発送所が印刷し発送する。
速さと効率という得意先ニーズに、ズバリはまりました。
株式会社 長島発送所
代表取締役 小柳 国明 氏
印刷から配送までのワンストップサービス。超短納期に応え、しかも品質向上へ。得意先の立場で考える企業姿勢とRICOH Proが実現しました。
株式会社長島発送所は、その社名の通り発送業務を担う企業である。創業時からの得意先である大手金融企業のDMを請け負う業務からスタートし、現在では得意先の本社で制作した冊子、パンフレット、リーフレットなどの印刷物を、4箇所の倉庫から全国の150以上もの支店へ向けて配送している。
「弊社は10数年前にDMの宛名印刷をはじめました。その後、DMに封入する簡単なパンフレットやリーフレットを印刷できれば、DMへの封入、発送を含め一貫して対応できると考えました。その方が得意先にとってもメリットは大きいですからね」と、小柳社長は印刷業務を始めた当時を語ってくれた。
「本格的に印刷業務を行なうようになったのは、4年前インクジェット方式の高速印刷機を導入してからです。それから次第に、長島発送所は印刷業務を請け負う企業として得意先にしっかりと認知されはじめ、おかげさまで得意先にもよろこばれるようになってきました。印刷物は現在も同様ですが、各支店で開催されるセミナー資料などが中心となっています」
長島発送所は梱包と配送だけを請ける発送業務から、必要な資料を必要な数だけ自社で印刷し、各支店への配送まで請け負うワンストップサービスを提供する企業へ成長。しかし仕事量が増え業績が向上していく中で、印刷業務を行っている制作現場ではさまざまな課題が浮かび上がってきたという。
実際にインクジェット式高速印刷機を使用し作業を行っている印刷部門では、
裏写りなど、印刷品質に不満
専用紙しか使えないためコスト高
紙づまりなどによる損紙が多い
といったことに、日々悩まされていたそうである。
そんな中で提案されたのがリコーのPOD(Print On Demand)機、RICOH Pro C900だった。
「昨年の夏、はじめてRICOH Proを見た時は正直驚きました。画像や文字など画質がすばらしい。まるでオフセット印刷みたいだと思いましたね。早速9月に導入すると得意先の評価は上々。見事に当たりました」
印刷から配送までのワンストップサービスの需要は想像以上だったという。増えつづける仕事量に応えるため、12月にRICOH Proをさらに2台追加導入。「本社2台、八王子営業所1台という3台での本格印刷体制こそが、得意先のニーズに応える手段だと判断したからです」小柳社長の積極的な導入により、業績はさらに向上していった。
長島発送所では『きれいに、間違いなく、届ける』というポリシーのもと、短納期ニーズにも応えているが、RICOH Pro導入により仕事の幅が広がり、即日発送という超短納期にも対応できる体制づくりが進んでいる。
「以前は2~3日工程での作業が多かったのですが、仕事量が増えるに連れスピードを要求される案件も増えてきました。夕方データを受け取り、すぐにRICOH Proで印刷し発送へ。翌朝には各支店に届きます。本社で難しければ八王子営業所で対応するという、RICOH Pro3台体制が即応性をもたらしています」
「専用紙を必要とするインクジェット式高速印刷機で印刷していた時に比べ、今は上質紙を使用できるため紙代は半分以下でしょう。トナー代やメンテナンスなども含めトータルでは、約3分の1のコストで済んでいるのではないでしょうか。しかも印刷クオリティがアップしているわけですから、導入した甲斐があります。何より、得意先によろこばれているのがいちばんです」と、小柳社長は笑顔で語ってくれた。
経営サイドでは、従来の印刷体制にとくに大きな不満はなかったようだが、日々印刷のクオリティと向き合っている印刷現場では、裏写りするといった印刷品質や紙を選べない対応力の弱さは、大きな壁となっていたのかもしれない。今回の導入は、『高画質、使いやすさ、コスト削減』を実現するRICOH Pro本来のパフォーマンスが、決め手となった。
印刷から配送までのワンストップサービスを可能にするPODは、得意先にも企業にも大きなメリットをもたらすといえそうである。
「発送業を軸にしつつ、新しい領域のビジネスにチャレンジし成功できているのはPODのおかげです。RICOH Proにはとても満足しています。この印刷機に出会えたことが大きい。現状でいうならば、印刷を請け負うことで社員数名分の雇用に貢献しているのは間違いありません。同時に『得意先の立場で仕事を考える』という私がこだわりつづけてきた企業姿勢が、社員に浸透してきたことも、今の成長を支えているのだと思う」小柳社長は、社員全員の頑張りを称える言葉で締めくくってくれた。
制作部 片庭 真一 氏
「制作現場を任されていますが、RICOH Proの導入で環境は一変しました。何よりRICOH Proは紙を選ばないのがいいです。上質紙はもちろん、コート紙、マット紙など、さまざまな用紙が使えるというのは制作サイドとしては非常にうれしい。従来は専用紙が不可欠で、コストの高さも気になっていました」と語る、制作部の片庭氏。
「トラブルもほとんどありません。紙づまりも少ないので損紙の量も減りました。ウチのように大量に印刷(約200万枚)していると、印刷機の耐久枚数も心配です。以前の印刷機の耐久枚数が600万枚で、導入して3年半ですでに780万枚を越えていましたから、正直いつ印刷できなくなるか不安でした。それに比べ、RICOH Pro C900の耐久枚数は2倍以上とのこと。この安心感が助かります。1台目のRICOH Proは 8ヶ月目ですでに160万枚を越えました。ビジネス的にもペイできていると思います。これからは印刷するほどに利益を生んでくれるでしょう」
「数多く印刷しているのは、やはり教育用のセミナー資料です。30~50ページ程度で、1日で1,000部印刷する時も。DMハガキも増えました。超短納期が求められる案件が多いこともあり、作業中は機械をできるだけストップさせたくありません。RICOH Proの場合、印刷中のトナー交換が可能ですから、急ぎの時も大丈夫です」片庭氏から高い評価をもらったRICOH Pro。印刷の現場からも支持されているようだ。
株式会社 長島発送所