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田村専門委員の「まるごと医療」

医療・健康・介護のコラム

政府への信頼度とコロナの予防策の関係は?

大規模インターネット調査で分析

 政府への信頼度が高い人は、低い人に比べて、新型コロナウイルス感染症に対する予防的な行動をより頻繁に取っている――。日本における大規模なインターネットを用いた調査で、こんな結果が明らかになった。

 米シーダーズサイナイ病院の五反田紘志氏、東京大学公衆衛生学の宮脇敦士氏、大阪国際がんセンターの田淵貴大氏、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の津川友介氏の研究グループが発表した。Journal of General Internal Medicine誌(オンライン版)に6月掲載された。

ソーシャルディスタンスやマスク着用など質問

 調査は、2020年8~9月にインターネットで行われ、15歳から79歳までの2万5000人あまり(信頼度が高いとされたグループは約1万人、低いとされたグループは約1万5000人)の回答を分析した。

 新型コロナに対する感染予防の具体的な行動に関する設問は、「ソーシャルディスタンス(人と2メートル以上離れること)をとるようにしたか」「人がいる場所でマスクをしたか」「窓を開けて部屋の換気をしたか」「人が密集しているところに行かないようにしたか」「近距離(1メートル以内)で会話や発声をしないようにしたか」「せっけん・ハンドソープを用いて15秒以上の手洗いを行ったか」「洗っていない手で目や鼻、口を触らないようにしたか」「せきエチケットを行ったか」「ドアノブなど人の手が触れやすい物を消毒したか」の9項目について、「いつもした」「時々した」と答えた人数を集計した。

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田村 良彦(たむら・よしひこ)

 読売新聞東京本社メディア局専門委員。1986年早稲田大学政治経済学部卒、同年読売新聞東京本社入社。97年から編集局医療情報室(現・医療部)で連載「医療ルネサンス」「病院の実力」などを担当。西部本社社会部次長兼編集委員、東京本社編集委員(医療部)などを経て2019年6月から現職。

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