シンガポール発のキッズテック企業「OAXIS(オアキシス)」から発売された「my First Fone R1(マイ・ファースト・フォン・アールワン)」は、子供用の腕時計型ケータイです。子供が使うことを前提に設計され、子供と親が「必要」と思う機能を満載したmy First Fone R1は、小学生を持つ子育て世代に最適なアイテムだといえるでしょう。
「子供用の腕時計型ケータイ」として評価の高いmy First Fone R1ですが、そのかわいい見た目とは裏腹に、「こんな機能が欲しかった」というさまざまなユーザーの声を反映した、便利で親切な機能を多数搭載しています。結論から先に言ってしまうと、「買ってよかった」アイテムとして、なくてはならない存在として我が家では定着しています。
my First Fone R1は、子供に持たせるだけで成立するアイテムではありません。親のスマホに専用アプリをインストールし、my First Fone R1と通話・メッセージでコミュニケーションをとったり、子供の現在位置を把握したりと、情報収集や管理ができます。専用アプリは、iPhone用とAndroid用の両方が用意されています。
my First Fone R1はケータイですが、既存のキャリア(docomo、au、SoftBank等の携帯電話回線業者)に縛られた製品ではありません。my First Fone R1自体は「SIMロック」が解除された状態で販売される「SIMロックフリー」(SIMフリーともいう)の端末となっています。
小学校高学年ともなると、大人と同じような趣味を持ちたがるものです。my First Fone R1には、200万画素のカメラが装備されており、これで自由に写真が撮れます。また、音楽プレーヤー機能が搭載されており、パソコンから転送したMP3音声ファイルを再生することができます。この場合、Bluetoothでmy First Fone R1にヘッドホンを接続することができます。
子供が持つものだから、丈夫であることと同時に「防水」であることも重要です。my First Fone R1は「IPX7」の防水仕様となっています。IPX7は「水に浸しても問題が発生しない」という防水レベルなので、雨に濡れるのはもちろん、my First Fone R1をつけたまま手を洗ったりしても浸水することありません。ただし、本体側面にSIMカードを入れるスロットがあるので、そのカバーがきちんと閉まっていないと防水効果はありません。
腕時計型なので、通常は子供の腕に巻いて使います。腕に巻くので、一目で装着しているか、いないかが判別できます。つまり、親も子供も、my First Fone R1を付け忘れていることに気づきやすく、ランドセルの中に入れてしまうタイプのGPS端末より、持たせ忘れが圧倒的に減ります。
失くしにくい
常時腕に巻いているものなので、my First Fone R1自体を紛失しにくい、という特徴もあります。腕から外れてしまえば、子供でもまず間違いなく気づけるので、キーホルダー型のように、知らないうちに落っことしてしまったという事故が起こりにくいのです。
外れると通知が来る
my First Fone R1には、「人感センサー」が搭載されており、親のスマホにインストールした専用アプリで「デバイス外れアラート」をオンにしておけば、万が一、子供の腕からmy First Fone R1が外れた場合に、親のスマホに「デバイスが外れました。ご注意ください」の通知が届きます。また、子供が勝手に電源を切ってしまうのを防ぐために「電源オフ禁止」を設定できます。
子供が腕から外すと、親のスマホに通知がくる
即座にSOSが出せる
my First Fone R1は、本体側面のボタンを長押しすると、親のスマホに「SOSのアラーム警告」という通知が届きます。一般的にランドセルのポケットに入れておくタイプのGPS端末では、SOSボタンを押すために「GPS端末を取り出す」という作業が必要になり、本当にピンチのときに操作できない可能性があります。しかし、腕時計型のmy First Fone R1なら、腕に手を持っていくだけでSOSが出せます。
my First Fone R1側面のボタンを長押しすると、親のスマホにSOS通知がくる
キーホルダー型に変身できる
腕時計型であるメリットは多いのですが、学校によっては腕時計の持ち込みが禁止されているところもあると思います。その場合、my First Fone R1には、時計のベルトを外してキーホルダーのような形にするための「専用ポーチ」が付属しています。これを使えば、ランドセルのポケットに入れることも、ランドセルのフックに引っかけて持ち歩くこともできます。
