鉄火場の状況下、リドルの指示があるまで、リリアは動きません。
実は頭がフル回転しています。
その結果、状況から逆算してレオナの本当の芯の芯の部分に気が付いて、自分がやらかしてしまったことへのあまりの衝撃に固まっています。(この硬直はリリア運動着PSでマレウスがルークに対してボールを投げつけたときにも見られる。大抵のパターンを想定して行動しているが、想定外の事態となるとリリアはとっさに動けなくなる)
衝撃のあまり固まっていることがなぜわかるかというと、「あいわかった。しばし持ちこたえよ」と言っているときの顔と声が割と無表情で、おそらく、『頭に血が昇ってやっちまった』と思っていることが考えられます。
リリアは自分が言ったことがとどめになってしまったこと、いかにレオナを傷つけてしまったのかということに気が付き、また、あの場にいたものの中で、最も弱き者の心を自分が踏みにじってしまったことで自責の念に駆られています。
正直、これはリリアにとって、犯してはならないタブーに近いことです。
(私はまとめのためにリリアの立場に立って再読をしていましたが、ここで私は気が付かずに仔猫や仔犬を力一杯踏んでしまったような気持ちになりました。そのレベルのタブーです。)
その上でリリアは自分ができることは何もないというどうしようもない状況に陥っています。
そのため、その場から離れるということしかリリアは出来なかったのです。
7.最後に(謝罪会見)
最後、サバナ寮が落とし前を着ける際にハーツとスカラとポムはいますが、ディアソムニア寮はいません。
これはなぜかというとリリアのやらかしを含めて、落とし前だとしても、加害者が被害者をボコボコにしてしまう形になるため、あの場にはディアソムニア寮はいられないのです。
これを避けるためにはマレウス殿堂入りについて、学園長が乗り気ではないことから、殿堂入りを提案したのが、リリアであるということを導き出して、リリアにサバナクロー寮の望む形でマレウスをマジフトで打ち破るための談合を持ちかけてくれれば、リリアは喜んで協力したでしょう。
力や牙以外での戦う術です。
リリアであれば、欠場をマレウスに了承させることも出来るでしょうし、いつものように蹂躙させないように試合中に一発かますことも余裕です。
まあ、サバナクロー寮は自分たちの計画を動かし始めていたため、そこに気が付くことはなかったのですが。
必要だったのは談合だ!
これらのリリアのやらかしへのしっぺ返しは、ブーメランとなり、サバナ側につく世論の力によって、ディアソ寮及びリリアにもっとも最悪なタイミングで帰ってくるはずです。
ほくそ笑んで待っていてください。
人の心がなくてごめん!
……ヒトノココロがほしいヨー(鳴き声)
ブリキの木こりじゃないけど、エメラルドの都に行きたいです。
オマケ(レオナさん有識者によるレオナ視点2-25以降)
実はレオナさんは、勝ち目がなくなったので全責任を自分が負うために動き始めました。(2-25の「やめだ」の時点)
それがレオナさんがラギーを含む寮生たちに暴力を振るい始めたという動きです。
自分が加害者になることで、ラギーやサバナ寮生を被害者にして、全責任を自分が負うためだったようです。
まさに、魔王レオナルート。
それを受けて、リリアも魔王の座を奪い取りに行ったので、2-25から2-26はレオナとリリアの魔王の座を賭けた駆け引きが起きていたようです。
本人たちもあずかり知らぬところで。
この魔王の座を賭けた勝負は、リリアが優勢だったのですが、ご存知の通り、レオナがオーバーブロットすることで一発逆転(!?)を果たし、レオナがあの場での魔王の座を勝ち取った(!?)のです。
本来ならば、残ったほうが魔王を倒す勇者役になるのですが、リリアは自分がやらかしたということで撤退して、ハーツの面々が勇者役になりました。
あ、リリアが踏み抜いた地雷はレオナにとって辛いものだったので、あの場は双方のためにリリアは撤退してよかったようです。
誰が気づくかこんなもん!
執筆協力:ヨモスガラ(@Y0m0sugarA_twst )、こん(@yancharu_5_nano)、いえ郎(@7k89gYowtlSFApW )