今月の建設市況と今後の見通し
建築費指数は横ばい傾向が見られ、2020年に向けて現状の水準を維持したまま進捗か
建設市況レポートは今回が第一回目となります。今後毎月レポートいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
建設資材の価格の動向は、鉄鋼系は上昇傾向、コンクリート系は横ばい傾向にあるものの、オリンピック・パラリンピック施設や都心の再開発等の大型工事が今後本格化してきます。労務面では依然として全国的な技能労働者不足、若手育成の対応等の難題も多く、これらの対策を含めた賃金の上乗せ需要も考えらます。
建築費指数は2020年東京オリンピック・パラリンピック以降も現状の水準を維持したまま進捗する可能性が高いと考えられますが、世界経済の不確実性も高まっており、注意が必要です。
「鉄骨造 オフィスの建築費指数」と「鉄鋼系建設資材価格」の推移
- 異形棒鋼16ミリ 東京
- 山形鋼6×50ミリ 東京
- 熱延鋼板1.6ミリ 東京
- H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
- 鉄スクラップ H2 東京
- 建築費指数 東京 事務所 S 建築
- 推移傾向
- 建築費指数
- 資材(山形鋼)
- 資材(鉄鋼系)
「鉄筋コンクリート造 オフィスの建築費指数」と「コンクリート系建設資材価格」の推移
- セメント バラ 東京
- 人工軽量コンクリート 180キロ強度 東京
- 普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- 生コンクリート 建築 180キロ強度 東京
- PHCくい 300ミリ×8メートル 東京
- コンクリートパイル 東京
- 建築費指数 東京 事務所 RC 建築
- 推移傾向
- 建築費指数
- 資材(RC系)
- 資材(合板)
株式会社山下PMC
事業管理運営本部 QCDS部 部長
日比生 慶(ひびお・けい)
1972年生まれ。99年京都大学大学院工学研究科修了。山下設計で設計業務を経験し、2005年に山下PMC入社。オフィス、商業施設、文化施設、物流施設をはじめとする多様なプロジェクトについて、全体マネジメント業務から、調査、企画、発注支援、見積査定など、個別業務まで幅広く携わる。現在は事業管理運営本部QCDS部部長として、企画段階から現場まで幅広い業務を担当。主な実績にMOA美術館リニューアル、JR海浜幕張駅リニューアル、ランドポート厚木、ほか。一級建築士、CCMJ(認定コンストラクション・マネジャー)、CFMJ(認定ファシリティマネジャー)。週末は体を動かす、子供と遊ぶのが至上の喜び。得意技は上段廻し蹴り。