バンドを外して付属の専用ポーチに入れれば、キーホルダースタイルになる
ケータイであるメリット
my First Fone R1は「ケータイ」です。位置情報取得だけの単機能GPSが存在している、またスマホも存在しているなかで、なぜケータイなのでしょうか。やはりケータイならではのメリットがあるからです。
GPS端末になる
子供に持たせたいのは、「現在、子供がどこにいるのか」を知ることができる「GPS端末」です。my First Fone R1も、GPSを搭載しており、my First Fone R1が「今いる位置」を取得し、4Gのケータイ回線(モバイル回線)でサーバーに送っています。それを、親のスマホで確認することでGPS端末として機能します。ケータイであるからこそ、GPS端末として役立つわけです。
ゲームやYouTubeにハマらない
では、子供にスマホを持たせればいいじゃないか、という意見もあるでしょう。たしかにそうですが、小学生にスマホを持たせることを不安視する親も多いと思います。my First Fone R1は、スマホではないので、アプリを使うことができません。そのため、子供がmy First Fone R1でゲームをしたり、YouTubeを見たりすることもできません。それらにハマって、勉強がおろそかになったり、大量のデータ通信をして、高額な通信料を請求される恐れもないわけです。
ブラックとパープルのカラーバリエーション。
ケータイ持ち込み不可の学校対策
多くの小学校では、子供がケータイを校内に持ち込むことを禁止しています。my First Fone R1は、ケータイですが、親のスマホから「スクールタイム」を設定すると、その設定時間内は「SOS発信」以外の機能が利用できなくなります。通話やメッセージができなくなるので、実質的にケータイではなくなり、突発的に音が出て授業を妨害してしまう心配がありません。ランドセルのポケットに入れっぱなしにしておく分には、学校も厳しく取り締まらないと思います。
位置情報が取得できるメリット
今、子供にデジタルアイテムを持たせたい最大の理由は、子供が現在どこにいるか、何か事件や事故に巻き込まれていないかを知る「見守りアイテム」だからです。my First Fone R1は、それができます。
今流行の「GPS端末」として使える
my First Fone R1を子供に持たせたい理由は、これに尽きます。腕時計として腕に巻くスタイルでも、専用ポーチを使ってランドセルのポケットに入れたり、フックに吊るしたり、装着方法はいろいろですが、GPS端末として使えることが子供に持たせる最大の意義です。
双方向通信もできる
GPS端末として考えた場合、my First Fone R1と親のスマホの間で通話とメッセージのやりとりができる、フル機能の「双方向通信」のGPS端末となります。子供から緊急SOSを親のスマホに向かって発信することもできます。
セキュリティの面から、子供が発信できる相手は、my First Fone R1本体の「連絡先」に登録している相手に限定。my First Fone R1側から発信したビデオ通話は1回3分に制限されており、一回発信すると、次に発信できるのは4分後となっています。
音声通話ができないデータ専用SIMでも、LINEのようなビデオ通話ができる
親のスマホで現在位置を確認
GPS端末で最も多用する機能が、「子供の現在位置の確認」です。もちろん、my First Fone R1も、親のスマホで専用アプリを起動すれば、ホーム画面に地図が表示されていて、子供の現在位置が確認できます。現在位置取得の頻度は設定で変更できますが、いますぐに現在位置を知りたい場合は、親のスマホアプリから「現在取得の更新」を行えば、約30秒後に現在位置が更新されます。
親のスマホで、子供がいまどこにいるのか即差にわかる
複数のスマホで見守れる
1台のmy First Fone R1とペアリングできるスマホは、複数OKです。つまり、父・母・祖父・祖母などのスマホとペアリングすることで、複数の大人が一人の子供を見守ることができます。スマホ用の専用アプリは無料ですし、見守るスマホを増やしても追加のコストは発生しません。
きょうだいがいても大丈夫
きょうだいがいる場合、そのきょうだいが別のmy First Fone R1を使用し、それぞれに格安SIMを契約すれば、1台のスマホに、複数のmy First Fone R1を登録できます。例えば、小学生の2人きょうだいの場合、父・母・祖父・祖母の4人のスマホで、きょうだい2人を見守る、ということができます。
