今月の建設市況と今後の見通し
祭りの後の静けさ…
先々月からお話していますが、ラグビーW杯は本当に楽しかったですね!
1987年、1年生から活躍した早稲田大学の堀越選手、今泉選手、藤掛選手、明治大学の吉田選手が現れてからラグビーが好きになった私としては、今回の日本代表の躍動は本当にうれしかったです!!
野球のプレミア12の優勝も素晴らしい出来事だったのですが、ラグビー熱で盛り上がる報道で若干かき消されてしまった感がありました。でも、そうはいっても、鈴木誠也(広島)選手の活躍には目を見張るものがありましたね。
これからも社会人・大学ラグビー、アイススケート、駅伝などが続くのでスポーツから目が離せないです。
さて、本題の建設市況ですが、2019年11月12日付日経新聞に自動車や家電、建築などに使用する薄鋼板の価格が軒並み下落した、との記事がありました。投資意欲の減衰で機械産業を中心に広がる需要の停滞不安が広がった結果、と記事にありました。確かに、鋼材の価格はじわりと安くなってきているようです。
一方、建築費指数はS造、RC造とも増加傾向のようです。明確な原因は分かりませんが、人手不足による人件費の増加などが原因かもしれません。
今月の建設資材の動向ですが、鉄鋼系資材は一部、横ばいのものもありますが、先月に引き続き、下降傾向です。
RC系資材は先月に引き続き横ばいです。
建築費指数はS造、RC造とも増加傾向です。
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
下降
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
- ●鉄スクラップ H2 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●人工軽量コンクリート 180キロ強度 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京
次に、都市間における建築費の差を、東京を100とした都市間格差指数により示します。
今月はS造のオフィス、ホテル、店舗をピックアップしています。
各都市とも前回より上昇しています。
大きな傾向はかわらず、東京が一番高く、低い傾向(90以下)にあるのはどの用途も「金沢、新潟、高松」の3都市です。
鉄骨造 オフィスの建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京
鉄骨造 ホテルの建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京
鉄骨造 店舗の建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京