HISTORY:作中歴史

<​シリーズ開始前史>

CY1(西暦1969年)
 ・地球の大国『合衆国』と、『連邦』の両国、同時に月に着陸。
  宇宙開発の夜明けとなったこの年は、後に『宇宙植民歴元年=CY1』と呼ばれる。

CY87(西暦2055年)    
 ・歴史上初めて、地球人類が、地球以外の天体への居住に成功する。

CY200年代 (西暦2168年~2267年) 
 ・恒星間の大規模植民、開始。

  各惑星が次々と開拓され、『グレートフロンティア(大開拓時代)』が幕を開ける。

CY1588(西暦3556年) 
 ・地球人類、異星民族『パプテスマ人』とのファーストコンタクトを果たす。
  だが穏健なパプテスマ人にとっては、闘争心と猜疑心に満ちた地球人類は理解しがたい存在として映り、
  『クレギオン(企む者)』と呼ばれる。


CY1740(西暦3708年) 
 ・地球人とパプテスマ人の間で、戦争勃発。
  約1年間の戦いの後、パプテスマ人は滅亡。数百人の生き残りが、ニューパプテスマ星系に保護される。


CY1745(西暦3713年) 
 ・超光速通信システム『インテック』完成。宇宙各地に拡がった人々が、相互に通信可能になる。
  またこの前後に、既存人類より遙かに高い能力を持つ人造人間『優越人間』が作り出される。


CY2476(西暦4444年) 
 ・星間統一政治機構『国際連合条約』成立。ただし合衆国は加盟せず、以後鎖国する。

   →人類圏を10のクォドランド(行政区分)に分割。
    各クォドランドを束ねる最高機関として、『条約議会』を結成する。

   →究極のマザーコンピューター『SOL』完成。
    連合条約のメインシステム兼インテックの中枢として、運用が開始される。

   →人類の繁栄は頂点を極め、以後1000年以上にわたり栄華を誇る。


CY2480(西暦4448年) 
 ・合衆国艦隊により、後の超大国『NF57星系』の原型となる、デネヴ星系発見。
  合衆国と連合条約が、それぞれ植民隊を送りこみ、小競り合いをくり返す。


CY3615(西暦5583年) 
 ・実験コロニー『アレグリア』にて、暴走した科学者たちによる、人造異能者プロジェクトが開始される。

   →それを察知した連合条約は、アレグリアを奇襲。
    だが被験体であった異能者たちの反撃により、全滅に近い被害を受ける。

   →以後連合条約は、異能者たちに対抗するため、巨大人型兵器『キャバリアー』の開発を始める。


CY3622~3625(西暦5590年~5593年)     
 ・人類史上最大の戦争『近地球圏大戦』勃発。
  地球周辺の有力星系が、マザーコンピューター『SOL』及び『インテック』の支配権を巡り、激烈な戦争を開始する。 

   →SOL暴走。人類の大半を敵に回し、戦争を続行する。3年間の戦いにより、100以上の惑星が滅ぶ。

   →生き残った人類、SOL打倒のために結託。
    追い詰められたSOLは、中枢機能を巨大戦艦に移行し、辺境宙域への脱出を図る。

   →SOLの中枢機能を搭載した大戦艦と人類の最終決戦が、宇宙最辺境の『アレイダ宙域』で行われる。
    死力を尽くした闘いの末、人類が勝利する。

   →近地球圏大戦終結。
    大量破壊兵器の使用により、地球もろともSOL本体も消滅。

    中枢を失った連合条約は、近隣の星々に拠点を移して存続するも、その勢力は衰退し始める。


CY3627(西暦5595年)   
 ・地球が消滅した事により、各惑星との通信が断絶。インテックの通信網も分断され、各クォドランドは孤立する。
  連合条約の支援を失った各クォドランドは大打撃を受け、多くの植民計画が放棄される。

   →とりわけ、地球からの援助を失った辺境宙域アレイダは、完全に宇宙の孤児となる。
    以後100年間にわたって紛争や内乱が多発し、文明レベルは大幅に後退するが、
    現地の人々はたくましく生き延びていく。

