今月の建設市況と今後の見通し
新しい生活様式に適合した建設業界・建築の在り方とは?
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が解除された地域と、未だに解除されていない地域がありますが、皆さまの踏ん張りにより少しずつ改善に向かっていることに安堵しています。今後も気を引き締めて、感染拡大を引き起こさないように協力していきましょう!!
発注者さまの会社自体も今後の在り方を問われており、その道筋が見えてこないと設備投資に踏み込めない、というお気持ちもあるかと思います。加えて、昨年から法令も施行され、働き方改革への取り組みが加速しており、新たな労働スタイルや管理手法を根付かせようとしています。このような時に世界規模のウィルス感染問題が起きてしまいましたが、経営者や労働者の分け隔てなく各々が知恵を出しあって新しい生活様式と付き合っていく覚悟が必要だと思います。
我々の建設業界も、建設現場でどうやって3密を避けるか、マスクをしたままで猛暑に立ち向かえるか、など目先にある様々な課題を解決していく必要があります。また、リモートワークのメリット・デメリットを経験した我々の今後のオフィス環境も変わっていくことが想定されます。たとえば、Web会議が行いやすいような空間の確保、必ずしも社員全員分の席が必要なのか否か、データセキュリティ対策の考え方やIT設備の充実に投資を向けるべきか、等々……。
今回の経験をもとに、多様なスタイルが生まれ、洗練されていくのかもしれませんね。
我々も多くの発注者さまや設計者、施工者の方達と協力して、今後の対応方法に知恵を絞っていくように頑張ります。
さて、下記に先月のコスト状況をお伝えします。
1.資材、建築費指数の傾向
鉄鋼系資材は先月に引き続き、下降傾向です。
RC系資材の主な資材は引き続き横ばい傾向です。
建築費指数はS造およびRC造とも先月に引き続き、下降傾向です。
2.都市間格差の傾向
今月は諸事情により、更新はありません。
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
推移傾向
下降
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
下降
- ●鉄スクラップ H2 東京
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
推移傾向
下降
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●人工軽量コンクリート 180キロ強度 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京