女性用トイレが亡くなる?? 何故、こんなデマが流れているのか
2021年07月27日00:20
私は、最初にこのツイートをみたとき、心底、驚きました。
最初に読んだときは、女性用トイレをなくということについて中小零細企業の経費削減のために女子トイレもなくして共用にしてしまえ、ということなのかと思ってしまいました。
何でこんなことがということで、リンク先の厚労省の労働政策審議会 (安全衛生分科会)のホームページをみても7月28日に開催される審議会でもそのようなテーマは上がっていません。
この問題に詳しい弁護士から、そんなことが議論されているわけでもないし、そんなのは悪意を持ったツイート、それはトランスヘイトを煽るものであり、注意するようにと指導されました。
なるほど、私も報告書を読んでみました。
「
「事務所衛生基準のあり方に関する検討会」の報告書を公表します」
その中には、このように記載されていました(抜粋)。
(1)トイレ設備
ア 法令の衛生基準としての便所の設置の考え方
事務所則においては、男性用と女性用に区別することにより、便所を設けることとされている。この原則は、今後も必要である。
「便所」という場所的概念においては、プライバシーの確保が重要であることから、仕切り板又は上部若しくは下部に間隙のある壁等により便房を構成している方式(以下「仕切り壁型」という。)のものは、従来どおり一連の便房を含む区域全体を法令上の便所として取り扱う必要がある。一方、仕切り壁型ではなく、個室に1つの便房が設置された方式(以下「独立個室型」という。)のものも多くみられるが、その場合、1つの便房を事務所則における便所とする考え方も可能である。
ウ 少人数の事務所における便所の男女別の取扱い
少人数の事務所においては、建物の構造上1つの便所しか設けられていないことがあり、便所を男性用と女性用に区別して設置することが困難な場合もある。
少人数の事務所に設けられた便所のうち、独立個室型の便房からなるものについては、男性用及び女性用の便所の機能を兼ねるものとみなす等の柔軟な運用を行うことは、プライバシーが確保されるという前提の下、例外的に認められ得る。
2021年7月19日撮影 どこにも既存の女性用トイレを潰して共用にせよ、などとは書いてありません。
このようなツイートに続々と「いいね」がつくのも異様です。
確かに一見して読んで驚くし、女性用トイレの廃止なんてとんでもないことですから、感覚的に「いいね」となってしまうのでしょう。
しかし、何のためにこんなデマを?
「トランスヘイトを煽るもの」と言う指摘にもなるほどと思いました。
先般、東京高裁で、国税庁職員である性同一性障害の方の女性用トイレの使用を求めた裁判がありましたが、確かに女性用トイレの利用を認めることは女性の側にとっては「共用」になるのではないかという懸念もあり、当然に利用できるということにはならないでしょうが、トランスジェンダーの方々に対する嫌悪感から、こうした女性トイレがなくなるなどというデマを敢えて流したということなのでしょう。
事実に基づかない悪意あるツイートだと批判されたとき、この樹木医みずほ氏は、どのように反論されるのでしょうか。
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カテゴリ : 差別・ヘイトスピーチ
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