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「コロナは耐熱性に乏しく、26―27度の温度で殺傷」

コロナウィルスは非常に熱に弱いことがわかりました。耐熱性に乏しく、26―27度の温度で殺傷します。(略)外出時も暖かいお茶などをポットで持ち歩いて飲んで下さい。※ポットを持って出かけられない時は、出先で熱いお湯や白湯を調達して頻繁に飲むようにしてください

「そんなわけないだろ~と脱力しました。玉木社長はこうした説を突然言い出すのが常ですが、それに意見したり諫める社員は子会社に異動させるなど“排除”される、ともっぱらの評判です。実際に異動した社員がいるので、理由は不明でも、みんな疑心暗鬼になる。その結果、幹部はイエスマンばかりになり、社長の思い付きが誰にも止められることなく下におりてきます」(社員のB氏)

 

 こうした情報について、医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が指摘する。

「新型コロナウイルスは、SARSなどと同様、エイズウイルスのたんぱく質の配列と似ている点はあるが、構造上、エボラウイルスやマイコプラズマとはまったく無縁です。また『大丈夫、大丈夫』と気持ちを前向きにすること自体は悪いことではありませんが、過度に楽観的に考えてしまうことで、悪化の兆候を見逃したり、他人に感染させてしまう行動につながる危険性もある。ウイルスが熱に弱いことは事実で、80度の熱水に1分間さらすことでウイルスを死滅させることができます。しかし、26~27度では意味がありません。この温度で殺傷できるなら、人の細胞に入った途端に体温で死滅することになります。

 社長の発言は、全体的に科学的根拠に乏しく、鵜呑みにしては危うい事態につながりかねない情報が含まれています。優越的な立場にある社長が、自社社員に対してこうした発信を断定的に行うのは軽率で危険です」

社長には最大限の敬語を使う社内文書

 タマホームに「タマちゃんTV」の内容などについて尋ねたが回答はなかった。

 7月28日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」および29日(木)発売の「週刊文春」では、本社の役職者がワクチン接種後は「出社できない」と社員に説明している音声、タマホーム社内で飲み会や国内旅行が推奨されている実態、玉木社長に過剰な敬語を使う社内資料の存在などを報じている。

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