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（耕治）言ってやれよ。
[℡]（龍己）おう　モネが？（百音）うん。
（龍己）こないだの台風ん時　ありがどな。ううん。
モネのおがげで　みんな助かったよ。ハハハ！
うん。
やっと　みんなの役に立てた。
（莉子）何かさ　永浦さんって　ちょっと重いよね。
てか　人の役に立ちたいとかって結局　自分のためなんじゃん？
ああ　いや　ごめんね。　別に永浦さんを否定してるとかじゃないよ？
ただ私は　自分が人に認められたいとか有名になりたいとかそういう欲求の方が　シンプルだしうそがないって気がするだけ。
あっ　ごめん　そんな深く考えないで。ごめんね。
（明日美）あっ　じ…　神野さんはあの　えっと　何で予報士になろうと思ったんですか？
え～　それ聞く？　困っちゃうんだよね～動機が不純だから。
報道キャスターになりたかったの小さい頃から。
へえ～　っぽいね　似合う。そう？
いずれ　何かでチャンスつかみたい。
ミドルネーム付けてるのも　それで。
顔と名前　覚えてもらいたいから。
（明日美）マリアンナって　それで？うん　目立って覚えやすいでしょ？
あっ　本名だよ？確かに　神野マリアンナ莉子　そんな感じ！
そう？　ねえ　スーちゃんは？野望とかないの？　野望。
私は　好きな人に大好きって言われながら私も大好きって言いながら生きていきたい。
うわ～　それもいいね。　菜津さんは？（菜津）えっ？　私？
私は　モネちゃんと　スーちゃんのちょうど間かな。
あ～　ぽいぽい。　ねえ？
（明日美）あっ　私ビール取ってこようかな。
（莉子）ああ　そうだね　飲もう　飲もう。（明日美）飲みましょ～。神野さんと飲めるなんて…。（莉子）アハハハ　乾杯しよ～！
♪～
♪「ヤジロベエみたいな正しさだ」
♪「今この景色の全てが」
♪「笑ってくれるわけじゃないけど」
♪「それでもいい　これは僕の旅」
♪「昨夜の雨の事なんか覚えていないようなお日様を」
♪「昨夜出来た水たまりが映して　キラキラ　キラキラ」
♪「息をしている」
♪「高く遠く広すぎる空の下」
♪「おはよう　僕は昨日からやってきたよ」
♪「失くせない記憶は傘のように」
♪「鞄の中で出番を待つ」
♪「手探りで今日を歩く今日の僕が」
♪「あの日見た虹を探すこの道を」
♪「疑ってしまう時は　教えるよ」
♪「あの時の心の色」
人の役に立ちたいとか結局　自分のため…。
♪～
う～ん…。
（未知）う～ん…。
（ノック）
（亜哉子）いい結果が出ない？うん。
でも　まだ半年だし。　研究職なんて簡単に結果出ないのが普通だから。
うわ～　かっこいい。何よ。　ありがと。
でも　そうよねノーベル賞取ってるような偉～い先生も普通に３０年ぐらい　研究してるもんね。え～　３０年は　やだな。
好きなのよね　だから　続けられる。
お母さん　前に言ったよね好きなごどしなさいって。うん。
好きなごどなのかな。
でも　子供にしたら　プレッシャーかな？
自分の道　見つけて　突き進めってせかされてるみたいで。え？
あなたたちには　とにかく楽しそうにしててもらいたいってそういう意味だったんだけど…。
ああ　でも　それも　親のエゴかぁ…う～ん　子育てって難しい。
結局　お母さんが愚痴ってんじゃん。ごめん。
無理しないでね。うん。
♪～
モネのおがげで　みんな助かったよ。ハハハ！
（菅波）あなたのおかげで助かりましたっていう　あの言葉は　麻薬です。
うちの孫娘たちは　フフ　どうもちょっと考え過ぎちゃうとこがあるようです。
（ボタンを押す音）
（鮫島）何やのん。　どれも　つかへんやん。
（鮫島）何やこれ。全部　壊れてんのんちゃう？
すいません。向こうのは　今　壊れてますけどこっちは　大丈夫です。　こう…。
置いて　ちょっと待ったらカップの中の気圧が下がるんです。うわ　いけた！　すご。
（朝岡）ああ　鮫島さん　すいませんこっちまで来ていただいて。ああ　いやいやいや車で来てますから　大丈夫です。２階に　お願いします。
エレベーター　こっち…。ちょっ…　ちょっと待って。
