いよいよ8月15日（日）に東京・自由劇場で開幕し、9月12日（日）からは全国公演がスタートする新作オリジナルファミリーミュージカル『はじまりの樹の神話～こそあどの森の物語～』。

開幕までひと月余りに迫った7月上旬、横浜市あざみ野の四季芸術センターでは、初めて全編を通す「通し稽古」が行われました。
この日まで、シーンごとに区切った「小返し稽古」を積み重ね、俳優同士のリアルな交流を追求し、ていねいに芝居をつくり上げてきたカンパニー。
緊張感に包まれる稽古場を見渡した演出・山下純輝が「皆さん、固くなりそうですが、呼吸を大事にしてください」と声をかけ、通し稽古がスタートしました。

本公演はダブルキャストで挑むため、稽古は午前と午後でキャストを入れ替えて進行。
「こそあどの森」を舞台に、内気な少年・スキッパーと、人の言葉を話す不思議なホタルギツネ、大昔から来た少女・ハシバミの出会いから始まる、「相手に想いを伝え、通じ合う」ことの大切さを綴る物語が、稽古場に現れました。

それぞれのキャストを見守った山下は「集中力のある稽古でした」と伝える一方、「今は失敗しても良いので、気負わずにもっとこの場に飛び込み、作品のドラマを感じてください」「芝居は一人でできることではない。人と関わることが、生きていくこと。それが本作のテーマでもあります。自分の課題にとらわれ過ぎず、全員で一緒につくるという意識を持ちましょう」と、改めて作品に臨む心構えが共有されました。

いよいよ総仕上げに向かう稽古場の様子を、今後もレポート予定。どうぞお楽しみに！

（撮影：下坂敦俊）

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