ウナギの宇宙食開発に取り組む岡谷市川岸東のうなぎ料理店「観光荘」は26日、福島県でうな重を気球で成層圏に飛ばした実験について報告した。撮影した動画も公開。「宇宙の渚(なぎさ)」と呼ばれる青い地球と漆黒の宇宙空間の間に、うな重が見事に浮かんだ。
11月に松本工業高校(松本市)の生徒と協力して、うな重と360度カメラを載せた気球を飛ばす本番に向けたPR。今月7日、本物のウナギのかば焼きと模型のご飯で作った「うな重」や、真空パックのかば焼きなどを福島県南相馬市から気球で上げ、上空約33・9キロまで到達した。パラシュートで同県沖の太平洋上に落下したかば焼きは、同店の宮沢健社長(44)らが味わったという。
現在、360度カメラとうな重を上げる費用をクラウドファンディング(CF)で募っている。7日は高校生は参加していなかったが、その後にテレビ会議を行い、成層圏への到達時間や機材の揺れ具合などの実験内容について情報共有した。宮沢さんは「いろいろな人が面白がってくれている。高校生との打ち上げもぜひ成功させたい」と意気込んでいる。
宇宙食開発は、現在宇宙航空研究開発機構(JAXA)の8月中の1次審査に向けた書類作成を進めている。
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