今月の建設市況と今後の見通し
嫌になりますね~
緊急事態宣言が解除、と思ったら全国的な第4波の気配…。
落ち着かない状態が続いていますが、期待するワクチン接種が早く進むと良いですね。
建設資機材の市況について、ここ数ヶ月は鋼材に関する動きをお伝えしてきましたが、「3月末に生コンクリート価格が5%上昇した」と日経新聞にありました。
原材料コスト(砕石、砂、輸送費など)の上昇が原因のようです。
また、コンクリート型枠の輸入合板が2.4%上昇しているとのこと。
コロナ渦を受けた需要低迷で商社が買い控えた結果のようです。
さらに塩ビ樹脂も3年ぶりに7%程度上昇。
これは原料のナフサ(粗製ガソリン)やエチレンの値上がりが原因のようです。
原材料を原因とした値上げが続いていますが、一方では、建設工事費全体は値下がり傾向にあり、ゼネコン・サブコンの方々にとっての懸念事項が拭い去れない状況が続くかもしれませんね。
コロナの影響もあり需要供給バランスが安定しませんが、CMとして適正な工事費を導けるように努力していきたいと思います。
さて、下記に先月のコスト状況(3月初旬発表)をお伝えします。
1.資材、建築費指数の傾向
鉄鋼系資材は異形棒鋼以外、先月と同様、上昇傾向がみられます。
RC系資材は先月に引き続き、横ばいです。
建築費指数はS造、RC造とも上昇傾向です。
(ここ最近の落ち着きから考えるとけっこう上昇しましたね。1ポイント近く上がっています。)
2.都市間格差の傾向
今回はRC造の集合住宅、病院、学校をピックアップしています。
大きな変化は見られません。
資材、建築費指数の推移(鉄鋼系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
上昇
- ●山形鋼6×50ミリ 東京
- ●H形鋼5.5×8×200×100ミリ 東京
- ●熱延鋼板1.6ミリ 東京
- ●鉄スクラップ H2 東京
下降
- ●異形棒鋼16ミリ 東京
資材、建築費指数の推移(RC系)
推移傾向
上昇
●建築費指数 東京 事務所 S 建築
現状維持
- ●セメント バラ 東京
- ●人工軽量コンクリート 180キロ強度 東京
- ●普通合板Ⅱ類 4ミリ 東京
- ●生コンクリート 建築 180キロ強度 東京
RC造 集合住宅の建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京
RC造 病院の建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京
RC造 学校の建築費都市間格差指数の推移
- 東京
- 名古屋
- 大阪
- 広島
- 高松
- 福岡
- 金沢
- 新潟
- 仙台
- 札幌
指数比較(今月)
- 金沢、新潟、高松 < 札幌、仙台、大阪、広島、名古屋、福岡 < 東京