PEPとは、曝露後予防(post exposure prophylaxis)の略語です。
HIVに感染したかもしれない性行為や医療事故の後、日常においてHIVに感染した可能性がある時、72時間以内に抗レトロウイルス薬(HIVに対する治療薬)の内服を開始して、HIVに感染するリスクを低下させる予防策のことをいいます。
※ 性交渉後の曝露後予防を目的とした抗HIV薬内服は、アメリカなど複数の国では、国策として多くの国民に浸透している治療法になります。
代表的な副作用として、腎機能障害・吐き気・軽いお腹の張り(腸管内のガスが増えます)などが挙げられます。
B型慢性肝炎ウイルスに感染している方は、この薬の使用を中止するとB型慢性肝炎が悪化することがあります。とくに進行したB型慢性肝炎の場合は、症状が重くなることがあります。
次の人は、この薬を使用することはできません。
骨粗鬆症を治療中の方
次の人は、慎重に使う必要があります。使用する前に医師に告げてください。
腎臓に障害のある方
この薬には併用を注意すべき薬があります。他の薬を使用している場合や、新たに使用する場合は、必ず医師に相談してください。
問診・診察を行い、HIV感染のリスクおよびPrEP療法の適応を判断します。
HIVやB型肝炎ウイルスにすでに感染していない事、腎機能障害が無いことの確認を行います。
※すでにHIVやB型肝炎ウイルスに感染している方、中等度以上の腎機能障害のある方は残念ですが、PEP療法を受けることができません。
服用方法、予想される副作用、副作用が発現した場合の対処方法などを説明します。
初回外来では診察及び血液検査を行い、問題がなければ28日分の薬を処方します。2種類の薬を内服します。
※代表的な副作用としては、肝炎・肝機能障害・皮疹・軽い頭痛・腎機能障害・軽いお腹の張り(腸管内のガスが増えます)・吐き気などが挙げられます。
服用を始めて13-14日後に再度受診していただきます。
診察および血液検査で副作用がないことを確認します。
原則として、服用開始1ヶ月後、3あるいは4ヶ月後、6ヶ月後のタイミングで、HIV検査とB型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス・梅毒の検査を適宜お勧めしています。
(PEP期間中(4週間)の診察や副作用の有無を確認するための検査)は、上記費用に含まれます。)
※PEP期間(4週間)終了後の検査は、別途費用が発生します。
PEP療法は、ご予約を承っております。各院に直接お電話もしくはこちらから予約可能です。ご予約なしで直接お越しいただいても構いません。
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