かながわ政治フォーラム2016
横浜市会報告
~横浜の未来に責任を~

横浜市会議員 山本たかし

台風一過の晴れわたった青空の下、多くの皆様にお集まりいただき「かながわ政治フォーラム2016」が開催できたことに心から感謝申し上げます。

かながわ政治フォーラム|山本たかし

「かながわフォーラム」は、7月10日に実施されました第24回参議院議員選挙の報告会もかねています。選挙結果については自民党が改選前に比べ議席を大幅に伸ばし単独過半数を得ることができました。神奈川においても三原じゅん子氏が百万票を超える得票で圧倒的勝利を勝ち取り、さらに中西けんじ参議院議員も自民党推薦を受け、厳しい選挙戦でありましたが、二議席めの当選を果たしました。今後も「経済の中西」を前面に、さらなる活躍をお祈り申し上げます。

私も以前、パナソニックに勤め、現在も株式会社サカクラに席をおいており、企業人としての使命の重要性を強く自覚しています。我が国が世界の中でリーダーシップを発揮するためには、産業や技術を通して貢献することであり、日本経済の安定的で持続的な成長が確保されることが重要です。そのことで雇用が生まれ、国民の安心の社会保障が実現します。医療、介護、年金、子育てなども我が国経済の成長が前提条件となります。

中西けんじ参議院議員|山本たかし

今回、初入閣を果たされた松本純国家公安委員長の参議院議員選挙での活躍は出色でありました。自民党単独過半数に向け大変リスクのある難しい判断が迫られましたが、中西けんじ氏の再選と二議席確保を実現されました。まさに「着眼大局、着手小局」、自民党が党是としている「改憲可能勢力3分の2の確保」が実現できたのも松本先生の功績であると思います。

このたびの内閣改造で国家公安委員長、防災担当大臣、国土強靭化担当大臣、海洋政策・領土問題担当大臣、消費者担当大臣という国民の生命・財産を守る重要な任務に就かれましたことに私も誇りに思い、あらためてお祝いを申しあげたいと思います。

今年の夏はメダルラッシュに興奮したブラジルのリオデジャネイロでのオリンピックがありました。日本選手の活躍に一喜一憂しました。オリンピックを通じて感じることですが、この世界最高の舞台で活躍できるアスリートはほんの一握りです。しかしオリンピックの舞台にたとうと懸命に努力している若者たちは世界中たくさんいるのです。レスリングの吉田沙保里選手は、惜しくも金メダルを逃し、銀メダルに終わりましたが、負けたことで敗者の思いや努力の大切さを学んだといっていました。あらゆることを犠牲にしながら自らを律し、ひたすら目標に向かって研鑽し続けることが、その先の道を開くのです。私が尊敬する内閣官房長官、菅 義偉衆議院議員の言葉に『意志あれば道あり』という言葉があります。目標を立て、強い意志をもって努力し続けることこそ、人間の特権であり、道は開けるのだとの教えです。戦後、日本は大変豊かな国になりましたが、一人ひとりは豊かさを実感しているのでしょうか。私たちが日本人としてこの国に生まれ、世界から信頼され尊敬される国の国民たらんと願う時、私たちは何をすべきなのか、オリンピックを通して考えさせられました。

4年後には東京オリンピック、パラリンピックが開催されます。メダルラッシュへの期待もありますが東京五輪を通して未来に日本人は何を遺していくのか、横浜が世界に何を発信していくのか大変重要な時を迎えます。

先日、国土交通省が平成29年度予算の概算要求を発表しました。 『総額6兆6654億円で28年度当初予算比15%増となります。防災・減災対策の拡充などから公共事業関係費は16%増の6兆183億円とし3年連続6兆円超の要求となりました。2020年東京五輪までに訪日外国人旅行者を年間4千万人とする政府目標の達成に向け、観光庁予算は58%増の316億円とし、環境整備を急ぎます。』

    具体的には、
  1. 道路整備を中心とした物流改善(28年度当初予算比25%増加の2974億円)
  2. クルーズ船が寄港できる港湾設備(66%増加の137億円)
  3. 外国人旅行者受入環境整備(新規 155億円)
  4. 水害、土砂災害、火山対策(25%増加の5673億円)
  5. 南海トラフ巨大地震、首都直下地震対策(46%増加の2235億円)

この概算要求は、大都市ヨコハマをイメージしたものであり、横浜の都市戦略と合致します。

横浜市会は9月6日から第3回定例会いわゆる決算議会がはじまります。平成27年度事業決算を審議しますが、林市政2期目2年目の事業年度が平成27年度です。林市政4年間のラストスパートに入る重要な年が今年1年であり、平成27年度の振り返りは大変重要です。横浜市の未来を創る事業を考えたとき、『何を成長戦略に据えるか』がポイントです。

私は、「環境」「観光」の二本柱でいくべきと思います。このことは昨年10月の平成27年第3回市会定例会の中でも同様の質問をしました。市政の基礎は「教育(徳育)」があって、そのうえに「市民力」や「地域力」が醸成され、市民や地域が主体となって「安全安心のインフラ」を形成していくことを訴えました。「シビックプライド」による都市づくりが重要ですが、横浜の成長も「市民力」「地域力」です。

そして、具体的な戦略ターゲットが「環境」と「観光」におくというわけです。これからも成長しつづける横浜にとって東日本大震災や熊本地震の教訓から多くのことを学ぶことができました。

防災都市ヨコハマに向けた「横浜市地震防災戦略」の完遂、新市庁舎整備、市民病院整備、都市緑化よこはまフェア、グローバル企業立地促進、観光MICE施設整備、新たな観光資源の山下ふ頭開発、横浜環状北線北西線や東部方面線、地下鉄3号線延伸など多くの重要事業が目白押しです。また「一億総活躍社会」の主役となる女性活躍を支援する子育て環境整備やアクティブシニアの活用による地域見守り支援事業、またニート、ひきこもり等社会から孤立する若者の就労支援などソフト対策も重要です。
市民や地域の声を政策化し、その実現に努力します。この1年間、よこはま自民党政務調査会副会長、国際経済港湾常任委員会副委員長、減災対策推進特別委員会委員として皆様のご指導ご鞭撻をいただきながらしっかりと仕事をしていきます。

 平成28年8月31日