★『後宮の検屍女官』書籍になりました★※※現在、他サイトへの無断転載疑惑発生のため、『後宮検屍』は未公開としております。近日中に再公開いたしますのでしばらくお待ちください。また、誹謗中傷に関しましては近況ノートをご確認ください
誹謗中傷の件につきまして(9日一部編集いたしました)
こんにちは。カクヨムのほう、すっかり放置しておりましてすみません。
表題の件ですが、ツイッター上にて『後宮の検屍女官』が他作品のパクリであるという内容の投稿を確認いたしました。
もう、とても残念です。
まずミステリ書きの人はご存じのことだと思うので、あえて申しあげることでもないと思っていたのですが、明記しなければわかっていただけない方がいることをとても悔しく思います。
分かりやすく申しあげますと、他商業作品のトリックをパクっている! という主張らしいのですが、こちらは
当時(宋時代)の検屍教科書にそのままのっている偽装方法です!!
つまり、当時からこれは偽装としてポピュラーな手段であり、そもそも
トリックですらありません!!!
死体の検屍方法としてそのまま教科書通りですし、偽装方法も検屍官が必ず注意して見なければならない項目です。
死体の検案方法や、古代の人々が考えついた偽装方法はトリックではないですし、そもそもオリジナルのアイデアですらありません。
たとえば、首つり偽装の『地蔵背負い』ですとか、非常にポピュラーだと思います。多くの法医学ミステリやドラマで使われていますが、これらはパクリでしょうか?
よくお考えいただきたく思います。
(以下加筆)
わたしは宋時代に書かれた『洗冤集録』を基本的な資料として使用しております。
たとえば論点になっているらしき『焼けた釘』というのは資料準拠となっております。男のみの検屍方法だという主張があるらしいのですが、それは誤りです。
男の場合は脳天、ぼんのくぼに焼けた釘が打ちこまれている場合があるので気をつけよ、という指導がありますが、これは『死しても冠を~』という時代背景があり、男性の頭部は調べることなく埋葬されていたからです。
ですので、検屍方法としては男女かぎらず頭髪のなかを仔細調べるようにとも指導が書かれてあります。
また、『突然死(当作は病死ですが)→焼け釘』というのが同じであるというご指摘があるらしいのですが、そもそも、解剖のない時代ですので、検屍教科書に書かれた『傷あと等のない偽装方法』は非常にかぎりがあります。
資料中にいくつか挙げられている中で、不自然な点無く使用できたのがこの偽装方法のみでありました。
いくつかあげてみましたが、それでも疑いをもたれるかたは資料のほうへ目を通してくださいとしか申せません。
(以上加筆)
もう一度よくお考えください。
そして、匿名で誹謗中傷を書きこむ行為についていま一度よくふり返っていただきたく思います。
それでも誹謗中傷が止まないようでしたら、断固たる手段をもって闘いたいと考えております。
小野はるか