これ１回　成功さしてからやないと気ぃ済まへん。
もっかい　もっかいだけ！ああ　いいですよ　お待ちしてますから。
あ～！
わ～！　大物ゲット～！
おお。イエ～イ！
すんませんね　負けず嫌いなもんで。じゃあ　行きましょうか。
（朝岡）どうぞ　一番奥へ。
鮫島祐希さん　車いすマラソンの選手です。
リオにも出たかってんけど最終選考で落ちました。
これが私です。鮫島祐希　２８歳。競技用車いすを使い腕の力だけで　４２．１９５キロを走り切ります。
（鮫島）私は　Ｔ５４クラスに属しています。これが　私の成績。まあ　第一人者と言っていいと思いますよ。
次の東京は　絶対出たいんで朝岡さんに協力してもらうことにしました。
よろしくお願いします。
鮫島さんは　リオの代表選考会の時に当日の天気を読み違えて熱中症になってしまったそうです。
雨降るいうんで　ぬれたら　体温下がるし雨用のウェアで出たんです。
そしたら　全然降らんくて逆に気温めっちゃ高なって　フラフラや。
代表入りは　間違いなしって言われてたのにね。
年下の若手に抜かれてリオには　その子が行きました。
でも　まあ　そっから勝てんくて。
で　たまたま朝岡さんの講演聞いてこれや！　ってなってな。
私　突撃したやんな？そうですね　出待ちされたのは初めてです。
４年後には　年齢も上がる。
でも　年なんか関係あらへん。とにかく勝ちたい。
負けたままでは　絶対　終わられへん。そやから　どうか　サポートお願いします！このとおり！
マラソンは　選手のコンディションもコースの状態も天候次第で大きく変わる。
徹底的に分析して　対策を万全にすればかなり有利になります。
心強いわぁ。
（安西）金は　どうなる？
お金は　今んとこありません。それ困るなぁ。
いや　でも　来月の選考会で標準タイムを切れば強化指定選手になれるんですよ。
そしたら　スポンサーがつきます。
それまでの経費は　どうなるの？私が持ちます。
あら。それは　さすがに悪いって言うたんやけど…。
じゃあ　正式な契約は　その選考会の結果次第で　いいってことだよね？
じゃあ　契約続行になったら会社の一部門として正式に　スポーツ気象班を立ち上げてもいいですよね？
金にならんだろ。あっ　そうですか　駄目ですか。
じゃあ　私も　そろそろ独立してフリーになろうかな。
いやいや　いやいや。いてっ。
朝岡君　それは　話が別。
（内田）何か…。
もしかして…。
すいません　残ってもらっちゃって。
私は　協力できません。　すいません。
神野さん　さすが　はっきりしてますね。はい。
僕も　申し訳ないんですけどスポーツ興味ないんで…。
…って感じですよね。
え…。
鮫島さんのサポートは　私が個人的に立ち上げたプロジェクトです。
気象班以外の社員にはなかなか頼みづらい。
でも　人手が要るんです。
ああ　いや　あの…その前に　そもそも　どうして朝岡さんは　スポーツ気象にこだわってるんですか？うん…。
リードタイムを取りたいんです。ん？
近い将来　気候変動によって地球環境は　今より　ずっと過酷になるといわれています。
そうなる前に　多くの人に気象情報の重要性を分かってもらいたい。
今は　その　危険に備えるための猶予の期間だと　私は考えています。
それで　リードタイム…。
いずれ　水や　電気やインターネットと同じぐらい気象情報は　人々の生活に欠かせないものになる。
もっと言うと命を分けるものになるかもしれない。
でも　ちゃんと情報をつかんでさえいれば自分で自分を守ることができる。
守るだけではなくて成功をつかむこともできる。
それを身近に分かりやすく伝えられるのがスポーツだと考えたんです。
協力してもらえませんか？
残業手当　出しますから。えっ　出るんですか？
いや　そりゃ　タダ働きさせるわけにはいかないんでちゃんと会社に言いますよ。じゃあ　やります。
私も　やります。（朝岡）え。
え…。　あっ　やります　やります。
よかった　ありがとう。
ここで　つまずくといろいろ目算が狂ってくるんでね。
も…　目算？
ああ　私　近い将来　気象キャスター辞めようと思ってます。
（３人）え～っ！
えっ！？や…　辞める…？