オランウータン「キッキ」天国へ 長野市茶臼山動物園

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 長野市茶臼山動物園は、飼育していたオランウータンの雌キッキが22日に死んだと発表した。死因は心不全による循環障害。年齢は43歳で人間だと70代ほどに当たるという。娘のフジコと共に園の人気者だった。

 1988(昭和63)年5月に日本モンキーセンター(愛知県犬山市)から来た。翌年、当時園で飼育していた雄との間にフジコを出産。飼育員の樽井奈々子さんによると「賢く、手先が器用」で、餌のバナナの皮や小松菜を口で細く裂き、ひものような物を作っていた。「ガラス越しにお客さんの反応を見て楽しそうにしていた」と話す。

 園では17日に新たな飼育・展示施設「オランウータンの森」がオープンしたばかり。園内の雑木林も生かした環境に5日に旧獣舎から移ったが14日から食欲がなくなり、15日から治療に専念していた。新施設への移動と死亡の関連性は分かっていないという。

キッキ(左)と娘のフジコ=茶臼山動物園提供

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