   →アレイダ全域が混乱に包まれる中、大戦前の科学技術の産物は所在と用途が忘れ去られ、
    『ロストテクノロジー(失われた技術)』と化していく。


CY3632(西暦5600年) 
 ・大戦を生き延びた各勢力によって、地球消滅後の新秩序が模索され始める。

  その流れの中、辺境の超大国『ライアー帝国』が、隣国『NF57星系』に属する3つの惑星・太陽系を不法占拠。
  アークラント星区と改称して、統治下に置く。

CY3850(西暦5618年) 
 ・NF57星系にて、『ゴーストマネージャー』と呼ばれる、強力なサイキックが作り出される。
  その反動により『シャドー』と呼ばれる、別種のサイキックが自然発生し始める。

<​シリーズ開始>

CY3865(西暦5833年) / PBM版#1『遥かなるアーケイディア』
 ・NF57星系にて、人の心を操るサイキック『共感者』が出現。
  共感者たちは辺境宙域アレイダに移動し、SOL復活と人類の支配をもくろむも、アレイダの人々に阻止される。

 ・アレイダにて、全ての人類発祥の惑星『アーケイディア』が発見される。
  地球人類とパプテスマ人が、両方とも古アーケイディア人に「作られた存在」であることが明らかになる。

 ・ライアー帝国、アレイダに侵入。強大な軍事力により、アレイダを支配下に置く。

  しかしその隙を付くように、NF57がライアー帝国を攻撃。

  不法占拠されていたフォルコウ星区(ライアー帝国名:アークラント星区)を奪還する。

CY3882(西暦5850年) / 小説版#1『ヴェイスの盲点』

 ・零細運送会社『ミリガン運送』の面々、かつてロステクの宝庫だった星『惑星ヴェイス』に到着。

  そこで出会った仲間と共に、星から星への旅を始める。

CY3884(西暦5852年) / PBM版#7『ヴァルハラ・ライジング』
 ・NF57星系『クレイタウン』にて、クーデター発生。
  中央クーデター政府VS地方自治政府の内戦に発展する。

 

 ・連合条約軍、ミュータントたちによるサイコテロ組織『プロフェート』の拠点を襲撃。

  同時にプロフェートの全構成員を、「人類の敵」に指定。

  クレイタウンに潜伏しているミュータントたちに対する、索敵殲滅作戦を開始する。

 ・クレイタウン市民は否応なしに、それらの闘いに巻き込まれていく。

  その流れの果てに、クレイタウンに隠されていた秘密が判明。

  人間の体を造り替え、ミュータント化するロストテクノロジーが蘇るも、再び封印される。


同年/TRPG版#1『辺境アレイダ』
 ・アレイダ内の各星系にて、様々な動きが起こる。

   →宇宙海賊国家バールスラント、海賊にして軍隊である『ネトヘス義兵団』により、自国の治安維持にあたる。
    その一方で周辺星系からは略奪を行う。逆に略奪から民衆を護る、義賊たちも現れ始める。

   →無法者の星スコルーガにて、支配者層連合『ペンタクラン』解体の動きが起こる。
    完全には解体されなかったものの、その勢力は大幅に落ちる。

   →商業惑星メネディアにて、国際軍事企業『フォーチュン・マキシマ社』が勢力を増す。
    パワードスーツ部隊『スカーレット・ニードル』等による、自社の武装化を進める。

 

   →資源の星ニブノス連邦にて、権力者層の腐敗が進行。

    マフィアが台頭し、近隣大国の干渉も強まり、やや停滞期に陥る。

   →アレイダ最古の国家エリノス=ブレドム連合王国に、様々な勢力が接触・流入。

    貿易等により経済は潤うが、繁栄の裏で軋轢も多発し、国家動乱の種が撒かれる。

   →近地球圏政府、アレイダの秩序回復と宇宙開拓再開のため、特務機関『ランカー』を設立する。


CY3887(西暦5855年) / PBM版#9『ウィナー・ネヴァー・クィッツ』
 ・ライアー帝国、NF57に侵入。

  そこからNF57・ライアー帝国・辺境宙域アレイダの全てを巻き込む戦争、『87年戦役』が始まる。

 ・その結果として、ライアー帝国はアレイダから撤退。

  アレイダは独立状態を取り戻すが、様々な禍根が残る。

 ・再び独立を遂げたアレイダの人々の間に、新たな思想が生まれる。

  再び大国の侵略を受けないため、数多あるアレイダの国々を統一し、盤石化しようという考えである。

  実現はまだまだ遠そうだが、いつか成し遂げようという者たちが、各地に出始める。


CY3892(西暦5860年) / PBM版#2『イスフェルの地にて』
 ・NF57の企業『レーメン&ウィッスラー社』、植民探査隊を送った地球型惑星にて、先住民族『イスフェル人』を発見。
  2000年ぶりの他星民族との接触に沸き立つ。

