「社員には1年後、あるいは5年後のなりたい自分やあるべき会社像を具体的にイメージするように話しています」と向山社長。
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当社はJR東日本の駅や駅ビルの清掃事業を軸に、警備、設備管理や資源循環などにより、メンテナンスと環境衛生に貢献しています。 これらの仕事は人の身体に置き換えると静脈にあたる部分です。お客さまへの直接的なサービスは動脈にあたりますが、双方が協力して全体が機能しています。
さて、メンテンナンスの仕事には、「検査→診断・評価→作業→経過観察」というサイクルがあります。 材質や汚れ具合に合わせて、どのような資機材や洗剤、作業方法を用いるかを考えて実行し、出来栄え(美観や清潔さ)を確認します。施設を長く健全に使用するためには適切なメンテナンスが必要です。我々の仕事は地味ですが、グループの静脈経済を支える重要な仕事だと自負しています。
現在は多くの人手を得て業務を完遂していますが、就業人口が減少し、今までと同じ労力をかけ続けることが難しくなります。そこで、最先端のテクノロジーや知見を積極的に取り入れ、従来の手法にはない視点での業務スタイルを目指していきます。
それがCBM(Condition Based Maintenance)化です。
現在の清掃は、定期的な巡回や作業時間、回数をもとにしたメンテナンスであるTBM(Time Based Maintenance)という手法ですが、今後、出来栄えの数値化やセンサー技術により汚れ具合の状態変化を把握できる方式を導入し、モノの状態にあわせて的確にメンテナンスしていくCBMという手法を主体に仕事の仕組みを大きく改善していこうと思います。 これによって、限られたマンパワーを必要な箇所に集中投入し、省力化のうえで品質を高めていきたいと考えています。 加えて、作業にロボット等を導入したり、設備を長寿命化、抗菌化するようなコーティング技術を施したりして、清掃のあり方そのものも変えていきたいと考えています。取り組みはまだ始まったばかりですが、メーカー、研究機関や同業他社とも連携して新しい視点で課題を解決していきたいと考えています。
(代表取締役社長 向山 路一)
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