1台のスマホで、複数のmy First Fone R1を管理できる
きょうだい全員を見守れる
SIMフリー端末のメリット
my First Fone R1は、キャリアの契約に縛られない「SIMフリー端末」(SIMロックフリー端末)です。いわゆる格安SIMを使うことで、月額通信料を抑えることができ、いつでも違約金なしで解約することができます。
格安SIMになじみのない人のために、少し格安SIMについて説明します。
my First Fone R1は「格安SIM」と組み合わせる
my First Fone R1は、SIMフリー端末なので、購入しただけでは、ケータイ電話会社との契約がなく、モバイル通信ができません。my First Fone R1を使うためには、my First Fone R1に挿入する「格安SIM」を購入しなければなりません。
my First Fone R1は、「IIJmio(アイアイジェイ・ミオ)」や「BIGLOBE(ビッグローブ)」「Oaxis Japan(オアキシスジャパン)オリジナル」など、数社の格安SIMを使うことができます。IIJmioの格安SIMの場合、my First Fone R1に適しているのは「ギガプラン」の「データ専用SIM」で月間データ「2GB」のプランです。月額コストは748円となります。IIJmioのSIMは、ネットで申し込み・契約し、自宅にSIMを配送することができます。
my First Fone R1は独立したケータイで、格安SIMを契約して使うものなので、親のスマホのキャリアに縛られることはありません。親のスマホはどこの会社の回線を使っていても、専用アプリをインストールすれば、my First Fone R1と通信できます。
親のスマホはどこの会社の回線を使っていてもOK!
月額コストは数百円、いつでも解約できる
my First Fone R1のメーカーが推奨する IIJmioのプランで分かるように、格安SIMの月額コストは数百円です。my First Fone R1の消費する通信データ量は、多くても月間1GB程度なので、1GB以上のプランで契約しておけば追加料金はありません。音声通話SIMを契約し、電話番号へ発信する音声通話をした場合、別途通話料が発生します。「ビデオ通話」を発信すれば通話料は発生しません
ケータイ持ち込み禁止の学校なので、ランドセルに入れたmy First Fone R1は、授業中も取り出すことはありません。不意に音が出てしまわないように、親のスマホの専用アプリで午前8時から午後3時まで「クラスモード」を設定します。設定された時間帯は、緊急SOSや位置情報取得以外の機能が使えなくなるので、授業中に着信音が鳴る、というような事故が起こりません。
塾が終わったら、my First Fone R1の「ビデオ通話」で、「塾終わったよー、すぐ帰るよー」と親のスマホに連絡を入れる約束にしています。ウチの子は徒歩で帰ってくるエリア内の塾ですが、親が車で迎えにいくような場合にもビデオ通話は便利です。今日一日、どんなところに行っていたのか、移動経路の履歴を確認することもできます
塾が終わったら、親のスマホにビデオ通話を発信する約束。
my First Fone R1からビデオ通話を着信すると、親のスマホに通知がくる
今日一日、どこに行っていたのか、移動履歴も確認できる
一日中使っても心配ないバッテリーの持ち
朝、フル充電で持たせたmy First Fone R1は、夜に帰宅したらすぐに充電を始めます。バッテリーの残量は約半分程度だったので、「夜充電→朝フル充電」で子供に持たせるルーティンで使い続けられそうです。my First Fone R1のスペックでは、バッテリーの「持ち」は48時間となっていますが、位置情報の取得頻度を高くしたり、ビデオ通話の回数が多ければ、そのぶん短くなるようです。
バッテリーの「持ち」は48時間程度。
まとめ
「腕時計」+「ケータイ」+「GPS端末」。これ1台で親の安心が手に入る。
my First Fone R1は、子供に持たせる「デジタルガジェット」として、欲しい機能が全部入った究極の一台といえます。最後に、なぜmy First Fone R1がいいのか、その利点をまとめておきます。
実際にある会場の音響を再現して、ライブ演奏を聴いているような気分に浸れるアプリや、過去のライブの演奏曲目でのプレイリストが作れるアプリなどを使ってみると楽しいだろう。ここでは、「RealLive (turned on by Zepp)」や「LiveFans」、歌詞が表示される音楽プレーヤーアプリ「プチリリ」を解説する。