 ・地球人類、イスフェル人が独自の文化と、原始的ながら洗練された技術を持つことに驚愕。

  さらには強力なロステクをも持っていることが判明し、宇宙考古学界に激震が走る。また両民族間で衝突も起こる。

 ・しかしやがてイスフェル人が、大昔に植民した地球人類の子孫であることが判明。

  ルーツが同じ者同士、今後は一定の距離を置きつつ、共存していくことを互いに決意。

  またイスフェル人の「故郷を奪わないで欲しい」という願いを聞き入れ、開発計画は頓挫する。


CY3898(西暦5866年) / PBM版#3『ラスト・ミレニアム』

 ・NF57星系の階層型宇宙ステーション『カム・シティ』にて、多数の異能者の存在が確認される。

 

 ・同時期、カム・シティ周辺に遺棄された大戦期の輸送艦から、ロストテクノロジー兵器『キャバリア―』が発見される。

 

 ・同時期、『優越人間』ヘルムート・フォン・マインシュタットが、近地球圏からNF57に到着。
  連合条約がすでに崩壊している事を明かし、人類の新たな統治者として、自らの王国建国を宣言する。

 ・人造人間の少女エミリー、マインシュタットの使命を受け、カム・シティに潜入。

  現地で出会ったハッカーたちと力を合わせ、王国の守護者となる『超知性AI』を構築・起動。 
  だがそこでマインシュタットが死亡。計画は頓挫し、代わりにエミリーは自由を得る。


同年/PBM版#8『ブレイズ・オブ・グローリー』
 ・近地球圏コルディア宙域の『惑星ザナドゥ』にて、正体不明の古代遺跡が発見される。

  そこに眠る未知の文明を巡り、各国・各企業・そして復権を目論む連合条約が、惑星ザナドゥに殺到。

  しかし連合条約の再生は果たされず、完全に機能停止する。

 ・並行してコルディア宙域、連合条約からの独立戦争を行う。

  過酷な戦いとなったが、連合条約の完全崩壊により、ついに独立が果たされる。

CY3901(西暦5869年)/PBW版『星還のアレイダ』

 ・近地球圏の一部で、サイキックが急速に増加していることが判明。

  それまで希少な存在だった亜人型ミュータントや、違法サイバネティクスも多数確認される。

 

 ・近地球圏の行政府、上記の全てを『社会秩序を脅かす異端者』であると判断。

  犯罪者、亡命者、その他の志願者などとまとめて、辺境宇宙に放逐するための移民船団を組織する。

 ・同時にそれは、辺境再開発の契機となり、『第二次グレートフロンティア』時代の幕開けとなった。

  またアレイダの各国は、"ある理由"により移民たちを歓迎。

  かくして大量の『異端者』がアレイダに送り込まれ、本作の物語が開始する。


CY4207(西暦6175年) / PBM版#4『ロスト・プラネッツ』
 ・旧NF57・改称『ニューウェールズ連合』、近地球圏への遠征を開始。

  地球が本当に消滅したのか、消滅の原因は何か確かめに行く。

   ※年表のCY3622年~3625年の記述は、この調査によって判明したこと。

 ・同時に新興星間国家『オルラント帝国』との戦争勃発。
  その戦いの末、オルラント帝国は近地球圏への進出を断念。対ニューウェールズ連合戦に専念する。


CY4226(西暦6194年) / PBM版#5『バビロンの紋章』
 ・宇宙の2点間の距離をゼロにする『スターゲート計画』失敗。
  異空間『Dスペース』への道が開き、異形の生物が出現。人類と異形生物の闘いが始まる。

 ・対異形生物部隊『デモンバスターズ』結成。

  あらゆる人材及び、現行兵器・ロステク兵器を交えた全ての戦力を駆使し、人類の敵と戦う。

 ・一方でライアー帝国、オルラント帝国に宣戦布告。

  これを受けたオルラント帝国は、宿敵ニューウェールズ連合と同盟。両国共通の脅威であるライアー帝国と戦う。


CY5000(西暦6968年) / PBM版#6『ユニバース・エンド』
 ・人類最後のコロニー『ニルヴァーナ』にて、人の歴史が終焉を迎える。