徳島県出身で現在は蒲田のワンルームに住む、国内線勤務の契約客室乗務員です。お給料も決して高くはなく、「貯蓄から投資の時代へ」と言われる中、株式投資に興味を持っています。投資のプロが運用する株式投資信託の購入を考えているのですが、いまひとつ選び方がわかりません。個人的には、カリスマ・ファンドマネージャーが運用するアクティブ型ファンドに強く惹かれます。やはり、その道の専門家にお任せしようか…、と。その際、どんな点に注意して選んだら良いでしょうか? 安全で得する方法を教えてください。(32歳・女性)
はみ出し銀行マン・横田の答え
おねえさん、大丈夫か? 最初から安全で得する方法だなんて言っていると、詐欺商法の餌食にされるぞ。そうじゃなくても東京はおっかないところなんだ。まずは羽田沖に沈められないよう、注意しな。
さて本題。たしかにいろいろな種類の投資信託が出ているよねえ。世界の高配当株式、世界の高利回り債券、インド株式、中国株式、ベトナム株式、BRICs、毎月分配型…・
「投資のプロ」だの「カリスマ・ファンドマネージャー」だの言っているところをみると、おねえさんはたぶん、日本株式の投資信託を考えているんだろう。
まずはここでさっそくイチャモンを付けさせてもらう。
「投資のプロ」だなんて、ほとんどすべてが嘘っぱちだよ。あんなもん、証券会社や銀行が、手数料をガッポリ稼げるアクティブ型ファンドを売らんがための、単なる宣伝文句にすぎない。
高学歴で生意気なサラリーマン
どのくらい嘘っぱちか、というと、よくパンフレットにこんなことが書いてある。
「当ファンドにおける銘柄選択の基本は、ボトムアップリサーチです。豊富な経験と知識に裏付けされた専任のファンドマネージャーおよび、各々の専門分野に精通したアナリストが直接、投資対象先企業を訪問。経営者との面談や生産設備のチェック等、最新かつ独自の情報を入手し、あらゆる角度からその市場性、成長性、収益性を検討します。そして真に価値あると認められた厳選された企業のみを投資対象とすることで、常にベンチマークを上回るパフォーマンスを目指します…」
「なーに言ってやがんだ、このインチキ野郎が」と思っちゃうね。投資対象先企業の訪問なんて実態はお笑いぐさだ。