今月の建設市況と今後の見通し
建設市場 じわりじわりと下降傾向?
スポーツの秋に突入し、スポーツニュースを観るのが楽しい季節になってきました。
・プロ野球 :クライマックスシリーズ、日本シリーズ
・サッカー :ワールドカップ二次予選
・バスケット :B.LEAGUEアーリーカップ開催中、B.LEAGUE開幕は10/3
・バレーボール:ワールドカップ開催中
・ラグビー :ワールドカップ9/20から!!!!
30~40年前にはそれほど盛り上がっていなかった競技も今や「ビジネス」として、さらには「文化」として根付くように関連団体の方々が頑張っています。
ただ残念ながら、これらの競技を行うための専門的な施設が日本にはまだ少ないのが現状です。「多目的」アリーナでの興行は色々と不都合があるようで、「ビジネス」「文化」として根付くための支援を建設業に携わる我々も学んでいく必要があると感じています。
本題の建設市況ですが、3%ではありますが鋼材(大規模建物の二次部材に使う、鉄スクラップが主原料の電炉材)が3年半ぶりに下落したようです(2019年9月5日付日経新聞)。
夏場に入ってからも物流倉庫の需要は底が堅いが東京五輪関連の需要が一服し、虎ノ門や八重洲といった都心での大規模工事に備える端境期に入った、と報じています。
一方で、ハイテンションボルトや人手不足で工期が遅れる状態が続いている現場もあるようなので引き続き注視していく必要があると思います。
さて、今月の建設資材の動向ですが、
鉄鋼系資材、RC系資材ともに横ばいです。
建築費指数はS造、RC造ともに減少しています。
1年以上、上昇または横ばいが続いていたので注目すべきポイントといえるでしょう。
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
推移傾向
下降
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●鉄スクラップ H2 東京
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
- ●H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
推移傾向
下降
●建築費指数 東京 事務所 RC 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京
- ●人工軽量コンクリート 180キロ強度 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
次に、都市間における建築費の差を、東京を100とした都市間格差指数により示します。
今回はRC造の集合住宅、病院、学校をピックアップしています。
傾向はかわらず、東京が一番高く、低い傾向(90以下)にあるのはどの用途も「名古屋、金沢、新潟、高松、福岡」の4都市です。
大きな動きではないですが、大阪、福岡はどの用途も上昇傾向です。
RC造 集合住宅の建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京
RC造 病院の建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京
RC造 学校の建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京