体操女子で昨年の世界選手権個人総合銀メダリストの村上茉愛(22)が15日、都内で開かれた日体大の卒業式に出席した。男子の16年リオデジャネイロ五輪団体総合金メダルの白井健三(22)、プロ野球西武のドラフト1位松本航(22)、ロッテ2位東妻勇輔(22)、平昌パラリンピック女子アルペン代表の本堂杏実(22)と並び、理事長賞(学業及び競技成績に優れ、かつ人物優秀者)を授与され、卒業生1564人の代表として約7分にわたるあいさつをした。日本人女子初の世界選手権個人総合表彰台を射とめた成績などが評価された。

朝4時に起床して美容師の母英子さんに着付けてもらった、ピンクのバラがデザインされたはかま姿でマイクの前に立った。「すごく緊張しました。昨日のリハーサルで、書いてきた言葉を口に出したんですが、違った感じがして。大丈夫かなと思ってたんですが、4年間を思い出しながらできました」と堂々と役割を全うした。仲間や指導者に恵まれた学生生活の充実ぶりや、心理学、栄養学などを学んだ学業への興味と競技への適用などについて語り、「4年間で学んだことを1つも無駄にせず、1日1日精進していきたい」と締めくくった。

今後は大学院に進学するため、練習環境などに変化はない。直近の目標は4月下旬に控える全日本個人総合(26~28日、高崎アリーナ)。4人目となる女子歴代2位の4連覇がかかる。「構成は変えずに、Eスコアで勝負したい」と昨年と種目の演技構成を変えず、出来栄え点向上を重視して挑む考えを示した。「調子は悪くない。早く試合がしたい」と声を弾ませた。