「エコ罪びと」の告白
フレッド ピアス (著), 酒井 泰介 (翻訳)
日本放送出版協会
amazonの中古が¥15~
たとえば
ほとんどの人が好きなエビ。
どこでどうやって養殖されている?
たとえば
ほとんどの人が好きな金(きん)
どこでどうやって掘られている?
鉱石1トンから取れる金は5グラム。
その鉱石を掘るのにどれだけエネルギーが使われている?
たとえば
古紙のリサイクル。
本当にリサイクルはエコなのか?
考えてみよう。
などなど著者はそれぞれの現場に行って、中立的な立場から取材している。
そういう意味では、アルミ缶のリサイクルは否定していない。
ただし、著者はイギリス人なので、すべてが日本に当てはまるかどうか。
日本の問題を扱ったものとしては
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
武田 邦彦 (著)
などがある。
エコだと宣伝され、結局は環境破壊のものがあったりする。
たとえばPETボトル。
リサイクルに出せば、環境のために行動した、と思い込まされ、あとは自治体にお任せ。
たとえば上記の本にも出てきた古紙。
紙そのものはリサイクルできたとして、
そのために、回収する人件費、ガソリン、インク抜きのエネルギーなど全部を足したら、環境負荷がものすごく大きい。
原発の例を出せばわかり易いでしょうか?
2011年までは、原発の危険性について、僕が何を言っても、90%の人が否定していました。
○政府が安全だと言っている。
○科学者が安全だと言っている。--チェルノブイリとは型が違うから大丈夫だと。
○そんなに危険なものを、国が認めるわけがない。
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271.html
今でも(2018)40000人が避難者にカウントされている。
そして事故の後のドキュメントなどを読むと、ほんの僅かの差で、実は首都圏も人が住めるような状況ではない大惨事になったという。
(今のままでも大惨事だが)
日本は唯一の被爆国なのに、
おまけにチェルノブイリ、スリーマイルよりも酷い原発事故なのに
また、再稼動する、という、意味不明な政府は、もうまともではないです。
さて、話をもどして、
タイトルの本でなくて構いませんが、単にエコとかリサイクルとかいう言葉をそのまま信じるのはやめましょう、という話です。
例えば電気自動車。
たしかにガソリンは不要でしょう。
しかし、充電する電気は何から作られるか?
という話です。
水素で走る車?
その水素を電気分解で水から作るのに、どれだけの電気エネルギーが必要か、
という話です。
お勧め度:★★★★☆