実況裏話05. 高速道路網の計画を立てる S1 – #08

【Cities: Skylines】らくしげ実況 part8 高速道路の設計見直し

この頃から、私の「都市計画」グセが出てきた。25タイルでの都市開発には高速道路網の全体設計が必要であると、かねてより認識していた。

Cities Skylinesでは、交通網の非効率が都市の発展を鈍化させる原因となる。一定時間スタックしている車両が、マップ上から消えてしまうからだ。例えば、ある工場から商品が出荷され、ある商業施設へ運ばれるとする。その途中に渋滞している箇所があった場合、渋滞などで一定時間止まってしまっている車両は貨物ごと<消えて>しまうのだ。そうなると工場から商業施設に商品が届かず、「充分な商品がありません」という警告が一定時間出た後、商業施設が潰れてしまう。これは工業、商業の両方に言える。また渋滞だけでなく、商品が届くまでに長い時間がかかるような非効率な交通網の場合も、届くのが遅れてしまい、これもまた工業・商業が発展しなくなる要因になるのだ。そのために、長距離の場合は貨物鉄道網等も構築しなければならない。いわゆる「モーダル・シフト」を推進する必要があるのだ。(下記の画像はパブリック・ドメインの画像を使って作っています)

モーダルシフト(modal shift)
モーダル・シフト(modal shift)(CC BY 4.0) Rakushige

渋滞の原因は様々だが、シンプルに言えば、自動車の量が多く、停車が増えると渋滞が発生する。電車やバスやモノレールといった公共交通網を発展させなければ、住民の移動が自家用車ばかりになり、車の量が増えて渋滞の原因になる。過密道路を作ると停車位置が増えて、これも渋滞の原因となる。公共交通網を発展させることで、住民は自家用車以外の手段で移動をするようになり、渋滞は緩和される。

つまり現実と同じように、道路網、貨物鉄道網、公共交通網の効率性は、そのまま都市の発展性と比例する。よくできたゲームだ。このことに気づいて以来、高速道路網を設計し、その計画に則って建設を進めていく必要性を感じていた。この「計画」を練るというところも、Cities Skylinesというゲームの面白さの一つだと私は思っている。そもそも、計画ができるほどリアリティがあるシミュレーション・ゲームは、これまであっただろうか?

A列車シリーズはかなり良い。実際、ニコニコ動画で仮想的に私鉄を運営しているというストーリーを持って実況動画を上げている人がいる(あのシリーズは本当に面白かった)。私もA9にかなりハマったのだが、A9は道路網の構築にはめっぽう弱い。このシリーズは「鉄道好き」をターゲットに作られている節があるので、あらゆる交通網を駆使した計画と経済の連動は弱かった。鉄道網の発展と都市の発展の連動が面白さの一つではあったが、株+不動産の資産運用というなんだか個人投資家的な日銭稼ぎができてしまい、「経済発展」というゲーム性を崩壊させることもできてしまった。またMODに非対応なので、ゲームの拡張性も弱かった。

Cities Skylinesは逆に鉄道の制御に弱いところがあるが、簡易に動かせるという点では総合的な交通網の構築と経済活動の連動というシミュレーションにおいて、CSの右に出るゲームは無いと思う。特に、道路網の効率性という面は革新的だ。

ところで、高速道路網の計画を立てるのにはもう一つの理由があった。これから建設/紹介するIC/JCTの見込み数を明らかにしておきたかったのだ。この時点でまででいくつかのIC/JCTを建設/紹介してきたが、その時点でまだまだ作りたい形状のIC/JCTがあった。いわゆる「ネタのストック」だ。無計画な道路網を構築していった結果として、これらのネタが陽の目を見ない「お蔵入り」になるのを避けたく、多くのIC/JCTが作れるような高速道路網を作りたかったのだ。

また、プレゼンテーション方法と編集方法についての裏話もしておきたい。私は動画編集ソフトは「Aviutl」というフリーソフトを利用している。この道路計画の発表において、Aviutlの新しい使い方を覚えたという記憶がある。俯瞰マップ上に半透明のオブジェクトを使って計画を説明する、というやり方だ。どのように説明したらわかりやすく・見やすくなるか?ということ考えて、以降、マップ上で計画を説明する時のプレゼンテーションのフォーマットとして活かしている。

実はこうした都市設計プレゼンの際の俯瞰マップは、通常のCities Skylines設定ではできない。ここまでの引き画面にできないのだ。私は”Enchanced Zoom”というMODを導入しているため、ここまでの引き画面で映すことができている。これにより、マップ全体を映してのプレゼンを実現している。

大きな計画を説明するときは、動画編集上のタイムラインがオブジェクトだらけになるので編集は大変になるが、このやり方が最も伝わりやすいと思っている。

aviutl
aviutl

収録のときも、編集で半透明のオブジェクトを表示させることを想像しながら話す必要がある。オブジェクトは画面に貼り付いているので、ゲームの視点を動かしたら台無しだ。たまに視点を動かして収録し、編集の段階でオブジェクトを使えなくなってしまい、「どうして固定の視点で収録しなかったんだ…」と後悔することがある。「編集を意識した収録」はいまだに完璧にはできない。無意識でゲームの視点を動かしてしまっているときも結構あり、自分のゲームプレイが散漫なことに気付くときもある。

ちょっと脱線だけれども、私は自分のしゃべりに関して成長が遅いように感じるときがある。もちろんSeason 1からかなり回数を重ねているので、多少は上手くなっているし、慣れている。しかし私よりも遅く実況を始めて、私よりもしゃべりがすごく上手い人などの実況動画を見ることがよくある。そういう人を観ていると、自分のしゃべりの下手さが目立ってしまうと感じた。まだまだしゃべりは修行が必要だ。

続く。

実況裏話05. 高速道路網の計画を立てる S1 – #08」への3件のフィードバック

  1. こんにちは。ライブやアーカイブを一気見中です。
    MOD紹介動画がありましたが、ブログでもおすすめMODやアセットの記事が読んでみたいです。
    MODの説明というよりもMODの使い勝手や使う状況とか、こだわりなど。
    そうしたら道路の敷設の話などもいろいろ理解しやすく、更に楽しく見られそうです。
    これからも応援しています!

    1. ありがとうございます。
      Cities SKylinesのMOD紹介みたいなのはブログで書くつもりはありませんでした。
      たしかにMOD紹介動画で紹介しきれなかった使い勝手などを改めて文章で書くのはいいかもしれません。

  2. いつか、、、、お願いです
    JCTネタ帳見せて下さい!
    1ページでいいのでw

    aviutil は昔バンド動画の編集で使用していました、
    今はもう使っていないので、使い方はほとんど忘れてしまいましたが。
    編集画面懐かしいですw 色々できるんですよねー、モザイク入れたりw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。