回答(3件)

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質問者さんは列車と車両の違いはわかりますか?列車は車両の集合体ですが、車両という言葉自体は、列車として繋がれているアレではない自動車やバイクなんかも指します。 そういうよくある「言葉の指し示す範囲の違い」がコードとカデンツにもあると思ってください。 コード進行ってのは「あるコードからもうひとつの異なるコードにかけての変化」です。言い方をかえれば、2つ(以上)のコードが時間的な前後関係をもって演奏されたとき、その前後の切り替わりのことをコード進行と呼びます。 ドイツ語のカデンツkadenz(イタリア語のカデンツァcadenzaまたは英語のケーデンスcadenceは言語が異なるだけの同義語)は、「コード進行」の意味でいう場合には、「一区切りと感じさせる複数のコード進行の単位」を言います。 英語でharmonic cadenceって言ったりします。 音楽的な意味での原義は「韻律」、すなわち声や音の抑揚のことをいいます。 祈祷、呪詛や詩文などに抑揚をつけて唱えるタイプの原始的な音楽(日本でいうところの詩吟や和歌)が歌モノ楽曲(歌唱曲)の由来でした。 そのセリフの一区切り(フレーズ)、ってのがハーモニーへと拡大解釈された結果として、コード進行の一区切りを意味するようになりました。 コード進行において「一区切りと感じさせる」要素ってのが、音階の音程構造が要因となって、典型的には、主音から3度の積み重ねによって得られるコード(主和音)によって実現されます。 世の中の多くの楽曲が、その「区切りの状態」をうまく利用して、区切りから区切りまでの間にフレーズを組み込んでます。 というわけで、ケーデンスの在処をみつけること自体は簡単です。慣れればね。 質問者さんが好きな楽曲にはどんな区切りを感じ取れますか? 実はコード進行という言葉が指し示す範囲と、カデンツという言葉が指し示す範囲には、重なるところと重ならない部分があります。 重なるところってのがharmonic cadence(コード進行の区切りを意味するケーデンス)なのですが、これは古典的な音楽の理論でよく説明されてるヤツですね。 一応、トニックからトニックまでのコード進行の1単位をケーデンスといいます。 もちろん「はっきりした区切りを感じ取れない」って印象を与えるのも音楽表現のひとつの形ですので当たり前の話ですが、現実の楽曲、特にロマン派音楽以降の大衆志向の楽曲ではハッキリした区切りを必ずしも感じられるとは限りません。 重ならない例があって、分かりやすい例を楽曲で挙げるとJames BrownのSex machineですね。 (ほぼ)ワンコードなのでコード進行的な意味でのケーデンスはありません。語弊はありますが。 rhythmic cadenceと呼ばれる、コード進行へ拡大解釈される以前からある、原始的な意味のケーデンスはあります。 ちなみに日本語の訳語としては終止形と終止って2つの言葉がありますが、「終止形」はコード進行のカデンツ(harmonic cadence)の形態分類のことを意味します。たとえば「プラガル終止」という「終止形」はharmonic cadenceの1形態ですね。 「カデンツ」「カデンツァ」「ケーデンス」自体は本来はもっと意味の広い言葉です。 おとうさんの回答にはご注意下さい。完全な間違いというわけではないですが… >2→5(ツーファイブ)はコード進行の代表的なパターンの一つですが、カデンツではありません。 カデンツの形成のためにツーファイヴワンは使われます。その際の形態分類は英語で言うとauthentic cadence(完全終止)です。ドイツ語だとauthentischer schlussとか言うらしいです。 ただし、ツーファイヴはカデンツとカデンツを接続するコード進行、あるいはカデンツ内部のコード進行に装飾的効果を与える場合に使われることがあるので、必ずしもツーファイヴ自体がカデンツになりうる状況がない、ということがあって、その側面だけでいくとおとうさんの言うことは間違いではないです。

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コードに変化があれば「コード進行」です。 そのコード進行が何らかの終止形になっていれば「カデンツ(ケーデンス)」と言います。 (ezoさんの「基本コード三種の行き方の代表」はちょっと意味不明だと思います。) 終止形は、 5→1(正格終止、ドミナント終止) 4→1(変格終止、サブドミナント終止) 5→6(偽終止) 1→5(半終止) 等があります。 カデンツの例は、 G7→C(ドミナント終止) Fm→C(サブドミナントマイナー終止) Dm7→CM7(代理サブドミナント終止) D♭M7→C(代理サブドミマイナー終止) G7→Am(偽終止) 等。 一方、 2→5(ツーファイブ)はコード進行の代表的なパターンの一つですが、カデンツではありません。 「Csus2→C→CM7→C」も、コード進行」と言えます(循環コードにもなります)が、 要するに(sus2やM7を取ると)「1→1→1→1」なので、カデンツではありません。

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コード進行の中でも、基本コード三種の行き方の代表がカデンツです。 基本の基本ということです。 最近、王道進行などと言う単語が増えていて、知らない人はそっちが基本かと思ってしまうようで、困ったもんですね。

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カデンツ=終止形とだけ覚えるのなら、カデンツという単語を覚える意味が無いです。 カデンツの解説では、大抵Ⅰから始まってることにも、大きな意味があります。 コード進行の一番の基本と覚えるほうが合理的です。